積読になっていた話題の書を、3週間くらいかかって読了。噂に違わず、難解。 百年超にわたる一族の叙事詩で、文章そのものは決して難解ではない。ただ何しろ登場人物が多い（その上、似た名前が多い）上に、話があちこち小間切れに飛ぶ。さらに、それぞれのエピソードには非現実的なものも多く、頭がごちゃごちゃになった。 後半は、「羊皮紙の解読」がテーマになっているようなのだが、字面を追うので精一杯となり、息も絶え絶えにゴール。

作家、学者など著名人12名の積ん読状況を、書斎や書棚の写真とともに話を聞いている。 正直、文章はきちんと読んでいない。それでも、他人の書斎や書架の写真を見るのはなんだか楽しい。自分も持っている本を書架の中に発見したりすると、なんだか同士のような気がしてくる。 もっとも、自分の書棚はとても人様にお見せできるようなものではないが。。。

積読になっていた話題の書を、3週間くらいかかって読了。噂に違わず、難解。 百年超にわたる一族の叙事詩で、文章そのものは決して難解ではない。ただ何しろ登場人物が多い（その上、似た名前が多い）上に、話があちこち小間切れに飛ぶ。さらに、それぞれのエピソードには非現実的なものも多く、頭がごちゃごちゃになった。 後半は、「羊皮紙の解読」がテーマになっているようなのだが、字面を追うので精一杯となり、息も絶え絶えにゴール。

下巻まで読み通したが、あらためてこの時代の人生というのは、今どきの言葉で言う“親ガチャ”そのものだなと思わされる。公家の家に生まれれば、少なくとも庶民よりはいい暮らしができるのだろうが、公家社会内部でも親の出自、ポストによる婚姻、昇進への格差は大きい。そこにまた、道長の場合のように、運、不運というものが絡み合ってくるから面白いのだろう。 有名な、“望月の歌”の場面は意外にあっさり。もう少し詳細な描写があってもいいかと思ったが。。。

たまたま書店で見つけたのだが、大河ドラマの影響もあり読んでみようかと思い手にした。 紫式部（まひろ）は登場せず、道長一家が中心煮えかがれていくのだが、どうしても大河ドラマで演じている役者さんと重なって見えてしまう。 道長、倫子、一条帝、詮子などなど。ただ、私のお気に入りの明子は、ドラマよりもだいぶおっとりした女性に、逆に彰子は入内前からかなりしっかりしたイメージで描かれている点は異なる。 全体の感想は、下巻にて。。。

“東京に住んでいる人で知らない人はいない”といったら言い過ぎだろうか。銀座の老舗文房具店、伊東屋。近年建て替えられ、よりファッショナブルに生まれ変わった。その歴史、“クリエイティブを支える”という存在意義に迫っている。 万年筆などが好きなので、私ももちろん店舗を訪れたことはある。だが、正直ちょっとファッショナブルすぎて敷居が高いのも事実。ただ、本書を通じてスタッフの思いなどに触れるとまた行ってみたくなったのも事実。 しかし、本館11Fでは水耕栽培でレタスを育てているとは知らなかったなぁ。

初めて名前を聞いた作家だが、それなりの著作を出していて、もはやベテランいうべき作家なのか。 “モノ”。何とも単純というか無味乾燥なタイトルだが、そこにはいろいろな意味が。。。 浜松町と羽田空港を結ぶ東京モノレールを題材にしたドラマが作られるという話に、モノレール社員たちを絡めて描かれる。結婚（離婚を含む）、家族が裏のテーマとしてあるようだが、ストーリー的には強烈なインパクトはない、ホンワカした内容。 羽田に行くのは京急派の私だが、何となく久しぶりに東京モノレールに乗ってみたくなった。

もう止めようと何度も思いつつ、またまた手にしてしまった“読書本”。 読み方には、知っていることを読むアルファ読みと、未経験のことを読むベータ読みの2種類あるという。 何遍も同じ本を繰り返し読む（ベータ読み）というのはほんの少なかった時代はいざ知らず、読みたい本が次々出版され、積ん読本が増える一方の現代では難しいよなぁ。 古典の百編読み、暗誦が薦められている。そういえば昔、親に「方丈記」の暗誦をさせられたことがあった。でも残念ながら、ベータ読みの力は身についていないようだ。。。

私にとってサガンの2作目。こちらもタイルは超有名だが、内容は全くの未知。 感想的には、「悲しみよこんにちは」と大きく変わらない。この手の、手練れの男女の恋愛ものはどうも苦手だ。なんだか登場人物がみんな身勝手に思えてくる。 「若すぎる子はだめですけど」というシモンの言葉には共感できたが（笑） あとは、涙で視界が曇り、反射的にワイパーを動かしてしまうポールが印象的だったかな。