いやー、面白い！「思考」とか「哲学」とかを司る脳の部分がめちゃくちゃ刺激される感じ。どこかのレビューに「文章が難しすぎる」って書いてる人がいたけど、これを難しいと感じる人がなぜこの作品を読もうと思ったのか理解できない。だって小川哲ってそういう作家でしょう。それにしてもフィクションのはずなのに読み進むにつれて私小説のような気がするのはなぜなのか。もちろん主人公が「小川」であることは大きいとは思うが、それだけじゃない。何か非常に親密な距離感のようなものを感じる作品なのだ。きっとまた読み直したくなる。

婦女子のつづ井さんとは違った顔が見られたのも良かったし、なんと言ってもつづ井さんご家族が優しくてとても素敵だった。「命を愛おしむ」ことを大袈裟でなく、ピュアに描いていて、ちょっと素朴な絵柄もマッチしている。良書。

いやー、面白い！「思考」とか「哲学」とかを司る脳の部分がめちゃくちゃ刺激される感じ。どこかのレビューに「文章が難しすぎる」って書いてる人がいたけど、これを難しいと感じる人がなぜこの作品を読もうと思ったのか理解できない。だって小川哲ってそういう作家でしょう。それにしてもフィクションのはずなのに読み進むにつれて私小説のような気がするのはなぜなのか。もちろん主人公が「小川」であることは大きいとは思うが、それだけじゃない。何か非常に親密な距離感のようなものを感じる作品なのだ。きっとまた読み直したくなる。

知らない作者だったが、絵も綺麗だし、キャラクターがみんな魅力的で、明治時代の呉服屋（＝百貨店）という題材も面白く、とても良い作品。早く続きが読みたいです。