当時の悲惨さがきめ細やかに伝わる本だった。そんな劣悪の環境の中でも生きた人、希望を捨てなかった人たちに賛辞を送りたい。どれだけ追い詰められても最後は人の心。人間捨てたもんじゃない。

当時の悲惨さがきめ細やかに伝わる本だった。そんな劣悪の環境の中でも生きた人、希望を捨てなかった人たちに賛辞を送りたい。どれだけ追い詰められても最後は人の心。人間捨てたもんじゃない。

まずは全て肯定的に受容するところから始まるんだと思う。心を温める言葉と冷やす言葉のバランスを意識する。そして相手に興味をもつ。その積み重ねかなって感じた。

お互いに悪い人じゃないし、思いも同じであるにも関わらず何となくうまくいかない感ってどの職場にも蔓延しているのかもしれない。人と人もそうだし、人と制度もそう。一つ一つ解きほぐしていこう。相手意識を持っていこうとする思いって大事なのかもしれない。

二人は教師としての哲学を自分自身の経験から絶えず磨き続けていた。だから、今の洗練された教育観、教育哲学、教育実践を世間に残すことができているんだろうなと感じた。表に出ていない、記録に残っていないものも多くあるだろう。その中に玉が混じっていることも容易に想像がつく。彼らのように表に出たいとは思わないが、彼らの域で教育というものが見られるようになりたいと感じた。