発売当初からかなり話題になっていた『方舟』がやっと文庫化された！クローズド・サークルミステリーか「ふんふん、なるほどなるほど」とさくさく読み進んでしまって、ちょっと拍子抜けした矢先のどんでん返しエピローグ！！マジか！怖っっ！読了後も勝手に『その後』を想像してしまって抜け出せない…。

燃え殻さんのエッセイを読んでいると、燃え殻さんが自分や自分の周りで起きた事を淡々と話してくれているのを、隣で「うんうん」と頷きながら聞いているような感覚になる。それは心地良く、バカだなと笑えたり、安心できたり、何だか感傷的になったり、ちょっとだけ力を貰えたりもする。文章から燃え殻さんの人柄が感じられるからかもしれない。

発売当初からかなり話題になっていた『方舟』がやっと文庫化された！クローズド・サークルミステリーか「ふんふん、なるほどなるほど」とさくさく読み進んでしまって、ちょっと拍子抜けした矢先のどんでん返しエピローグ！！マジか！怖っっ！読了後も勝手に『その後』を想像してしまって抜け出せない…。

古典部シリーズも第6弾ともなると、古典部メンバー4人の内面がだいぶ見えてきて愛おしくなってきました。高校生…子供とは言えないけれど大人と言うにはまだ早い。そんな微妙な年頃だからこそ抱える悩みや問題と、身近に起こるミステリーを掛け合わせるストーリーが本当に上手い！！まだまだ4人の姿を見守りたい。まだ続きますよね？と確かめたい。

古典部シリーズ第5弾。2年生になった奉太郎達の古典部に仮入部してきた新入生が起こした一悶着。問題を解決すべくマラソン大会の日に文字通り奔走する奉太郎はもはや省エネ主義でも何でもない(笑)。宗旨替えを思わせる行動の背景にはやっぱり…なんて。それにしても『ふたりの距離の概算』ってタイトルが秀逸。

古典部シリーズ第4弾は古典部の1年を7編で描いた短編集。どのお話も面白く部員4人の内面が垣間見える内容。時系列に合わせて前作を挟みながら読み返したくなった。中でも表題の『遠まわりする雛』が内容もタイトルも良かったなぁ。米澤さんのあとがきも良かった。理屈っぽくて素直じゃない面倒臭い男子陣(そこが可愛らしくもある)奉太郎と里志に、ド天然な千反田さんとド直球な摩耶花はちょーどいい(笑)。

献本プレゼントでいただいたこの本。正直、この機会が無かったら読めなかった本だと思うし、読めて良かったと思う。生きる事のままならなさや絶望を経てどう生きるか…主人公を始め登場人物達がもがきながら辿り着いた未来。辛い中にもキラキラしたものを感じて、きっと私よりも刺さる世代があるだろうなと思いながら読んだ。

古典部シリーズ3作目は神山高校文化祭、通称カンヤ祭本番に起こった事件のお話。今回は古典部の4人のキャラがより際立っていた、と言うか今までより少し掘り下げて書かれていて4人への愛着が深まった気がする。これはもう最後までが見届けなきゃ気が済まない。