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2024年10月の読書メーターまとめ

fabi@第一芸人文芸部
読んだ本
8
読んだページ
2190ページ
感想・レビュー
8
ナイス
166ナイス

2024年10月に読んだ本
8

2024年10月のお気に入り登録
4

  • 雪代
  • うりぼう
  • せっちゃん
  • あおい

2024年10月のお気に入られ登録
4

  • 雪代
  • うりぼう
  • せっちゃん
  • あおい

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

fabi@第一芸人文芸部
ストーカーっぽくて気持ち悪いな、と思って読み始めたが、思い出話に花が咲き、丁寧な文章でやりとりしているのをみて、あれ?純愛小説かもしれないぞ?と思わせられた。そしてラストの衝撃。マジか!と慌てて最初から読むと、腑に落ちるメッセージがたくさん。短いページ数で楽しませてくれた。全てメッセージのやり取りで物語が進むのが面白い。というか手紙・メッセージが秘めている特殊性と力強さを思い知った。それは読者を想定しなくていいということ。読む相手だけ想定して書かれているから、情報の後出しが出来る。それが抜群にうまかった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
8

fabi@第一芸人文芸部
「はじめに」の落合さんのエッセイがとても良かった。この本を作った意味と覚悟がひしひしと伝わってきた。他の部屋紹介本・レイアウト本などとは一線を画す、唯一無二な本になった所以だと思う。ありのまま、格好つけずにエッセイを書くことは難しい。しかし皆さんちょっとでも良く写るようにという“ええかっこしい”の心を消して、素直に自分の部屋と向き合って書かれていたのがとても良かった。「今このタイミングで見せるつもりはなかった」はずの部屋を見られるのも楽しい。ひとり暮らしの自由さ、無防備さ、楽しさ、寂しさが詰まった一冊。
が「ナイス!」と言っています。
fabi@第一芸人文芸部
ショートショート集なのに連作集でもある珍しい一冊。主人公の探偵・西崎と助手の女子大生・若菜が、色々な日常の憂鬱にひそむ謎を暴いていく。扱う憂鬱は『足を踏まれる』『靴下をよくなくす』『スマホの充電がすぐになくなる』『月曜日は気分が沈む』など。これらの裏にひそむのはーーがあったから、と真相の解明に挑むストーリーが楽しい。特に好きだったのは『なかなか料理が来ない』『服が他人とかぶる』。そんな面白い真相が潜んでいるのだったら、まあいいかと許してしまいそう。新刊を出すたびに新しいことに挑戦していてすごい。
が「ナイス!」と言っています。
fabi@第一芸人文芸部
2024.11.19発売の雑誌『CU』の書評コラムで紹介させていただいた1冊。6人が綴るクリスマスをテーマにしたアンソロジー。どれも面白かった!特に心に残ったのは伊坂幸太郎さんの『一人では無理がある』と、三浦しおんさんの『荒野のはてに』。
が「ナイス!」と言っています。
fabi@第一芸人文芸部
「日本美のこころ」の続編。彬子女王殿下が北は青森から南は沖縄・久米島まで日本各地の“最後の職人”を訪ね、取材し、雑誌「和樂」に寄稿したエッセイをまとめた一冊。最後の職人とは、後継者不足・材料の枯渇・用途の減少により失われつつある伝統の手わざを、最後のひとりとなっても守り続ける矜持をもって、日々仕事に励む職人たちのこと。日本文化に造詣の深い彬子女王殿下ならではの視点で魅力を読み解いている。どの章もとても興味深く、烏帽子が今でも作られていることも、手作業で金平糖を作ることがとても難しいことも知ることができた。
が「ナイス!」と言っています。
fabi@第一芸人文芸部
