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2024年9月の読書メーターまとめ

ケンサン
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12
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感想・レビュー
12
ナイス
165ナイス

2024年9月に読んだ本
12

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ケンサン
日露戦争時の日本、食うことに精一杯の貧しき時代を一人の猟師の生態を中心として壮絶に描く…教育など縁遠く、世俗と接触せず、ひたすら山の生態系の中で存在意義を見出す熊爪…穴持たずの熊と若熊、縄張り争いの雄鹿、兎等々、の戦いは彼にとって生活の糧のみならず生きがいそのもの。が、怪我、加齢、そして時代の大波には抗えない。いつしかパトロン的な良輔に頼る自分が…良輔の没落とともに目の不自由な陽子を奪い取り、クライマックスへ。負の連鎖は止まらない。兎にも角にも、この時代に比べれば、今の時代はいかに恵まれているか。御意…
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月の感想・レビュー一覧
12

ケンサン
先日、BSNHKでデビュー55周年と銘打って、特集番組が放映…現実には、最愛の夫が旅立ってから、32年表舞台には現れていない。私自身小学生時代、レコード大賞、紅白は年末の恒例行事として華やかし頃。レコード大賞候補者は五木ひろし、森進一、沢田研二、布施明、等実力派が犇めいていた…著書にもあるが、ちあきなおみの喝采がいきなり現れ、掻っ攫ったのは子どもながらに記憶する…ドリフの番組での名コント…タンスにゴンもあった!何よりもBSNHKの特集番組には引き込まれた。歌わずとも、ちあきなおみ、山口百恵、カムバック!
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ケンサン
①さいはての・・→ばりキャリの女社長が北海道女満別でひょんなことでハーレー乗りの少女と出会い、タンデム乗りを・・②旅を・・→大手広告代理店を辞めたヒロインが訳あって一人旅。旅友にあてるメールが・・③冬空の・・→敏腕都市開発会社のキャリアW。北海道の鴨居村で出会ったものは・・④風を・・→①話の少女の母がハーレー仲間の暖かさに触れ・・/文庫本の裏表紙に、人は何度でも立ち上がれる。再生をテーマにした珠玉の短編集/解説より、足掻くことに男女云々はないが、女性活躍の趨勢への応援歌?旅に行きたくなる著者からのギフト!
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ケンサン
⚫︎十二月の都・・→物見遊山の1年生が有力な同僚を抑え、突然ピンチヒッター出場。どうしようもない方向音痴ながら、同走の他校の年輩走者と鍔迫り合い。その時、歩行者道路で「誠」の旗を掲げカケル騒がしい走者たち?⚫︎八月の御所・・→卒業のため由緒ある?野球大会の優勝を義務付けられた友人に人肌脱ぐ主人公。不思議にも炎天下で突然現れる助っ人たち?伝説の大投手、学徒出陣の京大生、入学早々召集された大学生の3人。太平洋に散った面々。大文字の送り火前に野球がしたくて戻ってきた?/京都大路には様々な無念の魂が宿る!
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ケンサン
多種多様なコトダマを悪事に使うととんでもないことになる。その手口はなんだこれは?といったものもありますが、そこは虚構の楽しさ。アレヤコレヤでよく考えたなぁと感心してしまう。知らず知らずのうちに騙されないぞと思いつつ、一定の方向にどんどん引き込んでいく。まんまと錯覚の世界へ。ドンデンはいくつも仕掛けてありました。何度もサスペンス、ミステリーを味わうという楽しい一時でした。最後はお楽しみといった余韻を残すことで幕を降ろします。丁度同時期に米澤氏のボトルネック→オカルト的な作品にも出会い、大変幸せな気分!
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ケンサン
主人公リョウ。東尋坊で風に煽られ、行き着いたのは…サキとの不思議な3日間。父母、兄、ノゾミ、フミカ、様々なものがあべこべ?ちょっとしたことでいかようにも人生が変容する。自分がそうだったら何か薄ら寒くなる。怖い?…タイトルのボトルネック→システム全体の効率を上げる場合の妨げとなるある部分のこと。仕方ないでは打開できない。失望のまま終わらせるか、絶望ながら続けるか、二者択一の中、最後、現実の世界に引き戻すメールが。これこそ…かなぁ?果たして、リョウはどのような行動を取るのだろう?3日間の成果は如何に?
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ケンサン
