ネタバレ勤め先を57歳で早期退職し、その退職金で喫茶店を始めた物の半年で潰した松尾純一郎。個人的に、悪い人ではないしむしろいい人だと思うのですが、妻や娘、友人、知人からことごとく「あなたは何もわかってない」言われるくらいに鈍感な人。家族や仕事など様々な問題を抱えつつ、その現実から逃れるように喫茶店を巡り、コーヒーや食べ物を堪能することだけが楽しみであるかのような生活。エピローグでは新たな人生を踏み出し、期待の持てる結末でした。作中に出てくる喫茶店のうち、京都や新橋のは実在しますが、架空のものもあるのだろうか。

ネタバレ勤め先を57歳で早期退職し、その退職金で喫茶店を始めた物の半年で潰した松尾純一郎。個人的に、悪い人ではないしむしろいい人だと思うのですが、妻や娘、友人、知人からことごとく「あなたは何もわかってない」言われるくらいに鈍感な人。家族や仕事など様々な問題を抱えつつ、その現実から逃れるように喫茶店を巡り、コーヒーや食べ物を堪能することだけが楽しみであるかのような生活。エピローグでは新たな人生を踏み出し、期待の持てる結末でした。作中に出てくる喫茶店のうち、京都や新橋のは実在しますが、架空のものもあるのだろうか。

ネタバレ16時から25時まで開館する私設図書館である「夜の図書館」。オーナーは謎に包まれた人物で、書店を辞めそこに勤めることになった乙葉。マネージャの篠井や訳ありの図書館員。5章から構成され、章ごとに図書館の食堂で出される、書籍に纏わる賄が登場します。どれも美味しそうで、赤毛のアンのパンとバタときゅうりや森瑤子の缶詰料理など簡単にできそうなものも。オーナーの正体や夜間にしか開館しない理由は終盤に明かされますが、オーナーの正体は中盤で予想は付きます。諸々消化不良で続編がありそうな終わり方でしたので、続編に期待です。

ネタバレ三島屋変調百物語第9弾。表題作のほか、「だんだん人形」、「自在の筆」、「針雨の里」の4編で構成されています。個人的には、内容的に軽めの「青瓜不動」が好みで、うりんぼ様のご加護もあってかおちかが無事出産を迎えました。あとはいずれも重めの内容でした。中でも、「だんだん人形」は特に重い内容でした。自在の筆は富次郎の絵を続けるか否かの今後を左右する比較的短めのお話でした。