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2024年4月の読書メーターまとめ

あさば。
読んだ本
3
読んだページ
722ページ
感想・レビュー
3
ナイス
54ナイス

2024年4月に読んだ本
3

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

あさば。
ネタバレ「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性をひたすら観察し続ける「わたし」の話。純文学の入門作品として挙げている人がいるのものも納得の読みやすさだった。友達になりたいという理由で、ほぼ無職である「むらさきのスカートの女」を自分の職場に誘導させるためにベンチに求人誌を置いたり、シャンプーをドアノブにかけておいたり、観察という名の執着とそれにとどまらない「わたし」の異常行動が随所に散りばめられている。「口裂け女」的な都市伝説の奇っ怪さが良い。謎も残るオチで読了後は着地場所を失った紙飛行機みたいな気持ちになった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
3

あさば。
仕事も安定して理想の恋人との結婚も控えて絵に描いたような幸せを手にした主人公・早映。そして自由気ままに親しくなった男と夜を楽しむ妖艶な女性・麻紗子。性に奔放な麻紗子を早映は軽蔑するも、平凡さとはかけ離れた自由を堪能する姿を羨む気持ちもある。アレキサンドライトという昼と夜とで色が変わる石がこの小説で大事なキーアイテムになっているが、まさに人間の表向きの面と奥底に眠る感情はその石ように表裏一体。人間の心理は面白いが、女という性は恐ろしい。感情の生き物という皮を被っているが、いざとなれば冷徹に振る舞えてしまう。
あさば。
主人公・犬森祥子が《見守り屋》という職を通し、様々な人間と出会い、食と出会う絶品グルメ小説。「酒に合うか合わないか」でランチを選ぶ主人公の食への基準には全く共感が出来ないのだが、読み進めると、酒の苦手な僕ですら餃子や鶏肉の油をアルコールで洗い流すことの快感に憧れを抱いてしまうほど、その食事描写は食欲を唆った。ビールの味の旨さが分かればきっとこの小説はもっと楽しめるんだろうと思う。1人でご飯を食べることが普段多いが、食との付き合い方をもっと大事にしたい。所謂孤独のグルメっていうのは贅沢な時間だと再確認した。
が「ナイス!」と言っています。
あさば。
ネタバレ「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性をひたすら観察し続ける「わたし」の話。純文学の入門作品として挙げている人がいるのものも納得の読みやすさだった。友達になりたいという理由で、ほぼ無職である「むらさきのスカートの女」を自分の職場に誘導させるためにベンチに求人誌を置いたり、シャンプーをドアノブにかけておいたり、観察という名の執着とそれにとどまらない「わたし」の異常行動が随所に散りばめられている。「口裂け女」的な都市伝説の奇っ怪さが良い。謎も残るオチで読了後は着地場所を失った紙飛行機みたいな気持ちになった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/02/02(848日経過)
記録初日
2022/01/31(850日経過)
読んだ本
83冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
21344ページ(1日平均25ページ)
感想・レビュー
76件(投稿率91.6%)
本棚
4棚
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