映画を観てから読みました。映画はとにかく歌舞伎のシーンで感動しましたが、原作はやっぱりストーリーが良くて、各登場人物の心情とかもしっかり描かれてるんで、より感情移入しやすくなってるなと思いました。歌舞伎の世界の事が詳しく書かれていますし、演目についても今まで全く知らなかったのでとても勉強にもなります。後は何よりも血の繋がりもない喜久雄が芸だけで成り上がっていく様子がとても楽しく痛快に読めました。これから展開がどうなるのか、花道篇も早く読みたいです。

暗い水の底に呼ばれている。この言葉の意味が分かった時、ホントに身震いするほど怖かった…この話を読んで呪いというのはどんな形で伝播していくか、やっぱり分からないもんだなと思いました。後は越野と晴子のコンビがいい味を出してたというか、晴子がとにかく男前でそれを支えて、尚且つ重要な事に気付く着眼点が凄い越野って感じでした。最後はハラハラドキドキの展開で、絶体絶命のピンチが訪れて、さあどうなるのかってかなり楽しんで読めました。只のホラーではなかった。

ダガー賞受賞という事でかなり話題になってたんで読みました。結構濃いハードボイルドな感じかなと読み進めてましたが、途中からちょっとずつ流れが変わって、あっと驚く仕掛けがあり、最後は何とも言えない余韻が残るラストになったなと思いました。ヤクザというゴリゴリの男尊女卑の世界を腕っぷしだけで渡り合う神道依子という存在はとにかくインパクトが強く、そんな依子とヤクザの娘の尚子が織りなすストーリーの流れは読んでいてとても新しく感じました。

BEST版だったので過去に読んだ分を思い出すような感じでした。あ〜そういえばこういう事書いてあったな、とか改めて思い出せて面白かったです。日本の文房具や駄菓子、後はヤクルトや豆腐なんかが海外で人気というのが意外でした。さらにはヤクザやカレー、日本の皇室なんかもかなり人気のようで、そういう事が細かく書かれてました。やっぱり日本にいるだけでは分からない事が沢山あるんだと改めて気付かされたし、このシリーズの新作が出るように楽しみにしながら待ちたいと思います。

江戸川乱歩と杉原千畝、二人を中心に大正から昭和の歴史の移り変わりと様々な出来事が起こって、徐々に時代が世界対戦という暗い時代に変わっていく様子がホントにリアルに感じました。でも何よりも歴史好きには色々新たな知識も沢山吸収出来て良かったです。日本で初めてカツ丼を作った三朝庵、岡本太郎の父の岡本一平、若き日の横溝正史等、読んでいておーってなるような人が多かったです。そんな中でやっぱり江戸川乱歩がどのように影響を与えていったかとか杉原千畝が何をしたかとか、その辺りをワクワクしながら読めたのが良かったです。

映画を観てから読みました。映画はとにかく歌舞伎のシーンで感動しましたが、原作はやっぱりストーリーが良くて、各登場人物の心情とかもしっかり描かれてるんで、より感情移入しやすくなってるなと思いました。歌舞伎の世界の事が詳しく書かれていますし、演目についても今まで全く知らなかったのでとても勉強にもなります。後は何よりも血の繋がりもない喜久雄が芸だけで成り上がっていく様子がとても楽しく痛快に読めました。これから展開がどうなるのか、花道篇も早く読みたいです。

5つの短編。平良正太郎が日常の様々な謎を解いていく、そんな流れでしたが、どれも真相が明かされたときはかなり驚かされました。それを短い間隔で読めてとても満足です。社会に潜むいろいろな問題にも触れていて、特に祭りを読んだときはとても心が痛みましたし、現実的に外国人技能実習生についてはニュースでも時々取り上げられているので、ホントに身近に感じられました。