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2024年4月の読書メーターまとめ

ミネ吉
読んだ本
10
読んだページ
3165ページ
感想・レビュー
10
ナイス
246ナイス

2024年4月に読んだ本
10

2024年4月のお気に入り登録
1

  • まみこ

2024年4月のお気に入られ登録
1

  • まみこ

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ミネ吉
評判が良いので読んでみたが、とても面白かった。成瀬は自分がやりたいことを堂々と宣言し、素直に自然に行動する。周りから変に思われること、笑われることに気を止めない。社会生活で本心を見せすぎないよう腐心する小心者には眩しく感じられる。成瀬ほど堂々とは出来ないだろうが、少しは真似してみても良いのかなと思わせる。感情移入するのはぬっきーの方だが。最後までよむと、成瀬と島崎のゼゼカラコンビがますます好きになる。続編も楽しみ。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

ミネ吉

3月も自分なりにたくさん読めたと思います。特に良かった一冊は、最後に読んだ「闇の守り人」。私の場合、ファンタジーは大人になってから読んだ方が心に沁みるように感じます。 2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2870ページ ナイス数:243ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1319577/summary/monthly/2024/3

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2024年4月の感想・レビュー一覧
10

ミネ吉
ネタバレ井上荒野さん初読み。金持ちの家に嫁いだ専業主婦が、二世帯住宅で義父母との同居に苦しみ、家族と敵対する不動産開発業者の男と不倫する。裏山の再開発に地域住民一同で反対する設定といい、題材が一昔前に感じるが携帯電話にカメラがついているので少なくとも2000年代以降か。主人公は不倫相手の男や義父母からとにかく軽く扱われ、読んでいて苦しくなるが、不倫はばれず、主人公の望み通り再開発反対運動は成就せず、不倫相手の職場にも踏み込み、主人公は強かと言えるかも。いやな話だけどなんだかんだと一気読みしてしまった。
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ミネ吉
ネタバレ津村記久子さんのお仕事小説連作短編。ちょっと不思議な仕事に従事する面白小説だと思って読んでいたけど、最後はホロリとさせられた。主人公は仕事との距離感が近すぎて燃え尽き症候群になってしまった人。本書で語られる「バスの宣伝の制作」や「おかきの包装の文章作成」も面白おかしく語られるものの、基本的に真面目で熱心に仕事に取り組む良心的な人なんだよなあ。仕事は生活のためが第一義とは思うが、人の役に立てることの喜びもまた必要なものと思う。自分も割り切った仕事の仕方ができない方なので、体を壊さぬ程度にやっていきたい。
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ミネ吉
小川洋子さんの科学紹介本。扱う題材は科学、鉱物、DNA、Spring-8、粘菌、遺体科学、野球のトレーニングと多岐に渡る。あとがきによればこのセレクションは小川洋子さんの「個人的な好奇心を満たすためだけに書かれた」とのこと。どの話も宇宙や生命の不思議さを感じ、興味を持てる内容。タイトル通り科学の扉をノックするのに最適だと思う。個人的にはこれまであまり興味のなかった粘菌の話が面白かった。あと、小川さんの小説はこれまで何冊か読んでいるが、科学と科学者に向ける眼差しが作風そのままで嬉しくなる。
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ミネ吉
ネタバレ上橋菜穂子さんの守り人シリーズ三作目。花粉の代わりに人の夢を受粉して種子を作る〈花〉。美しく郷愁を誘う歌で人々から夢を引き出し〈花〉に与える宿主。〈花〉の成長を見守る〈花番〉。〈花〉とは「花に似た何か」なのだろうな。前二作と比べて、やや難解というか情景をイメージしづらく、冒険活劇の色も薄いので読むのに時間がかかってしまったが、じんわり余韻の残る良い小説だった。そして、現実に希望を見いだせない人に対してメッセージを送る小説であるとも思った。子供を喪った悲しみから立ち直り、人々を助けるトロガイは立派。
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ミネ吉
宮内悠介さんの短編集。楽しめたもの半分、ついていけないもの半分というところ。「トラ技」は読んでなかったが雑誌の作りは目に浮かぶ「トランジスタ技術の圧縮」や、子供の頃かじったMSXもの「エターナル・レガシー」、野球盤もの「星間野球」なんかはとても面白かった。ミステリマニア向けの「法則」「エラリー・クイーン数」なんかも、マニアではないがかろうじてわかる。「超動く家」と「クローム再襲撃」は全くわからなかった。後者は村上春樹「パン屋再襲撃」が元ネタであると、あとがきでようやく分かった。元本は昔読んだんだけどな。
