ポンコツだけど愛おしい。不器用だけど愛おしい。でも家族だから素直になれない。 そんな感じだろうか。 読みやすくて笑って泣かしてもらいました。

大河ドラマの影響で読み始めた。マロはおじゃる、ぐらいのイメージだったので生き生きとした平安時代の感情にびっくりしつつ、物騒な事件も起きたり占いとか予言に吹き出したり。後世の貴重な資料であるものの当時としては生の駆け引きにそのまま使える詳細な資料。素晴らしい。 大河ドラマと同じように同じセリフを繰り返すところが面白い。気持ちがでちゃうんだよなぁ。 しかも、読みやすい。ほんとにビギナーズにわかりやすい。ありがたや。

泌尿器科って縁がなかったし敷居高いけど、ちょっと近くなった。他の作品は読みきれなかったけどこの本は読みやすかった。

茂七の親分がちょいちょい出てくる。

加賀シリーズ。親子の話。

本当に人間ってのは何気なく無意識に他人を傷つけるんだよなぁ。それに気づいた時、寺内貫太郎一家は本当に温かい。娘のハレの日に誰かが悲しい思いをしているのは嫌だとか貫太郎の体に似合わず繊細な気持ち。こういうのだよ。私が待ってたのは。 20、30、40代と歳を重ねるごと、貫太郎に惚れてしまう。

執念のつきまとい。気持ち悪い。

思った以上に殴り合ってる。

ポンコツだけど愛おしい。不器用だけど愛おしい。でも家族だから素直になれない。 そんな感じだろうか。 読みやすくて笑って泣かしてもらいました。