ネタバレ16年前の事件を、5人の関係者の証言からポワロが説いていく。なんとも羅生門的。 兄弟の証言は本心を隠していて、それが分かると動機がそれぞれに発生するが、実は両方ともひっかけという、手の込んだ読者サービス満載。16年前の記憶がしっかりしていたり、犯人が毒を簡単に盗めたりと、気になる箇所はあったが、それでもポワロの中で上位にはいる面白さ。最後の１ページはポワロがくすんでしまうほどの、犯人の一人舞台だったのが印象的。 ただ「月と6ペンス」の関係がイマイチよくわからなかった。。

ネタバレ発達障害を持った少年クリストファーの視点で書かれた小説。思考をトレースできるので、彼には世の中がこんな風に見えているんだな、というのがよくわかる。 感情を理解できない少年と、息子を愛する父親との対比が痛ましいが、発達障害を理解する機会がほとんどなかった自分には新鮮な読書体験だった。

ネタバレ「スペードのクイーン」は再読。ぞくっとする最後の場面（というか一文）は、小説の醍醐味だなと思う。「ベールキン物語」は５つの短編集。どれも短いのに登場人物の個性が伝わってきて、縁もないロシアの世界にすっと入り込んでしまうからすごい。5つの中では「吹雪」がひねりがあってすき。

ネタバレ16年前の事件を、5人の関係者の証言からポワロが説いていく。なんとも羅生門的。 兄弟の証言は本心を隠していて、それが分かると動機がそれぞれに発生するが、実は両方ともひっかけという、手の込んだ読者サービス満載。16年前の記憶がしっかりしていたり、犯人が毒を簡単に盗めたりと、気になる箇所はあったが、それでもポワロの中で上位にはいる面白さ。最後の１ページはポワロがくすんでしまうほどの、犯人の一人舞台だったのが印象的。 ただ「月と6ペンス」の関係がイマイチよくわからなかった。。