2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:1834ページ ナイス数:140ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1354352/summary/monthly/2024/7 7月も相変わらず脈絡なく乱読……😇
ちなみにこの本は韓国の現代史を、基本線はしっかり辿りつつ、特に政治に対する抵抗や民主化運動などに重点を置いてまとめてる感じ。立場的にはいわゆるリベラルというか戦後民主主義的な視点で貫かれていて、日韓の歴史認識などもそこから記述されています。人によっては考え方が違う人もいそうだけど、自分は大枠ではほぼこの考え方に近かったし、たぶん学術界的にもこれがいわゆる「本線」なんじゃないかなーという気はします。分かんないけど。
リアルタイムにはどうだったか知らないけど、今の眼で読むと70年代カウンターカルチャー的な空気の“乱暴さ”に対する、一見弱々しいけどその実強靭で切実な返歌って感じもする。『ライ麦畑でつかまえて』と文体が相似してるって指摘が当時あったそうで、確かにそれは自分も思ったけど、この小説にはホールデン的な反抗をも相対化しようという感じがたぶんあって、一枚上手ってわけでもないけどテーマ的には『ライ麦畑』を食ってる小説じゃないでしょうか。
寝床のまわりにある本をてきとうに読んでおります。
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