連作短編5話。高校生のゲームバトル。高校1年女子の主人公、ゆるだら系、ちゃらんぽらん女子を具象化それが射守矢真兎の生存戦略。面白かった。真兎がゲームをする理由が自分以外の誰かのためなのが高校生の青春だ。ラストまで戦う理由の深みになっている依怗と友情も青春。すごく楽しめた。

短編6話。初読みの作家。長岡弘樹に雰囲気が似ている。こちらの方が事件解決、謎解き に主眼がない。警察官たち「人」に焦点があるイメージ。良い読後感。がんばっている現場のお巡りさん（巡査）たちが市民から敬意をもたれる職業人でいられますように。他の著書も読んでみよう

女子プロレスラーたちのインタビュー記事をまとめた一冊。 Netflixの『極悪女王』が話題になってるタイミングKindleUnlimitedで見つけたら読むでしょう。ビューティーペア、クラッシュギャルズのブームを遠巻きに観ていた自分には衝撃の赤裸々な内容。個人的には長与千種より神取しのぶ、神取よりメデューサと麗ウェンの話に驚き。クラッシュギャルズ迄の時代は女子プロレスはスポーツではなく見せ物興行。そしてこののち女子プロレスの大きな変革。もっともっと知りたい世界だ。

江戸時代4代将軍家綱の頃、江戸から出航後尾張にもうすぐ着くというところで漂流。流れ着いた現在のフィリピンの小島、バタン島から自分達で船をつくり日本へ戻ってくる史実にある漂流記を物語化。帰国時のお調べによる記録が残っているのだろうが、こんなリアルな大冒険を物語として読めるのが読書の醍醐味。帰国できたのは幸運と偶然だけではなく多くも少なくもない15人という人数が良かったのだろう。そして漂流前から培っていた15人の信頼関係、頭の統率と指導力。生きて故郷に帰りたいという一念、読み応えがあった。

初読みの作家。石井さん３３３人によるデスゲーム。中盤までほんのちょっぴりの尊厳もなく、理由もわからず片っ端から石井さんたちが死んでいく。ラストデスゲーム開催の理由がわかりタイトルに納得。これぞエンタメ作品でした。

罪を無効化することを商品化した企業。CF。 ラスト1頁を読んで著者の凄さに驚き。世の中の芯をついてて寒気がした。

連作短編5話。高校生のゲームバトル。高校1年女子の主人公、ゆるだら系、ちゃらんぽらん女子を具象化それが射守矢真兎の生存戦略。面白かった。真兎がゲームをする理由が自分以外の誰かのためなのが高校生の青春だ。ラストまで戦う理由の深みになっている依怗と友情も青春。すごく楽しめた。

ペロー童話集やグリム童話集を元ネタに ファンタジーでパロディーでちょっと毒があるので説教臭くない蘊蓄。そしてキャラクターたちが経験を通して成長していく。魔女先生が秀逸。面白かった。本作は大人向けとあるので子供向けにリライトされた『オーロラ姫と水晶の伝説』も読みたい。

シリーズ3作目。ハイパー・ウルマの競技描写も敵方の〈狗〉も期待したほどでなく盛りやがりがイマイチであっという間に終了。続編を描ける余地あり。続くかな？ 生まれもった異能とドーピングによる能力や機能の拡大の対比をメンタル・身体でもっと深くを広く展開して欲しかった。残念。本作は両親や仲間たちや敵との関係で里を離れた史奈が大人になっていくところ。