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2024年8月の読書メーターまとめ

ミネ吉
読んだ本
7
読んだページ
2321ページ
感想・レビュー
7
ナイス
168ナイス

8/18/48/78/108/138/168/198/228/258/288/3179798801798056080941813228170382084ページ数223224225226227228229230231232233234冊数読書ページ数読書冊数
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2024年8月に読んだ本
7

2024年8月のお気に入り登録
1

  • 夜間飛行

2024年8月のお気に入られ登録
2

  • 夜間飛行
  • 轟直人

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ミネ吉
面白かった。永井路子さんの小説は歴史好き向けの渋い作品が多いと感じていたけど、本作はエンタメ度も抜群。600頁近い大著も長さを感じない。北条政子は「尼将軍」と言われ頼朝亡きあとの鎌倉幕府で権力を握った人だが、本書の政子は権力欲など全くなく、心から愛した夫がたまたま武家の棟梁になったばかりに激動の人生を歩むことになってしまった一人の女性として描かれる。頼朝の愛妾・亀の前襲撃や、息子である将軍頼家の追放などのエピソードも、この人物造形に違和感なく説明される。愛が強すぎて失敗する政子に親しみが湧く。
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2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

ミネ吉

なんとか月間10冊読めたー。最近ペース落ちてたので嬉しいです。でも10冊の壁がなかなか超えられません。 ミネ吉さんの2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:3326ページ ナイス数:218ナイス ★ミネ吉さんの2024年7月に読んだ本一覧はこちら→ >> https://bookmeter.com/users/1319577/summary/monthly/2024/7

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2024年8月の感想・レビュー一覧
7

ミネ吉
一度読んでみたかった「遠野物語」。ようやく読了。昔の文章は少々読みづらく10日もかかってしまった。内容は興味深く、独特な民間信仰や妖怪譚などが、雰囲気ある筆致で語られる。現代風アレンジのない生の説話から、昔の日本の姿を想像した。このころはもっと夜は暗くて、死が身近だったんだろうな。カクラサマという神様の像を、子供が川に投げ入れたり引きずり回して遊んでいたのを叱った大人がなぜか祟りにあって病になるという話がなんか好き。ちょっと理不尽で、それほど高潔でもない神様は、当時の人々には身近な存在だったのかな。
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ミネ吉
第十二巻。平重衡は奈良の般若寺にて処刑される。義経は一ノ谷の戦功に見合った恩賞をなぜか与えられず、さらに院から官位の叙任を断り切れず受けてしまったことで頼朝の怒りを買い、平家追討の役も範頼のものとなる。しかし西国で範頼の苦戦のため、ついに鎌倉から義経に平家追討の指示が下る。前半、義経の都での悶々とした描写から一転、後半は屋島の合戦に向けて水を得たように生き生きと作戦を立案し、遂行する義経にはやっぱりわくわくさせられる。機はここしかないとばかりに嵐の中、阿波への渡航を決断する義経。カッコイイ。
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ミネ吉
江戸の終わりから昭和初期までの近代日本画の歴史を紹介する新書。博物館で何気なく見かける日本画に最近心惹かれるようになり、知識を得ようと手に取った。新書なので小さいけど、ニページに一枚くらいで挿入される日本画にやっぱりいいなぁと心が和む。個人的に好きだと思ったのは狩野芳崖と菱田春草。文章の方はおそらく幅広い内容をコンパクト説明している結果だと思うが、人名の洪水のように思えて入門者の自分にはなかなか読み通すのが辛かった。でも多少の知識はついたかなと思う。これで美術館、博物館めぐりが増々楽しくなりそうだ。
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ミネ吉
ネタバレ恒川光太郎さん連続読み。これまで5作読んだが一番怖かった。何といってもキャラの極悪ぶりが際立っている。トバムネキを始めとして、沙智子、ナギヒサ。あとキュウちゃんも。人を痛めつけることをなんとも思わず、むしろ喜びと感じるやつらに付け狙われる悪夢・・・最後はやっつけてすっきり終わるのでまあ良いのだけれど、夢に見そうだ。でも、ストーリーはすごく面白くて一気読みしてしまった。賢也の物語と茜の物語が一つになったときは興奮した。
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ミネ吉
恒川さんの幻想小説4作目。やっぱりいいなぁ。本作の舞台は日本のどこかの街・美奥。その描写からは都会でもなければ、極端に田舎でもない平凡なところのようだ。そこから一本隔てたところに謎めいた怪異が広がる。仄暗さ、不気味さのなかにちょっとした可笑しみや可愛さが交じる。雰囲気や構成はこれまで読んだ他作品と共通点も多いけど、ファンとしては期待通り。ただ、二本目の「屋根猩猩」はこれまで読んだ中だと異色。確かに恒川さんのテイストなんだけど、吹き出すほど笑えた。他にもこういうのあるのかなぁ。ますますハマる。
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ミネ吉
面白かった。永井路子さんの小説は歴史好き向けの渋い作品が多いと感じていたけど、本作はエンタメ度も抜群。600頁近い大著も長さを感じない。北条政子は「尼将軍」と言われ頼朝亡きあとの鎌倉幕府で権力を握った人だが、本書の政子は権力欲など全くなく、心から愛した夫がたまたま武家の棟梁になったばかりに激動の人生を歩むことになってしまった一人の女性として描かれる。頼朝の愛妾・亀の前襲撃や、息子である将軍頼家の追放などのエピソードも、この人物造形に違和感なく説明される。愛が強すぎて失敗する政子に親しみが湧く。
が「ナイス!」と言っています。
ミネ吉
ネタバレ奈良時代、日本に戒律の師を迎えるため、遣唐使として唐に留学した僧・普照を主役とする歴史小説。複数回の渡航失敗の末、高僧鑑真を日本に招くことに成功するが、その達成感をドラマチックに描く小説ではなかった。鑑真の招聘に最も熱意を燃やしていたのに、志半ばで病に倒れた栄叡。唐の経典を写して日本に持ち帰ることに全てをかけた業行。一人抜け出して日本に帰らず、大陸を放浪し続ける戒融。彼らを見つめ心を向ける普照。最後に誰からともなく普照に送られた甍は、懸命に生き、歴史の一部となった彼らに重ねたものだろうと感じた。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/02/20(1167日経過)
記録初日
2021/03/07(1517日経過)
読んだ本
284冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
101169ページ(1日平均66ページ)
感想・レビュー
246件(投稿率86.6%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

くたびれた中年です。憩いを求めて読書をしています。

以前は集中できず、1冊読み通すのに苦労してとても読書好きとは言えなかったのですが、最近は色々なものを諦めたせいか、自分を消して本の世界に没頭し、1行1行の文章を味わえるようになってきました。

そんなわけで、なるべく実生活と遠そうなSF、ファンタジー、歴史ものなどを好んでいますが、決め事を作らずその時々の興味に応じてなんでも読みます。

<最近好きな作家>・・・ジャンルバラバラです
★米澤穂信
すっかりはまっています。簡潔なのに情景が浮かんでくる、臨場感のある文章が好きです。
★永井路子
史料を丹念に読み込んで作り上げた独自の歴史観があり、異なる作品同士も一つの世界を共有しているように感じます。古代が舞台の著作が多いのも好きな理由です。
★津村記久子
文章が体になじむというか心地良くてずっと読んでいたくなります。
★アイザック・アシモフ
SF界のBIG3の一人と言われているそうですが、あまり肩ひじ張らずに楽しめるエンタメ作家だと自分は勝手に思っています。

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