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2024年10月の読書メーターまとめ

よもぎだ
読んだ本
7
読んだページ
2745ページ
感想・レビュー
7
ナイス
239ナイス

2024年10月に読んだ本
7

2024年10月のお気に入り登録
1

  • ササキアンヨ

2024年10月のお気に入られ登録
3

  • ngtat34
  • りゃうりゃう
  • ますだ

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

よもぎだ
吐き気がするほどの登場人物。生理的に本当に気持ち悪い。こんなにも読んでいて不愉快な気持ちを想起させ、あなたの身近にいる誰かを思い起こす圧倒的な描写力と辻村さんのエネルギーには感服します。あなたの学校でも職場でも自分がない人、他人の噂で生きている人、呆れるほど自分の価値観を信じて疑わない人、いるのではないでしょうか。女性蔑視と思えるほど滑稽にこき下ろしつつ男性を軽蔑する痛烈な批判も内在する本作。それは私のことなのかとも思いつつ、読者の心をこんなにも揺さぶる腕力に感動する思いもあります。傑作。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
7

よもぎだ
ホラーでフィクションのはずなのに、こんなにも身近に感じる恐ろしさ。恐怖の形が化け物や摩訶不思議な力でなく、現実世界の悪意ある行動と負の感情というのが何とも恐ろしい。そして、登場人物の一人一人が絡めとられてゆき、当初は想像もつかなかった破滅的な奇行に走っていく。とある会社の中間管理職の話はあまりにも身近過ぎて、ほんの数年前までは日常的な光景だっただけに.......日本の負の感情を凝縮した作品でした。非現実な展開あれど、悪で満ちた作品としてお勧めです。
が「ナイス!」と言っています。
よもぎだ
流れるように読める文章であっという間に読了した結果、はてこういうお話で良かったのかと疑問が湧く私。マスコミを代表とした代弁者のエゴ的な側面と、青春小説としてあどけない若々しい登場人物と...未成熟で不安定な生き物として支離滅裂な思考展開が繰り広げることも意図的のように描かれた作品とも感じました。その結果、この本の核を見失ってしまった私がおりまして。構成のテンポが速いからなのか、ミステリ要素がかなり希薄だからか。イヤミス要素も心が千切れる容赦ないものではなく、ほんのり苦め程度でしたね。
が「ナイス!」と言っています。
よもぎだ
カーの代表作である本作を手に取り読み進めた私。中盤から終盤にかけて本格ミステリにより紡がれたトリックやミスリーディングの応酬に読者として大満足。怪奇趣味やさもありなプロット構成もカーらしいなぁと思いつつ、まぁまぁな評価を下そうとした矢先、終幕に訪れるたった5ページの存在。この5ページがあるかないかで世界がひっくり返されるとは。いやはや困った。どう評価したものか。好きとか嫌いとかではなく、ぽかーんって感じもありますね笑。でも傑作でしょう。
が「ナイス!」と言っています。
よもぎだ
記憶障害と介護、そしてミステリ。巧みなプロットと奇妙な殺害現場。程よく心地よい捜査の流れ。ただ、本作の核にある介護問題の重厚さはブーメランのように自分の親への問題として返ってくる。そして別の形の記憶障害者の苦しみとその混乱極める思考が織りなす行く末に不安を駆り立てられ。ミステリ特有の驚きも兼ね備えており、読み応えもしっかりありました。終幕後の読後感は...当初予想していたものとは異なり、言葉に表しづらいものでしたね。
が「ナイス!」と言っています。
よもぎだ
脳内を巡る心地よい感覚。主人公の行き着く先は予想通りであったり、予想から外れた「あらまぁ」という場所であったり。破滅思想というには言い過ぎですが、シニカルな描き方で世にも奇妙な物語を楽しむことができました。本を閉じた瞬間も、あの続きは...と考えるとうっとりしてしまう余韻を味わうことができます。いずれの短編も納得感があるかどうかはまた違うのですが、著者の他作品も読んでみたくなりました。
が「ナイス!」と言っています。
よもぎだ
吐き気がするほどの登場人物。生理的に本当に気持ち悪い。こんなにも読んでいて不愉快な気持ちを想起させ、あなたの身近にいる誰かを思い起こす圧倒的な描写力と辻村さんのエネルギーには感服します。あなたの学校でも職場でも自分がない人、他人の噂で生きている人、呆れるほど自分の価値観を信じて疑わない人、いるのではないでしょうか。女性蔑視と思えるほど滑稽にこき下ろしつつ男性を軽蔑する痛烈な批判も内在する本作。それは私のことなのかとも思いつつ、読者の心をこんなにも揺さぶる腕力に感動する思いもあります。傑作。
が「ナイス!」と言っています。
よもぎだ
心に来る読後感。哀惜の念に堪えない。娘を亡くした男と少女誘拐事件を追う捜査一課長の2人の物語はどこで交差するのか。恐ろしくも読む手が止まらず、どんどんと進んでしまった。細かい部分ではやや納得しかねる部分もあります。とはいえ、それは瑣末な点としか言えず、本作品の核を踏まえた上で見えてくる小説そのものの驚きと工夫を改めて感じた作品。貫井氏が他にどんな作品を書いてきたのか気になるところでもあります。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/07/08(868日経過)
記録初日
2022/05/31(906日経過)
読んだ本
169冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
68630ページ(1日平均75ページ)
感想・レビュー
148件(投稿率87.6%)
本棚
0棚
性別
URL/ブログ
https://bangkok-kitchen.net/
自己紹介

好きな作品
『殺戮にいたる病』我孫子武丸
『その女アレックス』ピエールルメートル
『ハサミ男』殊能将之
『満願』米澤穂信
『そして誰もいなくなった』アガサクリスティ
『告白』湊かなえ
『仮面山荘殺人事件』東野圭吾
『ユダの窓』カーターディクスン
『殺しの双曲線』西村京太郎
『獄門島』横溝正史

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