「鍵のない夢を見る」「凍りのくじら」「ツナグ」「かがみの孤城」「闇祓」「傲慢と善良」→いずれも社会テーマを盛り込んだ、どんよりとしたイメージでヤミツキとなる作品。そこには小学生、中学生、高校生、等様々な子どもが登場する。その作者が「あなたの言葉」探しをお手伝いする一冊。①じぶんの心を知る②書くことつくること③読むこと④あなたの時間があなたをつくる→4つの章立て。力が抜け、決して無理強いはしない、自由な発想を大切にする。それだけに一つひとつに重みがある。多様性、利他性、アンコンシャスバイアス、等気づき満載。
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ケンサン
プログラマーとしての異彩を放つエストニア生まれのラウリとレニングラード出身のイヴァン。そしてイヴァンの中等学校時代からの同級生カーテャ。三人はソビエト連邦の崩壊、バルト三国の一つ:エストニアは1991年に独立を回復、等々時代に翻弄され、別々の道へ。記者イヴァンは朋友ラウリとの再会を求めてあらゆる伝手を辿る。ラウリから、とある日曜の夜、ボフニャ村の三角ブランコでの再会を約したイヴァン。踏み板にはラウリに贈った水晶が残されるのみ。会えない苦しみに悶えながらクライマックスへ。データは不死だ→著者渾身のクリシェ!
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ケンサン
代表的女性時代作家の珠玉のアンソロジー。可愛くも恐ろしい?江戸の猫⚫︎お婆さまの猫:諸田玲子→狸穴あいあい坂:結寿の嫁ぎ先の祖母の猫には特別な力が?ドタバタ劇とちょっといい話⚫︎包丁騒動:田牧大和→鯖猫長屋の三毛猫サバ、拾楽、涼太が騒動解決に⚫︎踊る猫:折口真喜子→絵師主水と蕪村。猫の絵巡る二人の絆。主水の正体は?⚫︎おとき殺し:森川楓子→猫の言葉がわかるおひなが猫の網を使い真実を暴く⚫︎猫神さま:西條奈加→木彫りの猫は何処へ。孤児の三治と勝平が動く⚫︎だるま猫:宮部みゆき→猫頭巾に纏わるホラー小説。怖!
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ケンサン
日露戦争時の日本、食うことに精一杯の貧しき時代を一人の猟師の生態を中心として壮絶に描く…教育など縁遠く、世俗と接触せず、ひたすら山の生態系の中で存在意義を見出す熊爪…穴持たずの熊と若熊、縄張り争いの雄鹿、兎等々、の戦いは彼にとって生活の糧のみならず生きがいそのもの。が、怪我、加齢、そして時代の大波には抗えない。いつしかパトロン的な良輔に頼る自分が…良輔の没落とともに目の不自由な陽子を奪い取り、クライマックスへ。負の連鎖は止まらない。兎にも角にも、この時代に比べれば、今の時代はいかに恵まれているか。御意…
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ケンサン
MLB7年目:打者専念の2024年、9月7日:日本時間、残り21試合を残し、 45本塁打45盗塁を達成。区切りの50−50が視野に。MLB6年で2度のMVPとスーパースター街道を闊歩。主に土台を築いたNPB時代の5年間の軌跡が本書。本人は最初から二刀流を指向しておらず、日本ハム球団、栗山氏の育成プログラムであることが記されている。MLBに念頭を置いた場合、大学4年、大学院1年の苦闘。1年目打者、2年目投手として土台を築き、3年目投手3冠と日本一、4年目MVP、5年目ケガの学び。常に伸び代を求め、第2章へ。
ケンサン
主人公牧文四郎と、小和田逸平、島崎与之助の三人の若者の友情物語の後編。お福さまこと、ふくの命が危機に瀕するクライマックスの事件で、この三人があわせて対処。友情と密かな恋が物語の中で見事に絡み合う。父の切腹に端を発する文四郎の不遇感を逸平が受け止め、心の聞き役として与之助が存在。文四郎自身、不遇感を払拭するため、剣の稽古に励み、奉納試合の勝利にて運を引き寄せる。そして陰謀事件に巻き込まれていく…半ば強引な敵対する筆頭家老の陰謀に対処する場面はハラハラドキドキ…最後は友情の清々しさとふくとの関係の切なさが…
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ケンサン
摩利支天こと軍才に長けた織田信長の並外れた経済観。天下布武を掲げるなか、用意周到に武田の金、毛利の銀に絞り、内偵を進める。明智光秀、その旧友愚息と新九郎が、信長の命により忍びとしての摩訶不思議な旅が始まる。湯之奧金山にて武田の家臣たる土屋十兵衛と出会い、共に毛利の財の中枢たる石見銀山へ。生死を賭けた忍びのシーンは臨場感に富み、虚構ながらハラハラドキドキ。毛利の強固な守りを掻い潜り、ミッションを遂行。信長、光秀の後世は言うまでもないが、土屋十兵衛は徳川家康に引き立てられ、立身を遂げるが、なかなかのもの!?
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/12/30(1026日経過)
記録初日
2020/10/14(1468日経過)
読んだ本
500冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
152472ページ(1日平均103ページ)
感想・レビュー
492件(投稿率98.4%)
本棚
14棚
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