人の中にはすでにこういう人生が王道という意識がインプットされていて、そこから外れている人を見つけては難癖をつけたり除外してさも自分が正解なんだという安心感に浸ることで自信を形成させるのかな？ 最後のコンビニでの行動は店員としての誇りや意志が強く伝わりやっと自分に蓋をせずにありたい自分を見せれたと思う。理屈ばかり並べて行動に移さない白羽のような人間にはなりたくないな。

前半の不穏な雰囲気から徐々に異常が起こり出し、終盤には怒涛の追い込みが展開されていった。程度は低いものの異常な執着心や自身の考えを第一に優先して周りの目を気にしないといった人間は世の中にもたくさんいる。関わらないことが一番の対処法だが仕事や家族関係などになってくるとそうもいかない。 最後に若槻が思う生命保険とは何だろうという自問はその時の考えがそのまま今の現代に写されていると思える節がある。

他人に何かを伝えるのが不器用だったのかな。警告を与えてやりたかったなどの記述があるが本当に他人に伝わりきっていたのだろうか？ネット住民に対しても自分が与えてやりたい思いはどこまで伝わったのだろう？

物語は終盤を迎えてきている。恵平たちは確実にターンボックス運営者を追い込んできて組織が分裂しつつあるようにも思える。だがここにきてメリーさんとの別れがあり気持ち的には相当ダメージを受けたと思うがここまで来たらうら交番の謎や柏村の追っている事件の真相も解決に導いてほしい。

森の秘密が明かされてからの展開は追い込まれる感じがありよかった。ラップてグルグル巻きにすることで長期保存をしているのだろうと思ったがどういう使用をするかは検討がつかなかった。土屋や佐原が最後に鮎実を守ろうとしたのは姿は変わっても人間として変わらない部分があったからなのではないだろうか。

いつもおいしく食べさせてもらっているサイゼリヤにはたくさんの工夫や仕組みが機能してあの味を提供し続けることができるということがわかった。オープン早々から火事が起きて決して順風満帆ではない中からお客様に対する姿勢を崩さず貫く力はすごいと思えた。飲食業だけでなく全ての業種、または家庭でも実践できるものも多い。改めて考えたら基本的なことなんだと思うがその内容が実にわかりやすく気付かされるものばかりだった。

人の中にはすでにこういう人生が王道という意識がインプットされていて、そこから外れている人を見つけては難癖をつけたり除外してさも自分が正解なんだという安心感に浸ることで自信を形成させるのかな？ 最後のコンビニでの行動は店員としての誇りや意志が強く伝わりやっと自分に蓋をせずにありたい自分を見せれたと思う。理屈ばかり並べて行動に移さない白羽のような人間にはなりたくないな。

やっと警察官になり業務をこなす恵平の前に1人の老婆が現れ事情を聞くうちに思わぬ通り魔事件が発生。そこからが狂気じみた内容になりひきつけられる面白さがあった。柏村の家庭にも思わぬ発見がありDNA鑑定からも謎の結果が残されこれから進展するかと思いきや過去への道が途絶えようとしている。もう少しでプロローグの事件と重なるそうな予感。

西武と東急の話を聞いて書籍になっているものがあると聞きつけて読んでみた。鉄道会社のいがみ合いだけでなく古くからの旅館同士の争いがあり、そこに第三の勢力が加わったりとなかなかおもしろかった。様々な人がケンカするほど箱根には人々を魅了する何かを持っているのだなとりあえず思えた。

早瀬の失踪がきっかけで大規模な人身売買組織を引き当ててしまった槙野と東條。孝三郎が逮捕されてからの組織の動きは早く知っているものは次々と始末していくところから考えてよほどの組織なんだろうなとうかがえる。 登場人物が比較的多く相関を把握するのに苦戦した。

またしてもターンボックス絡みの事件。得体の知れない闇バイトに手を出した人たちがまさか殺人に手を貸しているとも知らず金の欲しさでホームレスを傷みつける。警察が実態を掴みかけようとした時にはすでにネットから消えてまた新しい形で世の中に現れる。犯罪が高度化してきて常に後追いの状態になるが恵平たちにはターンボックスの真相を突き止めてほしい。