眩惑的な文章と語り口で、読む者をどんどんと不思議な世界に引きずり込んでいく。好みの分かれる作家だろう。私自身は楽しく読めた。グロいところもあるがクドくはない。印象的なのは、『生霊』『墓地展望亭』『湖畔』の三作。

数年前に映画をブッ通しで見てます。しかし小説は読んでなかったので、コンパクトな文庫版になったのをきっかけに集めてみようかなと。いやいややっぱり面白いですよ。まだ始まったばかりだけどハリーの成長が楽しみです。

少子高齢化社会など想像もつかない時代のエッセイ。しかし刺さる。私も段々現代から離れていってしまっている。

ゲーテのファウストを訳したら、色々な人から誤訳を指摘されたっていう話。

終戦時に侍従長として昭和天皇に仕えた筆者の視点から、戦局悪化からポツダム宣言受諾、戦後の混乱期における昭和天皇の苦悩を回想する。終戦の事態収拾は昭和天皇なくしては絶対になし得なかったことがよく分かる。戦争を終わらせた天皇が、なぜ戦争開始を止められなかったのか、などという問いがいかに愚かなことか。立憲君主として振る舞われた天皇の姿に心打たれる。

眩惑的な文章と語り口で、読む者をどんどんと不思議な世界に引きずり込んでいく。好みの分かれる作家だろう。私自身は楽しく読めた。グロいところもあるがクドくはない。印象的なのは、『生霊』『墓地展望亭』『湖畔』の三作。

今で言う認知症かな。過去の世界の住人になった房さん。

社会主義者の烙印を捺され、家族とともに北海道にやってきた勇吉。しかし貧しい生活に堪えられず、東京へ。そこで新しい商売を始めようとするが・・・ う〜ん、暗い。

伝統は伝統として大事にしながら、新しい伝統を作るためにしぶとく進むのも江戸っ子の粋というものか。

小説を擬した、文芸論・思想論というべきか。旧習を打破しなければ文学とは言わず、しかし異端視され迫害される。人間社会の宿命でもある。

彫刻師ロダンが日本人女性の裸体に見た美とは？

顔に疱瘡の跡がある異形の武士の妻となった佐代様。彼女の幸福とは？色々と想像させる話。

食堂で３人の役人が大逆事件について語っている。昔から食堂でのヒソヒソ話は盛んである。

狂王ルートビヒ二世の最期。

サフランて黄色いやつ？

昼の思想と夜の思想は全く別物という部分は同感。