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2024年1月の読書メーターまとめ

針
読んだ本
5
読んだページ
1328ページ
感想・レビュー
5
ナイス
131ナイス

2024年1月に読んだ本
5

2024年1月のお気に入り登録
2

  • kokada_jnet
  • Akashi

2024年1月のお気に入られ登録
2

  • 愛の伝道師カロン@暑い日本から、脱出しますよっ
  • kokada_jnet

2024年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

針
「眠れる美女」は眠ったまま起きない若い女性と一晩添い寝できる宿屋に通う老人のお話。女性側は相手が誰か分からず、男性側も認知してもらえないというディスコミュニケーションがミソで、老いたる男の虚しい慰めをへんに糊塗したりバランスを取ったりせずちゃんと気持ちわるく描いているのがよかったです。幕切れのあっけなさ。「片腕」を読むのは3回目でしたが、今回が一番面白く感じました。細かいディティールの“リアル”さにいちいちハッとさせられる幻想文学の名編だと思います。「散りぬるを」は、→
針
2024/01/29 05:51

以前別の本で読んだので今回はパスしましたが、完全に倫理観の欠如した視点から描かれる奇妙な犯罪もので、語弊があるかもしれないけどめっちゃ面白かったです。 川端康成とか谷崎潤一郎っていわゆる純文学の泰斗みたいに位置づけられてるけど、こういう書きたいものをそのまま書いたような性癖全開の小説(そしてそれには一定の普遍性も生じている)もけっこうあって、自分はやっぱり好きです。

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2024年1月にナイスが最も多かったつぶやき

針

あけましておめでとうございます🌅2024年はもう少し本を読みたい! 2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:4冊 読んだページ数:831ページ ナイス数:104ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1354352/summary/monthly/2023/12

が「ナイス!」と言っています。

2024年1月の感想・レビュー一覧
5

針
「眠れる美女」は眠ったまま起きない若い女性と一晩添い寝できる宿屋に通う老人のお話。女性側は相手が誰か分からず、男性側も認知してもらえないというディスコミュニケーションがミソで、老いたる男の虚しい慰めをへんに糊塗したりバランスを取ったりせずちゃんと気持ちわるく描いているのがよかったです。幕切れのあっけなさ。「片腕」を読むのは3回目でしたが、今回が一番面白く感じました。細かいディティールの“リアル”さにいちいちハッとさせられる幻想文学の名編だと思います。「散りぬるを」は、→
針
2024/01/29 05:51

以前別の本で読んだので今回はパスしましたが、完全に倫理観の欠如した視点から描かれる奇妙な犯罪もので、語弊があるかもしれないけどめっちゃ面白かったです。 川端康成とか谷崎潤一郎っていわゆる純文学の泰斗みたいに位置づけられてるけど、こういう書きたいものをそのまま書いたような性癖全開の小説(そしてそれには一定の普遍性も生じている)もけっこうあって、自分はやっぱり好きです。

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針
表題作+自決直前の対談(「三島由紀夫最後の言葉」)が入った評論集。納得できないところも含めて非常に面白い本でした。「私の遍歴時代」は初期の文学的形成に対する自己評価の記録かつ、戦中戦後の文壇事情が垣間見られる楽しい読み物。「太陽と鉄」及び「最後の言葉」では書き手の晩年の思想&文学観がいろいろ知れます。しかしそのへんを度外視すると「太陽」は、言葉=文学に筋肉を対置する非常に生真面目で格調高い筋トレ文学論でもあって、張り詰めた筋肉を手に入れたことによる「生」の変化の喜びに溢れ返っていました。ムズかったけど。
針
2024/01/23 05:58

佐藤究による三島由紀夫オマージュな戦闘機小説『幽玄F』からの流れで手に取りましたが、「太陽と鉄」の最後に自衛隊のF104という戦闘機に乗せてもらったときの体験が綴られていて、蛇のモチーフ等含めてこれがひとつの元ネタなのかなと。あの小説の三島オマージュにも一定の納得感が得られた感じがしました。(でも個人的にはもっと俗気の強い作家ってイメージですけどねー)

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針
みなさんがよく参照している資本主義論の大元のひとつっぽかったので勉強。比較的分かりやすくて面白かったです。「資本主義リアリズム」=“資本主義が唯一の存続可能な政治・経済的制度であるのみならず、今やそれに対する論理一貫した代替物を想像することすら不可能だ、という意識が蔓延した状態のこと”。現代だと誰もが漠然と感じていそうなこの空気感を、初めてここまで分かりやすく整理して提示した人だってことなら敬服せざるをえない。結論も地道かつ真っ当な感じでした。ついでに棚の肥やしになっている思想系の本をいくつか読もうかな。
針
2024/01/17 08:24

自分は正直あんま分かってないけど、こういう現代に書かれた批評系の本を読むと、やっぱり今の思想・哲学っていわゆるポストモダン期に論じられたもろもろの議論をベースに置いてるんだなーという気がする。デリダ、ドゥルーズ、ボードリヤールとかは内容によるけど、フーコーはとにかくどこにでも現れるイメージが自分にはあります。

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針
題名通り卍どもえのドロッドロ恋愛もの。どちらかというと純文学よりは断然大衆小説寄りの作品。好きかと言われると微妙なんだけど、大阪弁の流暢な語りと登場人物の強烈な自我、ストーリーテリングの巧みさで結構楽しく読みました。他人事として考えるとほんとにしょうもない人たちだなーと思いつつ(笑)、この手のドラマはやっぱりキャラクターが理性とか誠実さとかを突き抜けててこそ面白いってのは絶対ある気がします。理屈で納得できる範囲の人物しかいないと、読んでるこちらの気持ちが掻き乱されるとこまで行かんもんね。→
針
2024/01/13 21:55

あとは書き手が御大なので、好き(欲望を感じる)なら相手が男でも女でも一向にかまへんという感じでカラッと突っ走ってく感じがいまの目でも見てもけっこう読みやすい。綿貫の事情とかはちょっときついけど。ともあれ、自分はやっぱりこの人の小説なら日本文化に淫してるタイプの作品のほうが好きかなー。

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針
この著者は初読み。ロシア宇宙主義、アフロ・フューチャリズム、サイバースペース論というちょっと変わった思想潮流について語った本。過去に潰えたユートピア思想(幻想?)の残滓をかき集めることで、現代を支配している近代的思考&資本主義を相対化するヒントを得ようという試みなのかなーと思います。話題が縦横無尽に動いていくのでついて行くのが大変だったけどすごく勉強欲をかき立てられる本でした。世の中には自分の知らないことしかないですねー。題名の闇は闇鍋の闇?
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/07/31(706日経過)
記録初日
2017/04/08(2646日経過)
読んだ本
706冊(1日平均0.27冊)
読んだページ
203169ページ(1日平均76ページ)
感想・レビュー
446件(投稿率63.2%)
本棚
7棚
外部サイト
自己紹介

寝床のまわりにある本をてきとうに読んでおります。

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