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2024年10月の読書メーターまとめ

ケンサン
読んだ本
7
読んだページ
2927ページ
感想・レビュー
7
ナイス
74ナイス

2024年10月に読んだ本
7

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ケンサン
鍵盤をたたくと鍵盤が上がり、ダンパーとハンマーへ。ダンパーが上がり、ハンマーがピアノの中の弦をたたくことによって音を鳴らす。ハンマーフェルトに羊の毛が使われ、何度も使われるうちに、フェルトが擦り減る。その調整に調律師が存在するが、それぞれの部位の連携のズレや使われている素材の劣化がピアノ音の品質に微妙なズレが生じるのはさながら人間世界にもなぞられるようだ。繊細な仕事に魅了され、音楽とは無縁の一青年がもがき成長していく。顧客からの容赦ないダメ出しや感謝、励まし。上司、同僚、家族との葛藤やサポートを感じつつ…
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
7

ケンサン
鍵盤をたたくと鍵盤が上がり、ダンパーとハンマーへ。ダンパーが上がり、ハンマーがピアノの中の弦をたたくことによって音を鳴らす。ハンマーフェルトに羊の毛が使われ、何度も使われるうちに、フェルトが擦り減る。その調整に調律師が存在するが、それぞれの部位の連携のズレや使われている素材の劣化がピアノ音の品質に微妙なズレが生じるのはさながら人間世界にもなぞられるようだ。繊細な仕事に魅了され、音楽とは無縁の一青年がもがき成長していく。顧客からの容赦ないダメ出しや感謝、励まし。上司、同僚、家族との葛藤やサポートを感じつつ…
が「ナイス!」と言っています。
ケンサン
読んだ本登録から自身500冊目。宇喜多直家は江戸時代初期の太閤記で斎藤道三や松永久秀に並ぶ悪人。また出雲国の尼子経久・安芸国の毛利元就と共に中国地方の三大謀将。虚構、創作された物語性の強いものも多いようだが、松田元賢、後藤勝基ら、自分の娘や姉妹、或いは親類の娘を養女として縁戚関係を結んだ人物でも切腹に追い込んだり攻め滅ぼしたりする謀殺を多用。当書でもグロテスクな殺戮の描写は目を覆うが、無双の抜刀術のようなSF的なものも。最終章の一家老から小鼓方に転身する江見河原源五郎が戦国の世にあって最も幸せだった?
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ケンサン
①霧の中にある…②やりきれない気持ちに…③白黒つけない…④下がった気持ちが浮上する…⑤ひとやすみの…ほっと一息つける不可思議なメニュー!70歳過ぎて意気軒昂なテキスタイルデザイナー睦子。アパレル業界で奮闘する美玲。名の通った保険会社の管理職実那子。母親の経営するベーカリーショップを引き継ぐ三晴。就活の後、新しい職務に悪戦苦闘の翠。各々ドードー喫茶に癒やしを求め、店主そろりと対面。まったりとした、スローな時間が流れる…鬱屈とした心をリセットし、エネルギーチャージ!またかしましい日常に戻っていく。
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ケンサン
知的障害者チャーリー。母と妹に疎まれ、やがて父とも別れ。パン屋で働き、仲間と暮らす日々。脳外科医の手術により、天才に生まれ変わる。知識は蓄積されるが、感情は昔のままで、トラウマや葛藤に揺れる。退行が訪れ、昔の自分に戻っていく過程が痛ましいが、なぜかチャーリーは清々しい。訳者によれば、冒頭のチャーリーの文章は、著者が同じ知能指数の少年を参考にしたように、山下清画伯の放浪日記がモデルとのこと。訳者の読後感→20代:感動の涙、40代:過酷さへの同情の涙、80代:安らかな涙。年齢、立場によって感じ方も変化する!
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ケンサン
●射手座の香る夏→違法のズーシフトの若者と女性捜査官。無鉄砲ながら意味もなく突き進む。青春の清々しさとエネルギー●十五までは神のうち→子供が自分の存在を消せる法制度?X世代の憤りや反出世主義。奇想小説と、犯人探しならぬホワイダニットミステリ●さよなら、スチールヘッド→ヴァーチャルな世界。AIでもなくゾンビでもない人間への回帰●影たちのいたところ→老婆から孫娘にとびっきりの話はSFの舞台と幻想文学的仕掛けによるノスタルジックな青春小説/混在する現代とSF世界を通じて、青春の尊さ、憤り、焦燥感を鮮やかに描写!
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ケンサン
図書館が長らく休館のため10冊程度借用。うち宮部みゆき「理由」、池井戸潤「陸王」、劉慈欣「三体」は700頁を超える長編。陸王、あっという間に読破!足袋を製造する百年の伝統ある零細企業が新規事業として競技用シューズの世界へ。千三つ→新規事業は理屈通りには成功し難い。世の中は、糾える縄の如し。ランナー、サポーター、競合、銀行、技術、投資家等が絡み行きつ戻りつ、苦難を乗り越えマラソンの如くゴールを目指す。燦然と輝く1チームとしての団結力、諦めない気持ち、真の信頼感の大切さ。因みに足袋靴を日本橋で見つけました!
が「ナイス!」と言っています。
ケンサン
ヒロインと二人の男→優等生タイプと不良タイプ。探偵エラリーと父の葛藤。それらとともに密室ミステリの謎解き。不可能状況の徹底的な検証が続く。そして最終章での結末もモヤモヤ感が漂う。封蝋の蝋が熱で融けて流れるのを見ながら、「心理を操る殺人を・・」「手ではなく頭を使って殺人を・・」「正当な復讐を・・」「風をつかまえ、雲をとらえ・・」エラリーの自問自答が続く。手をくだせない相手に抗わせてくれるものは偽装しかなく、自分を導いてくれるものは良心しかない。自身の神のような振る舞いに戸惑いを見せるエラリーの姿が痛々しい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/12/30(1062日経過)
記録初日
2020/10/14(1504日経過)
読んだ本
512冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
156924ページ(1日平均104ページ)
感想・レビュー
504件(投稿率98.4%)
本棚
14棚
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