612頁 「いいかい、見習い僧君、この地上にはばかなことが、あまりにも必要なんだよ。ばかなことの上にこの世界は成り立っているんだし、ばかなことがなかったら、ひょっとすると、この世界ではまるきり何事も起こらなかったかもしれないんだぜ。われわれは知るべきことはちゃんと知っているんだよ」
「つまり、悪いのは人間自身なのさ。天国を与えられていたのに、不幸になるのを承知の上で、自由なんぞを欲し、天上の火を盗んだんだからな。つまり、人間なんぞ憐れむことはないってわけだ。(中略)俺に必要なのは報復だよ、でなかったら俺はわが身を滅ぼしてしまうだろう。その報復もそのうちどこか無限のかなたでなどじゃなく、この地上で起こってもらいたいね。俺がこの目で見られるようにな。俺はそれを信じてきたし、この目で見たいのだ。もしその時までに俺が死んでしまうようなら、よみがえらせてほしい。」
天と地の分離、などは世界のあらゆる場所で普遍的に見られるようになった。水も天も地も農業に欠かせない。さらに、竜退治神話で扱われる竜は水の象徴で、その支配は農耕文明において重大な意味を持つ。デュルケームは『宗教生活の原初形態』において、宗教の本質は「聖」と「俗」との区分にあると主張した。
科学が明らかにするのは、いわば「事実の世界」のメカニズムだ。それはたとえば、ものを手放せば落ちるとか、DNAは二重らせん構造をなしているとか、人は恋をしている時、脳の腹側被蓋野が活性化しているとか、フェニチルアニンやドーパミンが分泌されているとかいった、文字通り「事実」の世界だ。それに対して、哲学が探究すべきテーマは、真善美をはじめとする、人間的な「意味の世界」の本質だ。
「え!出してもらえるの⁉ わー、楽しみ!どうしよ。そのマンガが大ヒットして、アニメになっちゃったら! あたし、世界中で有名になっちゃうかも!」 →世界中かどうかは不明ですが、少なくとも日本ではそこそこ有名になりましたね。
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612頁 「いいかい、見習い僧君、この地上にはばかなことが、あまりにも必要なんだよ。ばかなことの上にこの世界は成り立っているんだし、ばかなことがなかったら、ひょっとすると、この世界ではまるきり何事も起こらなかったかもしれないんだぜ。われわれは知るべきことはちゃんと知っているんだよ」
「つまり、悪いのは人間自身なのさ。天国を与えられていたのに、不幸になるのを承知の上で、自由なんぞを欲し、天上の火を盗んだんだからな。つまり、人間なんぞ憐れむことはないってわけだ。(中略)俺に必要なのは報復だよ、でなかったら俺はわが身を滅ぼしてしまうだろう。その報復もそのうちどこか無限のかなたでなどじゃなく、この地上で起こってもらいたいね。俺がこの目で見られるようにな。俺はそれを信じてきたし、この目で見たいのだ。もしその時までに俺が死んでしまうようなら、よみがえらせてほしい。」