五人の父と母がいるーー。そんな主人公の話なんて、いったいどんな物語なんだろう。どう考えてもドロドロなイメージしか沸かないけれど。と思って読み進めていたら、いい人しかいなくて、最後は大泣きでした。とぼけた味のある登場人物たちと軽快なユーモアが楽しい。ここ最近読んだ中で、一番面白くて、一番泣かされたお話。

五人の父と母がいるーー。そんな主人公の話なんて、いったいどんな物語なんだろう。どう考えてもドロドロなイメージしか沸かないけれど。と思って読み進めていたら、いい人しかいなくて、最後は大泣きでした。とぼけた味のある登場人物たちと軽快なユーモアが楽しい。ここ最近読んだ中で、一番面白くて、一番泣かされたお話。

内容すべて忘れたまま再読。敵同士が目的のために手を取り合う、そんな話面白いに決まっているのに、どうして再読控えていたんだっけ、と思いながら読み進めてるうちに思い出しました。はらはらどきどきして、全然心休まるときがないからなんでした。ストーリーが読めず、おろおろしどうし。面白かった！でも、心臓に悪いから、再読はしばらく先でいいかな…。

北海道のとある田舎町の話。狭い町で皆知り合いで、しかも小さな頃からお互いのことを知っているーー。舞台の苫沢ほどではないものの、そこそこ田舎で育っているので、安心感と鬱陶しいような気持ち、わかるなあ。同じ町を舞台にした短編連作でしたが、最後はすっきりまとめた良いお話でした。

久しぶりの森博嗣の本。偶然図書館で見つけ、あらら先生お元気でしたか、と手にとって読んだら、相変わらずの奔放さと率直さ、ウィットに富んだな内容で、嬉しくなりました。最近の御本？と思い奥付を見たら、10年も前でしたが。でもまあ今も楽しくやってらっしゃるんでしょうね。1日1時間の仕事とは羨ましい。ところで、この本のタイトルと紹介文。ご本人の考案ではないんでしょうが、…それもまたウィット？

短編集。夜のご褒美。さぞかしスイートなハートフルストーリーなんでしょうね。だって表紙がプリンアラモードだし。と勝手にわくわくして読んでいたら、どのお話も大人のビターテイストでした。うーん、どのお夜食もおいしそう。

ホスピスと言いつつも、おやつが題材なのだから、そんなに重苦しくはないだろう。と勝手に思っていたら、確かに鬱々とした感じではありませんでしたが、のんびりおやつに思いを馳せて、とほのぼのした感じでもありませんでした。希望に満ちているのに目を逸らしたくなる、目を逸らしたいのに目が離せない、そんなお話。