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2024年4月の読書メーターまとめ

カーゾン
読んだ本
8
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2762ページ
感想・レビュー
8
ナイス
175ナイス

2024年4月に読んだ本
8

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  • timeturner

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

カーゾン
L:18世紀末のイギリスを舞台にした海洋冒険小説風味の濃いミステリ。クローズドな帆船ならではのトリックに感心した。ただ、主人公達が拉致同然で船に乗せられ、上官や先達らにいびられる前半は胸糞悪かったが、水兵に思った以上に良い奴が多いのが判ってからは頁が進んだ。海戦の描写は情景を思い浮かべることが出来たが、船の位置関係が分かりにくく、マスト・帆・ヤード図に加えて甲板図があればより理解出来たかと。色々伏線張られている割には謎解決部分はあっさり目でした。少年水兵ジャックは次も船に乗り続けたのかな? 未来に幸あれ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
8

カーゾン
L:18世紀末のイギリスを舞台にした海洋冒険小説風味の濃いミステリ。クローズドな帆船ならではのトリックに感心した。ただ、主人公達が拉致同然で船に乗せられ、上官や先達らにいびられる前半は胸糞悪かったが、水兵に思った以上に良い奴が多いのが判ってからは頁が進んだ。海戦の描写は情景を思い浮かべることが出来たが、船の位置関係が分かりにくく、マスト・帆・ヤード図に加えて甲板図があればより理解出来たかと。色々伏線張られている割には謎解決部分はあっさり目でした。少年水兵ジャックは次も船に乗り続けたのかな? 未来に幸あれ。
が「ナイス!」と言っています。
カーゾン
ネタバレL:ドロシー・セイヤーズの「探偵小説論」で言及されていた作品なので楽しみにしていたが、100年以上前のミステリとしては良く出来ている、位の感想。裁判で死刑宣告を受けている男が犯人ではない、の大前提があるから、ならば犯人は宿屋のこいつらのどちらかだよなと容易に想像がつく。次の著作が訳されたら、借りてなら読みます。
が「ナイス!」と言っています。
カーゾン
ネタバレL:大正時代を舞台にした少年少女向けっぽい冒険活劇が主、謎解きが従か。でも面白く読めた。(例によって暗号解読はついていけないけど) 宝探しに関東大震災、華族の没落等の題材を上手く絡め、今作も閉じ込められたのでなく、”閉じ籠らせた”チェスタトン的逆説も盛り込まれ、謎解きが根拠薄弱で非論理的じゃん、なんてツッコミはしない。何せユリ子さん鞠子さん+かつよさんの女子トリオの魅力が減点部分を大きく上回っている作品だから、大いに楽しめました。最後に、犯人はお金の一部でも貰って逃亡すれば、後1年逃げおおせたような。
が「ナイス!」と言っています。
カーゾン
M:今作も死体や怪我をした登場人物の姿形への描写が微に入り細を穿っていてグロい表現が作者は好きなのか? 「聖堂の殺人」より宗教色が薄いので、読みやすかった。犯人の動機は納得は出来た。近親相姦(過去のみならず現代も)・男色に東欧の政治闘争も盛り込まれ、トリックらしいものはないが、殺人へ至るまでの伏線はそれなりに張られていました。聖堂の殺人のコメント時と繰り返しになるが、P・D・ジェイムズが全作紹介されるならヘイモンも続けてほしいと思うが、今後も期待薄かしらん?(扶桑社や論創社の方をチラッチラッ)
が「ナイス!」と言っています。
カーゾン
ネタバレM:ハルバッハ(=ハイデガー)の「死の哲学」を作者は批判したいというのが根幹にあり、密室トリックの理論的解明は一応はなされているものの、副次的なものなのであろう。犯人探しだけにフォーカスすると、ヴェルナー少佐は生きていると予想出来、そうなるとあの男しかいない、とそこはミステリを沢山読んでいる人には当てやすいと思う。哲学論争を作者と同レベルで戦える訳ないし、そこを主眼に読むと疲れちゃうので、密室の発生とその解決の議論部分だけは少し丁寧に読んで、何とか読了に至りましたとさ。「虚無への供物」再読しますかね。
が「ナイス!」と言っています。
カーゾン
ネタバレL:「アメリカ銃~」2人目の被害者の死因が天文学的確率でおいおいと思ったが、米国領事館内のクルーズドな状況で起こった事件と、米国での人種差別が起因する事件が最後に収斂し、また1件目の事件の謎解きもちゃんと説明されててまぁ納得。「シャム双子~」はより本家に近い? 離れた場所での同時殺人は魅力的だけど、泳げないと紹介された男が実は泳げた、てのはアンフェアじゃね? 沖の丸島と本土側の屋敷を行き来する状況にしたけど、船が島へ行ける位なら、本土側の別の集落に助けを求めれば良いのに、と書くと身も蓋もないか(苦笑)
が「ナイス!」と言っています。
カーゾン
L:夕木氏の処女作。4人の容疑者の怪しげな動きの理由が解決章で示され、そのチェスタトン的逆説に「おぉそう来たか」と納得したし、その発想にニヤリとした。ただ、探偵役の蓮野君は帝大卒で元泥棒で人間嫌いという設定だけど、もっとエキセントリックでも良いと感じた。更にもう少し頁数を減らしても充分面白い小説になったと思う。まぁ処女作って作者の思いがこれでもか、と詰めがちになるのが普通だから、許す!(何その上から目線) 方丈氏と違って、すぐ次の作品を読みたいと思い、また借りたよ。「方舟」はもう少し後に取って置きます。
が「ナイス!」と言っています。
カーゾン
M:ROM叢書から出ているレオ・ブルース作4冊のうち、未入手の「冷血の死」を除く3冊の中ではこれが一番面白かった。只管繰り返されるディーンとグラッドハーストの住人との会話(尋問)が冗長と感じる読者もいるかと思うけど、各々が個性豊かで他人の秘密を知っているのが分かるので、私はそこは気にならなかった。間違ってもこんな集落に住みたくはないけど。 2人死んでもう1人死にかけて、にも拘らずディーンが解決前に撤退した理由は一応納得。ただ犯人探しを依頼したボビン夫人は彼の対応には怒りが収まらないのでは? 
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/06/20(692日経過)
記録初日
1970/01/01(19855日経過)
読んだ本
1038冊(1日平均0.05冊)
読んだページ
340125ページ(1日平均17ページ)
感想・レビュー
744件(投稿率71.7%)
本棚
5棚
性別
現住所
神奈川県
自己紹介

小学生5年の時、少年少女向け推理小説をあらかた読みつくし、文庫本へ移動。最初の文庫本は「Xの悲劇」 33歳、マイホーム建てる時点で推理小説のストックが500冊以上あったため書斎を設ける。5年前のコロナ禍での自宅待機を契機に、ヤフオクや「日本の古本屋」サイトでの絶版及び単行本型推理小説集めを再開。読書頻度も格段に上がる。 不規則に入る休日は専らミステリに浸るか、サッカー観戦(サンフレッチェ広島サポーターです)に没頭する孫2人の爺やです。
なお、書評の前の記号 M:自分で購入の本 L:図書館本 を示します。

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