読書メーター KADOKAWA Group

2024年3月の読書メーターまとめ

majimakira
読んだ本
5
読んだページ
1584ページ
感想・レビュー
5
ナイス
164ナイス

2024年3月に読んだ本
5

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • 中玉ケビン砂糖

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

majimakira
家庭のこと、家族のこと、夫婦のこと、そんなに強い不満があるわけでもないが、なんとなく不完全さは感じる日々の生活のこと、そんな、誰にもでもある目の前の日常や、その中で少しの深みをもつ人生の機微、あるいはもやもやに、優しく共感を示してくれるような短篇たち。どれもラストの結び方が温かい。奥田英朗の筆で読む現代の人々の群像は、やっぱりどこか癒されるのだ。「親は子供のことを少しも理解していない。でも存在がありがたい。」「エコロジーの話は、嫌いでも正しいから困る。」うーん、さすが^ ^
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
5

majimakira
しばらく時間が空いてしまい、慎んで紐解いた教場シリーズのプロローグ的なエピソード「0 - ZERO」。警察学校教官としてではなく、刑事指導官としての風間公親が、さりげなく、そして厳しくも温かく示す鋭い洞察と指導対象たる刑事たちへの道標。とても鮮やかで幾度も唸らされる。何より、それぞれのエピソードのミステリーとしての質の高さに、とても充実した読み応えがある。が、中にはやるせ無いぐらい感情を揺さぶり、胸を抉るような真実の姿も。「指輪のレクイエム」はその象徴のようで、しばらく立ち尽くすぐらいやられてしまった…。
が「ナイス!」と言っています。
majimakira
シリーズ第五作。前作同様、人の心を永く癒してきている、なくしてはいけない文化の主役たる場所を守ろうと、さりげなく優しく指示を出す阿岐本の親分。やがて、「何のために仕事をするか」を問いかけ、辛く苦しい人生において時に何かを目一杯楽しみ、プラスマイナスゼロにリセットすることの大切さを教えてくれる。解説によれば、関連条例の影響もこのシリーズには大きく出ているとのこと。なるほど。作品の中で阿岐本組のみんなも更に生きづらくなってるわけだ。その枠の中で上質な笑いと風刺を見せ、優しく背中を押してもくれる。好きな作品だ。
が「ナイス!」と言っています。
majimakira
シリーズ第二作だが、前作「ラプラスの魔女」より時系列の前にある、連作短篇の体を成す五つの物語。正に前作から逆算したような前日譚を楽しめる最後の「魔力の胎動」に加え、気付けば前作に至る背景に繋がる要素を含みながらも、その傍でいくつかの人生における奥深い真実を明らかにする感動的なエピソードが並ぶ。読み終えて、この五篇が織り成すシリーズの壮大な伏線を振り返り、東野圭吾氏の天才的な構成力に大いに唸らされた。
が「ナイス!」と言っています。
majimakira
話題の作品ということで…。不気味な始まりから答えを求めて勢いよく読み進めてしまう。やがて物語が意外なところに辿り着くが、そこにおける後味が不思議と悪くない。また、間取り図をポイントポイントで何度も再掲してくれているので、紙面が勿体無い気もしつつも読み易く大変助かった。
が「ナイス!」と言っています。
majimakira
家庭のこと、家族のこと、夫婦のこと、そんなに強い不満があるわけでもないが、なんとなく不完全さは感じる日々の生活のこと、そんな、誰にもでもある目の前の日常や、その中で少しの深みをもつ人生の機微、あるいはもやもやに、優しく共感を示してくれるような短篇たち。どれもラストの結び方が温かい。奥田英朗の筆で読む現代の人々の群像は、やっぱりどこか癒されるのだ。「親は子供のことを少しも理解していない。でも存在がありがたい。」「エコロジーの話は、嫌いでも正しいから困る。」うーん、さすが^ ^
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/09/19(4604日経過)
記録初日
2010/11/21(4906日経過)
読んだ本
787冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
306291ページ(1日平均62ページ)
感想・レビュー
676件(投稿率85.9%)
本棚
18棚
性別
年齢
45歳
血液型
A型
職業
専門職
現住所
東京都
自己紹介

元々好きだった純文学とミステリに加え、歴史小説・時代小説の魅力を知りました。仕事で忙殺されがちで波のある読書ライフですが、やっぱり本が大好きです。

みなさまのレビューや多くのことばに触れることを毎日とても楽しみにし、そして多くの刺激と勇気を頂いています。どうぞよろしくお願いいたします。

〈以下記録〉
2022/11/20:
七百冊の記念碑、吉本ばなな「キッチン」

2020/5/27:
六百冊の記念碑、原田マハ「サロメ」

2018/3/30:
五百冊の記念碑、伊坂幸太郎「ホワイトラビット」

2016/4/4:
四百冊の記念碑、吉田修一「橋を渡る」

2014/7/7:
三百冊の記念碑、村上春樹「女のいない男たち」


読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう