社会人なりたて、人間関係が億劫に感じられる私にとって希望だった。怖がらずに一歩踏み出せばどこへだって行けるはずなんだ

外で飼っていた猫が蛇に噛まれて死んでしまった時の後悔を思い出し少し辛くなった。途中で刺し込まれる猫たちのカラー写真からこの猫たちの愛され具合がわかって美しかった。猫に寿命を与えた神は大馬鹿ものである

出版された年を見たら1998年だった。自分が生まれるより前にこの世に存在している本が手元に回ってくるのは初めてだった。サクッと読めてクスリと笑えた。死んだひよこを燃やすおばあちゃん、カブタムシを踏んづけて即死させるおばあちゃんに笑ってしまった、ショウジョウバエの話はちびまる子ちゃんのアニメで脳内再生された。この本を読んでいる間に知り合いのインコが急死した話を聞いた、いきものの命は等しく儚く、わたしは友達や家族と別れる時に必ず「気をつけて帰ってね」と言おうと思った。

解説を読むまで、糸井重里という人物をを全く存じ上げなかったけれど、本書を読んでとてもやさしい人だなと思った。こちらに優しく柔らかく話しかけてくれ、気づきを与える言葉を押し付けがましくなくふわりと投げてくれる。「ひとりでいるときの顔が想像できる人と、ひとりでいるときの顔が想像できない人とがいる。ひとりでいるときの顔が想像できない人とは、どうにも仲よくなれそうもない。」というのはとても共感した。

江國香織さんの文章は読み終わった後にわたしがこの本を読んだのは幻だったのではないかと思わせてくる。読み終わった後にふっと消えてなくなってしまうような儚さがある。

きらきらと光っている

社会人なりたて、人間関係が億劫に感じられる私にとって希望だった。怖がらずに一歩踏み出せばどこへだって行けるはずなんだ

若林さんはすごくタフな人間だなと思った。自分自身としっかり向き合って言語化に努めて、それでいてマイノリティの人間を包み込んでくれる。自分も自分の中に湧いた疑問ともっと向き合わなくちゃと思わせられた。疑問の答え探しのために海外に一人で赴くのには驚いだが、わたしもデスマッチやアイスランドの花火の様に生死の間のそこでしか体験できないアツさを求めたくなった。プロレス、行ってみるか〜

表紙が可愛くて手に取った本。いつも脳内で自分と自分の会話劇が繰り広げられているので、この対談集はすごく面白かった。尾崎世界観の視野の広さ、音楽以外の知識量に圧倒された、いろんな方面にアンテナが張ってあってすごいな〜。ほとんどの対談で聞き手に回っているなと感じたが、バンドマンとしての後輩である椎木知仁との対談では自分からよく話していて私生活でのお互いの関わり方が垣間見えてすごくほっこりした。今、とてつもなく人と話したい気分だな、しかし、咳をしても1人状態である