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2024年9月の読書メーターまとめ

シュテッケン
読んだ本
7
読んだページ
2167ページ
感想・レビュー
7
ナイス
110ナイス

2024年9月に読んだ本
7

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

シュテッケン
ネタバレ前作は全くハマらなかったけど、とりあえず続編を読んでから処遇を決めることにして購入。成瀬の特異なキャラに辟易した前回よりもスラスラと読めたので、少しは彼女に慣れたのかもしれない。でも北川みらいの友達の結芽ちゃんが言う通り「変わった人」だし、呉間言実が書き込んだように「ムカつく」人でもあることは間違いない。だから篠原かれんがいつの間にか成瀬に傾倒していたのは不可解だ。このシリーズを好きな人たちにとって成瀬は愛すべき人物なのでしょうが、私は彼女の思考と口調がどうしても受け入れられないので手放すことにしました。
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2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

シュテッケン

2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:3067ページ ナイス数:160ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1407782/summary/monthly/2024/8

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2024年9月の感想・レビュー一覧
7

シュテッケン
ネタバレ本にまつわるミステリとのことで手に取りましたがそれどころではなく、日本の文化と歴史を守った神保町の古書店の男の物語でした。戦後、日本を真の意味で屈服させるためにはその精神性を挫くこと、ひいては「歴史」を奪うことだとしたGHQとの暗闘。スケールが大きく、また実在の人物も幾人か顔を出すことからもノンフィクションなのではと思わせるほどの筆力に驚嘆。古本屋はただ中古品を扱うだけの店ではなく、文化を守っているのだという矜恃に胸が熱くなる思いがしました。神保町へは最近も行きましたし、これからは見る目が変わりそうです。
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シュテッケン
ネタバレ小坂菜緒さんのお薦めから。悪性の脳腫瘍に侵された主人公・夕夏が「悪魔」と契約をし、命を助けてもらう代わりに「何か」を奪われることに。それは直近2年間の「記憶」であった。記憶を失くすことで仕事とプライベートに支障をきたすなか夕夏は徐々に悪魔との距離を縮めていくが、ある時その「正体」を知ってしまう。ファンタジーのような始まりだが悪魔の正体判明以降、世界は一変する。「極上の恋愛ミステリ」との惹句ながら個人的に恋愛ものには興味はなく、推薦でもされなきゃ読まないけれどミステリだから楽しめたかな。泣けはしないけどね。
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シュテッケン
ネタバレ章立てが細かく、章ごとに視点や主人公が替わる小説は入れ替わりや時系列をいじる叙述トリックが使われがちなので気をつけていたのだけれど、それまでの世界を一変させる文章を読んだとき理解が追いつかなくて瞬間的にフリーズしてしまうくらい、著者の騙しの技術にまんまとしてやられました。名前のトリックはアンフェアギリギリだと思いますが、風俗界隈が舞台なだけにこうしたこともあるかもしれないと思わせるのも技術でしょう。貧困と虐待の負の連鎖は現実でも取り沙汰される問題ですから、仲田のような人がいると…えっ、これシリーズ物なの?
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シュテッケン
ネタバレ前作は全くハマらなかったけど、とりあえず続編を読んでから処遇を決めることにして購入。成瀬の特異なキャラに辟易した前回よりもスラスラと読めたので、少しは彼女に慣れたのかもしれない。でも北川みらいの友達の結芽ちゃんが言う通り「変わった人」だし、呉間言実が書き込んだように「ムカつく」人でもあることは間違いない。だから篠原かれんがいつの間にか成瀬に傾倒していたのは不可解だ。このシリーズを好きな人たちにとって成瀬は愛すべき人物なのでしょうが、私は彼女の思考と口調がどうしても受け入れられないので手放すことにしました。
が「ナイス!」と言っています。
シュテッケン
ネタバレ私の不勉強ゆえ知らない作家でしたが、図らずも佳作に出合えました。人の不幸のみを予言する占い書、「フォーチュンブック」。とある書店でこれを手にした者たちが、或いは犯罪に手を染め、或いは巻き込まれる数奇な物語。各人を主人公においた短編集のようでありながら、プロローグからエピローグまで連なる長編でもある。これに誰もが知る昭和期の有名な事件や事故を絡めた構成で、こういう実際の未解決事件にフィクションで解答を与える作品は好きです(『星を継ぐもの』とか)。加えて文章における表現や言葉選びなど、文体がわりと好みでした。
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シュテッケン
ネタバレ主人公である新聞記者が恋人にかかった殺人の嫌疑を晴らすべく独自で調査をするが、調べれば調べるほど彼女がやったという状況証拠が積み上がっていく。それでも信じようとする主人公だが、恋人は逮捕されてしまい、しかもあっさりと自供をする。しかしそれは嘘を並べ立てたものだった。それはなぜなのか?ここでフーダニットからホワイダニットへ見事な転換を見せます。閉鎖的かつ封建的な地方での慣習と生活、薬害による先天的障害、それに対する法律と社会の不備などに論旨が移動してゆく「社会派」ミステリ。昭和40年ならではの骨太な作品。
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シュテッケン
ネタバレ自社商品の広告に起用予定だった歌手の結城ちひろが誘拐された。それを利用して、金をかけずに一大キャンペーンへと転ずることを画策した宣伝部の長谷川。今で言う炎上商法に近い。用意周到な犯人、策士な長谷川、ちひろが所属する弱小プロダクションの社長とマネージャー、そして警察との間で事件は動き続けるが、思わぬ綻びから一転する。どういう決着を見るのか?地道な捜査と推理で真相に近づいた警察の逮捕よりも先に、ほぼラッキーで証拠を手に入れた「彼ら」がテレビで犯人を告発するところは前代未聞の「派手な誘拐事件」の終幕に相応しい。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/04/09(598日経過)
記録初日
2022/06/14(897日経過)
読んだ本
448冊(1日平均0.50冊)
読んだページ
156299ページ(1日平均174ページ)
感想・レビュー
176件(投稿率39.3%)
本棚
0棚
性別
年齢
124歳
血液型
A型
職業
アーティスト
現住所
神奈川県
自己紹介

本格ミステリと、中国および日本の歴史時代小説(楚漢戦争、三国志、水滸伝、赤穂事件、南総里見八犬伝など)が好きです。

自分が読みたい本だけを選んでいくとどうしても偏ってしまうので、私が興味のある有名人たちが紹介した本には積極的に手を出すようにしています。

既に一定の評価がある作家や作品を手放しで誉めそやす、権威主義の犬のような真似はしません。
どれだけ評価の高いものでも、私が良いと思わなければそういう評価をくだします。
音楽や絵画もそうですが、芸術は飽くまでも己の感性で味わうものですから。
「良いか悪いか、好きか嫌いか、判断基準はそれしかねぇ!」by森純太

読んだ感想にはその時に自分がどう感じたかを記すことに重きを置き、ググればわかるあらすじは基本的には書きません。
字数制限めいっぱいまで書くことにしているので、敢えてあらすじを書いてある場合はそれで文字数を稼いでいるということです。笑。

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