6年間の英国留学を終えた彬子女王が、次に向かわれたのは「日本美のこころ」を探す旅。研究を重ねる中で、雑誌「和樂」で3年間にわたり連載されたエッセイが単行本化された一冊。日本文化に精通された彬子女王の知識、気づき・発見、想いを、柔らかくユーモア混じった文体で読めるのが嬉しい。読みながら『これは人生で何度も読み返す一冊だな!』と思った。単純に勉強にもなるし、これから旅・観光をしたときに「彬子視点」を持って各地を巡ることができる。先日、太宰府天満宮に行った時に「太宰府天満宮は『生きている』」の章を思い出した。
が「ナイス!」と言っています。
fabi@第一芸人文芸部
ネタバレめちゃくちゃ面白かった!キーワードは「緊張感」と警官それぞれが抱える「正義」。次はどこで爆発が起きるのか——切迫感に終始翻弄される警察官たち。「九つの尻尾」ゲームの頭脳戦・心理戦。スズキは小説界に名を残すほどの犯人だと思った。警官それぞれが抱える「正義」の書き分けも見事。心の奥底にこの状況を楽しんでいる自分はいないか、出世ためにこの事件を利用している自分はいないか、身内さえ助かったら胸を撫で下ろすのではないか——どこかで共感してしまう。この作品は、読者の心の奥底に秘められた悪意にライトを照らすと思う。
が「ナイス!」と言っています。
fabi@第一芸人文芸部
ストーカーっぽくて気持ち悪いな、と思って読み始めたが、思い出話に花が咲き、丁寧な文章でやりとりしているのをみて、あれ?純愛小説かもしれないぞ?と思わせられた。そしてラストの衝撃。マジか!と慌てて最初から読むと、腑に落ちるメッセージがたくさん。短いページ数で楽しませてくれた。全てメッセージのやり取りで物語が進むのが面白い。というか手紙・メッセージが秘めている特殊性と力強さを思い知った。それは読者を想定しなくていいということ。読む相手だけ想定して書かれているから、情報の後出しが出来る。それが抜群にうまかった。
が「ナイス!」と言っています。
fabi@第一芸人文芸部
あ〜面白い。不謹慎で、不道徳で、でも示唆的で、皮肉が抜群に効いていてゾクゾクする。昭和40年代に発表されたショートショートなのに、なんでこんなに色褪せないんだろう。むしろ今現在のテクノロジーや社会問題(男女論、ルッキズム、公害、環境、AI、VR、コンプライアンスの行き過ぎ)を1960年代から考えていたなんて、ほんと予言書すぎる。一番笑ったのは、モーツアルトの人生を自由に書いた『モーツアルト伝』。ムチャクチャで最高!真面目な音楽雑誌での連載を依頼されての作品だったそうだが、第一回目で打ち切られた伝説の作品。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/03/27(607日経過)
記録初日
2015/04/28(3497日経過)
読んだ本
171冊(1日平均0.05冊)
読んだページ
39096ページ(1日平均11ページ)
感想・レビュー
152件(投稿率88.9%)
本棚
8棚
性別
血液型
O型
現住所
東京都
URL/ブログ
https://lit.link/fabian
自己紹介

芸人 / 小説家。

YouTube『俺の推し本』で、好きな本を紹介しています!stand.fm『第一芸人文芸部』Amazon Audible『本ノじかん』も配信中。

執筆(読んで&読書メーターに感想を書いてくれたら喜びます)(文学フリマ出店しています)

・『きょうも芸の夢をみる』(ヨシモトブックス)
芸人をテーマにした短編&ショートショート集です。
・又吉さんらと文芸誌『第一芸人文芸部 創刊準備号』『第一芸人文芸部 創刊準備二号』発刊。
・小鳥書房文学賞の受賞作『私・芸能人・鳥』が『本屋夜話』(小鳥書房)に掲載。
・又吉直樹マガジン『椅子』にエッセイ寄稿。
・徳島のタウン誌『CU』で書評コラム『やっぱり読書はやめられぬ』掲載中。
・毎日小学生新聞『よしもと読書クラブ』

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