あけましておめでとうございます🌅2024年はもう少し本を読みたい! 2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:4冊 読んだページ数:831ページ ナイス数:104ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1354352/summary/monthly/2023/12
以前別の本で読んだので今回はパスしましたが、完全に倫理観の欠如した視点から描かれる奇妙な犯罪もので、語弊があるかもしれないけどめっちゃ面白かったです。 川端康成とか谷崎潤一郎っていわゆる純文学の泰斗みたいに位置づけられてるけど、こういう書きたいものをそのまま書いたような性癖全開の小説(そしてそれには一定の普遍性も生じている)もけっこうあって、自分はやっぱり好きです。
佐藤究による三島由紀夫オマージュな戦闘機小説『幽玄F』からの流れで手に取りましたが、「太陽と鉄」の最後に自衛隊のF104という戦闘機に乗せてもらったときの体験が綴られていて、蛇のモチーフ等含めてこれがひとつの元ネタなのかなと。あの小説の三島オマージュにも一定の納得感が得られた感じがしました。(でも個人的にはもっと俗気の強い作家ってイメージですけどねー)
自分は正直あんま分かってないけど、こういう現代に書かれた批評系の本を読むと、やっぱり今の思想・哲学っていわゆるポストモダン期に論じられたもろもろの議論をベースに置いてるんだなーという気がする。デリダ、ドゥルーズ、ボードリヤールとかは内容によるけど、フーコーはとにかくどこにでも現れるイメージが自分にはあります。
あとは書き手が御大なので、好き(欲望を感じる)なら相手が男でも女でも一向にかまへんという感じでカラッと突っ走ってく感じがいまの目でも見てもけっこう読みやすい。綿貫の事情とかはちょっときついけど。ともあれ、自分はやっぱりこの人の小説なら日本文化に淫してるタイプの作品のほうが好きかなー。
寝床のまわりにある本をてきとうに読んでおります。
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以前別の本で読んだので今回はパスしましたが、完全に倫理観の欠如した視点から描かれる奇妙な犯罪もので、語弊があるかもしれないけどめっちゃ面白かったです。 川端康成とか谷崎潤一郎っていわゆる純文学の泰斗みたいに位置づけられてるけど、こういう書きたいものをそのまま書いたような性癖全開の小説(そしてそれには一定の普遍性も生じている)もけっこうあって、自分はやっぱり好きです。