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ミネ吉
下巻は、伊尹が商の湯王に三顧の礼で迎え入れられ家臣となり、商が夏を攻め滅ぼすまでを描く。伊尹や仲虺などの有能で誠実な家臣や、協力者となる諸侯に支えられて勢力を伸ばす商の湯王と、佞臣が権力を握ることで徐々に人心が離れていき、滅亡への道を歩む夏王・桀の対比が印象的だった。信仰心が強い古代において王朝を交代させるには、戦争に勝つだけでは人心はついてこず、信仰する神同士の戦いに勝つ必要があるんだな。紀元前の古代中国を舞台にこんな魅力的なストーリーを仕立てる宮城谷さんはやっぱりすごい。
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ミネ吉
夏王朝末〜商の時代に活躍した名臣・伊尹が主人公の歴史小説。伊尹は桑の流木から産まれたという伝説があるそうだが、本書では母親が神託に従い、洪水の直前に赤子の伊尹を桑の大樹に隠し、それが大河を流れて夏の諸侯に拾われたことになっている。非現実的だが荒唐無稽とは感じなかった。またその出自から、当時の王侯貴族の関心を引きつつ、軽んじられることも多く、屈託を抱えた人柄に成長してしまったのも自然な話運び。著者のデビュー作らしいが、うまさを感じる。上巻は雌伏の時だが下巻で伊尹の才能が存分に開放されるのだろうな。楽しみ。
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ミネ吉
平将門の乱。有名だが良く知らないので手に取った。読んでわかったのは、この事件の謎の多さ。きっかけとなる平氏一族の内紛は、何故内紛が起きたのか不明。次に将門が、武蔵国で国史と郡司の対立の調停に乗り出すが、何故無位無官の将門が仲裁するのか不明。そして行き違いから東国諸国を攻め落とし八幡菩薩と菅原道真の霊魂を背景に「新皇」を名乗る・・・唐突感がある。本書はこれら謎を、当時の東国平氏の位置付けや、宗教的・思想的背景などを元に推測する。明確な答えは得られないが、当時の物の見方考え方に触れられた気がして楽しかった。
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ミネ吉
評判が良いので読んでみたが、とても面白かった。成瀬は自分がやりたいことを堂々と宣言し、素直に自然に行動する。周りから変に思われること、笑われることに気を止めない。社会生活で本心を見せすぎないよう腐心する小心者には眩しく感じられる。成瀬ほど堂々とは出来ないだろうが、少しは真似してみても良いのかなと思わせる。感情移入するのはぬっきーの方だが。最後までよむと、成瀬と島崎のゼゼカラコンビがますます好きになる。続編も楽しみ。
が「ナイス!」と言っています。
ミネ吉
第五巻。義経は奥州に身を寄せ、30才を過ぎた頼朝は伊豆で雌伏の時を過ごす。都では鹿ヶ谷の陰謀が発覚し、未然に清盛に鎮圧される。この巻では頼朝と政子の恋が面白かった。調べたところ、政子が山木兼隆との結婚式当日に抜け出したというのはおそらく創作ということだが、なし崩し的に北條時政が頼朝と政子の仲を認めざるを得なくなり、後の源氏と北条氏の関係を決定付けることになる。どこまでが創作でどこまで史実かは私にはわからないが、個人の恋愛感情が歴史を動かすきっかけになったと思うと愉快な気持ちになる。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/02/20(815日経過)
記録初日
2021/03/07(1165日経過)
読んだ本
205冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
72321ページ(1日平均62ページ)
感想・レビュー
167件(投稿率81.5%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

くたびれた中年です。憩いを求めて読書をしています。

以前は集中できず、1冊読み通すのに苦労してとても読書好きとは言えなかったのですが、最近は色々なものを諦めたせいか、自分を消して本の世界に没頭し、1行1行の文章を味わえるようになってきました。

そんなわけで、なるべく実生活と遠そうなSF、ファンタジー、歴史ものなどを好んでいますが、決め事を作らずその時々の興味に応じてなんでも読みます。

<最近好きな作家>・・・ジャンルバラバラです
★米澤穂信
すっかりはまっています。簡潔なのに情景が浮かんでくる、臨場感のある文章が好きです。
★永井路子
史料を丹念に読み込んで作り上げた独自の歴史観があり、異なる作品同士も一つの世界を共有しているように感じます。古代が舞台の著作が多いのも好きな理由です。
★津村記久子
文章が体になじむというか心地良くてずっと読んでいたくなります。
★アイザック・アシモフ
SF界のBIG3の一人と言われているそうですが、あまり肩ひじ張らずに楽しめるエンタメ作家だと自分は勝手に思っています。

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