奥泉光のクワコー物に通ずるようなエスプリ。母語で読めればもっと楽しめるはず。なかなか読み進まず、100ページぐらい読んだところで、これは固有名称同定しないと面白くないのでは？と気付き人物メモを作り読み直したら面白く読めた。これは端役だろうと思えるような人物もストーリーのキーとなり見逃せない。30人ほどもいて一クラス分ぐらい。 人物の形容、エピソードを読み進むにつれてあっさりと描かれていた事柄に重ね塗りがされ、意味がつながってゆく。

下士官から上官までのサボタージュの構造体。それを抜け目なく見抜き利用するマイロー。だれがどうさぼらなかったか。むろん組織に属するものはこの構造体の一部をなさざるを得ないのだろう。上巻を読んだ時狂気の視点で描かれている物語かと思ったが、どっこいものすごく正気。読後感がよい。

奥泉光のクワコー物に通ずるようなエスプリ。母語で読めればもっと楽しめるはず。なかなか読み進まず、100ページぐらい読んだところで、これは固有名称同定しないと面白くないのでは？と気付き人物メモを作り読み直したら面白く読めた。これは端役だろうと思えるような人物もストーリーのキーとなり見逃せない。30人ほどもいて一クラス分ぐらい。 人物の形容、エピソードを読み進むにつれてあっさりと描かれていた事柄に重ね塗りがされ、意味がつながってゆく。