小説も半ばを過ぎ、いよいよ結末か、どんなどんでん返しがあるのだろうとワクワクしながら読み進めると事件の方は意外にあっさり。あとどうするんだろうと思っていたら、なんだそっちかいという展開でした。でも２日間、十分惹きつけられました。さすが、東野圭吾さんです。

小説も半ばを過ぎ、いよいよ結末か、どんなどんでん返しがあるのだろうとワクワクしながら読み進めると事件の方は意外にあっさり。あとどうするんだろうと思っていたら、なんだそっちかいという展開でした。でも２日間、十分惹きつけられました。さすが、東野圭吾さんです。

本屋で手に取ってさっとページをめくったとき、万年筆の話が載っていたので買ってみた。はじめての作家さんだったので読み始めは不安だったが、読み終えたとき読んでよかったと思った。何気ない万年筆をめぐる話だけれど、そこに出会いがあり、感動あり。自分としては作者の取材力にいちばん感心した。

復元模写制作については、まったく知識がないのでいろいろ学ぶことができた。「線は僕を描く」とかぶっている感じがする分、損をしている。でも作者の筆力はなかなかで、後半は加速度がかかっていた。次回作を楽しみに待ちたい。

司馬遼太郎の「花神」や「胡蝶の夢」を読んだ後、空いていたピースがこの本を読んで埋まったような気がします。個人的には橋本左内の涙のくだりで、山本周五郎の「城中の霜」を思い出しました。今日は「洪庵のたいまつ」を読み返そうと思います。

あんなことあったな、こんなことあったなとコロナ禍をふり返り、これとあれがつながっていたのかと感心しきり。筆者に感謝。あの銃弾２発でパンドラの箱が開いて、まるでオセロのように白が黒に変わりました。

ふり返ってみれば、元首相の一つの発言が組織を動かし、それをまねて幾多の不都合が地位のある人々の開き直りによって隠蔽されてきたということだ。この三冊の本はこの時代の気質を記した貴重な書物として後世に名を残すだろう。

前作から熟成が進み、さらにすばらしい作品になっています。読んだ方がいいです。ただルーブル美術館のように、名画ばかり見ているとさすがに疲れてしまうので、一気に読まず、最後の章の前でひと息を入れるとあと味がよいのではないでしょうか。

京都市内は通りに沿って歩きまわるのがオススメみたいなので、次は時間をかけて旅行したいと思います。でも、何回行かなくちゃいけないかなあ？