読書メーター KADOKAWA Group

読書グラフ

4/84/114/144/174/204/234/2686348635863686378638ページ数3031323334冊数読書ページ数読書冊数
著者グラフ上位10名
もっと見る

最近の感想・レビュー

データの取得中にエラーが発生しました

最近の感想・レビューはありません

ca_et_la__
新着
戦後の、階級の過渡期、道徳の過渡期にあって、没落貴族は如何に生きるか。 上原は、土に塗れた汚い爪の先で地べたを掴み、一方、例の一家には、果たして、「地べた」なんてものがあっただろうか。 美しいママ。日本の最後の貴婦人。
0255文字
ca_et_la__
新着
申し分のない美しいラスト。ミステリ特有の劇的な流れは損なわず、然しオリエント急行よりは現実味がある。面白かった。
0255文字
ca_et_la__
新着
一篇が終わるたび、考える。アルコール依存症のことや、祖父に揺さぶられる少女のこと。静かな困惑を小気味よさと飲み込む。気づくと思考は停滞していて、精神が身体を手放してゆく。 文章を読んでいて、何度もリアルだな、と思った。私にとってのリアルではないのに。それほど文章が、詳細で、ときに曖昧で、リアリズムに満ちていた。非合理的な登場人物が多いのもそうだ。自分に合理性を追求するのは、程々でいいような気がしてきた。人間ってのがそもそも、非合理な生き物だから。
0255文字
ca_et_la__
新着
イワンの悲劇性が存するのは神を信じ敬愛したいと望みながら神の作った世界を認めることも、無神論に振り切ることもできない点であったと推察する。 ドストエフスキーは神の不在、無神論の横行がもたらす混沌を凡ゆる形で描き出しているし、無神論者でこそなかったのだろうが、やはり数々の絶望から神の創造した世界を否定する気持ちがあったのかもしれない。でなきゃ、第五編「プロとコントラ」など書けなかったと思うのだ。
ca_et_la__

話は変わるが、第二部の闇堕ち構想の可能性、?勘弁してほしい。笑 本作の唯一の安らぎ要素がダークサイドに呑まれるなど発狂ものだ。いやでも、そんなシナリオでも、読みたかったに決まってる。どんな思想を読者に植えつけてくれるつもりだったんだか。

05/16 14:52
0255文字
ca_et_la__
新着
フョードル(カラマーゾフ家の父)の言動がいちいち余計で面白い。 上巻ラストが宗教論の塊で知恵熱出そうだった。そこ以外は作者のものすごく丁寧な説明のおかげで対して難解じゃない。 キャラの濃い登場人物が多く、話がいちいち飛んだり、意味不明なことを言い出したりする意図を理解しようとしても、理解できないことが正解でした!って場合が多々ある。ここが挫折する人の多い理由のひとつかもしれない。 あと中巻の裏表紙でネタバレ喰らうので気をつけて... 面白いです。
0255文字
ca_et_la__
新着
何もかもが視覚を通した情景となって、重みを帯びた気体とともに心臓の奥底に揺蕩うような、そんな感じ。 言葉選びの鮮明さと不明瞭さの加減が絶妙で、1頁があまりに濃密。 何かこうドラマ的な、明確な展開を求めている人には向かないのかもしれないな。(純文学だし) すごく良かった。
0255文字
ca_et_la__
新着
非日常的な逃亡生活を純文学の作家さんが描く新鮮さ。東南アジアでの悲惨な戦争の描写やその宗教観が、遠藤周作の「深い河」っぽい、と思ったら文中で「沈黙」の引用がされていた。 留意すべき点としては、政治色が強く、洗脳される危険性を孕んでいること。ただ、こういう思想や歴史の側面について知ること自体は悪いことではないと思う。盛り沢山ではあったが、特に難解すぎるという印象は受けなかった。 好悪の判断がつきにくいのだけれど、どちらかと言えば読んでよかった作品。
0255文字
ca_et_la__
新着
再読。 言いようのない倦怠感にかられ、新しい本を読む気にもなれず、15の夏に読んだこの本を、ふと手に取った。 初めて読んだ時のことは、今でも忘れられない。鈍器で頭を殴られたような、芯から衝撃的で、革命的な、血潮が沸き立つ感覚。 今回は、以前よりは幾分冷静に、私たちの年代にありがちな向こう見ずな浅はかさと、実際には、殆どの場合、それをだいぶ失ってしまわねばならないという現実を、感傷的に見つめていた。 セシルの父のような大人に出会いたかった、と思うのも、まだ私が子供すぎるからなのだろう。立派な大人の女は、↓
ca_et_la__

嫌悪感と諦めの眼差しを持って、彼を避けなければならないのかもしれない。然し、アンヌもそうはできなかった。結局は、誰しもがあの、低俗な愉しさへの憧れを、捨てられずにいるのかもしれない。サガンが本作を書いたのは、今の私と同じ、18歳の時。一夏のアバンチュールに、良心の呵責に、唐突すぎる悲しみとの出会い。自分と比べて、流石に早熟すぎる気もするけれど、逆にこの歳でなければ、こんな全能感、自己正当化、脂ぎった性欲だったりを、小洒落たエッセンスで味付けすることは出来なかったに違いない。実に蠱惑的で、大好きな作品。

12/24 01:50
0255文字

読んだ本
32

読んでる本
2

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/10/15(1290日経過)
記録初日
2021/09/26(1309日経過)
読んだ本
32冊(1日平均0.02冊)
読んだページ
8636ページ(1日平均6ページ)
感想・レビュー
30件(投稿率93.8%)
本棚
2棚
外部サイト
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう