ネタバレ5人の絶命の時が近づくにつれ文字が赤くなるのが怖かった。

ネタバレ4人の運命が変わる契機となったミッテラン大統領の帽子。 そして作者自身もその一人だったとは。 あなたの心に、帽子はあるだろうか。

ネタバレ『赤泥棒』に続き、献鹿狸太朗さん二作目。 「持つもの」であるがゆえの、大きな反動。 人間の「業」にまつわる話であるため今回も好みのテーマ性である。 相変わらずの凄まじい表現力。 そして、「スーパー〇〇」の汎用性がすごい。

ネタバレ5人の絶命の時が近づくにつれ文字が赤くなるのが怖かった。

ネタバレ解説や考察を全く触れていない状態での考察を一つの観点のみから記す。 ・グレゴールの妹は、最後のシーンで「若々しい身体をぐっと伸ばしたとき」、虫になってしまったのではないか？ →かつては勤勉に家計を支えていたグレゴール。 そんな彼が、虫に＝「対他者のアイデンティティを失った者」になってしまえば、それは凄惨な最期を迎える可能性をはらむ。 ただ、その上に成り立つ家族の幸せ(もとい、明るい未来)も、同様に存在しない(＝その者に対して、「厄介払い」を行った他者にはよい結末は訪れない)。 あくまで私の主観であるが。

ネタバレ山田なぎさの境遇が描かれていくにつれ、早く独りで身を立てる力が欲しいと切に願っていた私の学生時代を思い出した。 生き残った子だけが大人になるーその通りだ。 生きていく力を「実弾」と表現するセンスが大変に良い。