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2026年1月の読書メーターまとめ

Tamler
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2026年1月に読んだ本
18

2026年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Tamler
『戦争は女の顔をしていない』に対する応答の一つ。「女」にとっての「同志」とは誰であり得るのか、「敵」とは誰であり得るのか。読み終えた後、おのずと分かる。
が「ナイス!」と言っています。

2026年1月の感想・レビュー一覧
18

Tamler
乱暴な考えだが、ヤンポが当時の日本で貴重がられたのは「ロシア人がロシア文化以外のことを論じた」(p.154)からであろう。ドゥルーズやフーコーといった日本でもお馴染みの「(フランス)現代思想」を使って面白い本を書くロシア人として受けがよかったのだ。本書はヤンポ入門めいているが、僕はそこまでかなあという感じ。なおヤンポの論文で邦訳されたもので面白かったのは「レーニン、ソヴィエト政権の樹立を宣言する:根拠付けのディスクールに関する覚え書き」(『みすず』7, 8月号, 2004)だと思うが如何。
Tamler
再読。1989年から1993年にかけて著者が執筆したエッセイのまとめ。とうぜん話題の中心はペレストロイカやソ連解体期の露・東欧の文学や文化。いま読むと猛烈な時代臭を感じるが、著者の軽快な筆ぶりは変わらない。ネタやアイデアはたくさん転がっている。特に面白かったのは第Ⅳ部。
Tamler
「満州」の大自然を舞台にしたジャングル大帝。注目すべきはトン-リという中国人の老猟師。彼は王と心を通わす唯一の人間だ。ロシア人のハンターも出てくるが、彼らにとって虎はエイリアンである、なぜなら「虎はおらあの国のものじゃない」からだ。ロシア人はこの世界の外部にいる。だから本作はロシア人にとって異国趣味的な小説になっている。動物たちの描写が擬人法的なものにすぎるなど、気になるところはあったがまあまあ面白い。
Tamler
勉強になった。最後の「文献解題」も丁寧、これから三島を研究したいと思う人にとって良い読書案内になっている。ところで終盤の「三島事件」について「多くの人が、自らを三島に死なれた人と受けとめてしまった」という指摘はなるほどと思った。逆に言えば、そこまで「この国の人たち」を自然に勘違いさせてしまうほどの人物が三島であったということだろう。
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Tamler
期待以上に楽しめた。最後のトオルとノボルの一騎打ちは飛び道具なしの殺し合い、ノボルの武器はナイフだった。やはり皮剝ぎのイメージなんだろうか。あとけっこうロシア関係の話が出てくる。村上が本作で初めて「戦争」という巨大な暴力の問題を扱った際、満州(正確にはユーラシア大陸?)という場を設定したのは興味あるところである。ハルキは今まで何となく敬遠していたが、有名どころは読んでおくかと思った次第。
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Tamler
ヨーロッパおよび中東欧圏における処刑や拷問の歴史。とかく暴力は聖化されるものだなと、再確認。
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Tamler
タイトルに惹かれて読んだ。正直言って深く感じ入ることはなかったが、著者のやらんとすることは何となくわかったような気がする。本書に劇的なドラマ展開はない。「彼女たち」「わたし」「わたしたち」の日常が淡々と流れていく。そして淡々と総力戦体制化されていく。本書でくどいくらいリフレインされる「わたしたちの国/兵隊/朝鮮...」も、こうした日常と大日本帝国の加害性との結びつき、そして「わたし(たち)」の加害性のありかを読者に思考させるという意味で、効果的なのかもしれない。
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Tamler
『戦争は女の顔をしていない』に対する応答の一つ。「女」にとっての「同志」とは誰であり得るのか、「敵」とは誰であり得るのか。読み終えた後、おのずと分かる。
が「ナイス!」と言っています。
Tamler
新訳で読み直し。昔読んだとき悪い意味で理屈っぽくてあんまり好きになれなかった。今回の新訳は読みやすく、前より印象が良かった。カリャーエフの一人称はやっぱり「僕」。第四幕も良かったが、「女性革命兵士」の誕生を予感させるラストシーンが特に印象に残る。「爆弾を投げる最初の女になりたいの」の解釈は面白い。このあたりはサヴィンコフの『テロリスト群像』と『蒼ざめた馬』を読んだ上でもう一回読むといっそう味が出てくると思う(ところで入手困難になっている『反抗的人間』も新訳されないものか...)
Tamler
松下裕と言えばチェーホフ作品の翻訳者である。その松下が中野重治と個人的交流があり、且つ中野研究者でもあったことを恥ずかしながら最近まで知らなかった。その意味で本書は勉強になった。ロシア文学者ならではの意見や関心が時おり見える(中野が湯浅芳子から露語を学んだことがある、など)。これも本書の特徴かもしれない。
Tamler
まあまあ面白かった。現代において「作品鑑賞」や「文学研究」はいかなる営為なのか、色々考えながら読んだ。ところで本書の理屈でいけば、AIに要約してもらう/とりあえずAIに確認するといったこともタイパ志向であり「技術進化の行き着いた先」である。問題はこうした感性が定着しつつある世界でいかなる政治状況が顕在化してくるかであろう。私としては本書の後に野口雅弘『中立とは何か:マックス・ウェーバー「価値自由」から考える現代日本』(2024年)を読まれることをお勧めしたい。
が「ナイス!」と言っています。
Tamler
楽しめた。なるほどこういう風に各要素がリンクしてくるのねと楽しみながら読んだ。「良いニュース」は小さな声で伝わるが悪いほうは違う。そういえば綿谷ノボルは大型テレビの画面や週刊誌から弁舌をふるう。さて第3部の展開に期待がかかる。ところで村上春樹の小説はあまり読んだことがないので勝手が疎いのだが、「僕」がなにかと射精するのでその度にわらけてしまう。あと出てくる飯がどれもうまそう。
が「ナイス!」と言っています。
Tamler
勉強になった。説明もわかりよい。「統合失調症」をめぐる問題も結局は「社会とのかかわり」が問題だ。著者の村井氏は「素人感覚の錯覚」あるいは「スティグマ」から大多数の人びとが脱することを勧めている。ところで村井氏は『夜明け前』に触れていたが、氏がドストエフスキーの作品中の「統合失調」的なものをどう見るか個人的に気になった。中村健之介『永遠のドストエフスキー:病いという才能』と本書を併せて読むと面白そうだ。
Tamler
勉強になった。露語の様々な言葉がいかに「真に幻想的なるもの」をルーツとしていることか。ロシアの死神が「大鎌を持った骸骨」ではなく女性としてイメージされていたことは初耳。5章の終末論はメレシコーフスキイの小説『ピョートルとアレクセイ』を思い出しながら読んだ。ピョートル大帝って西洋主義的で且つ船大工だから、反キリストのイメージ(西から来る、海の獣)にぴったりだなぁと。栗原先生の文章も良い。
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Tamler
特にこれといった期待も予備知識もないままなんとなく読み始めたが意外と楽しめた。第1部の山場はやはり間宮中尉の長い話か。安彦良和もノモンハン事件を扱っていたけど、何か妙に引っかかるものがこの出来事にはあるのかもしれない。第2部に続く。
が「ナイス!」と言っています。
Tamler
文学理論の名著ガイドブックとして有益。フィルムアート社の『文学理論』と読み比べると面白い。気鋭の研究者たちがどれだけより良い「読み直しのススメ」を書けるか競っているような感じ。サルトル「文学とは何か」やフロイト「W・イェンゼンの《グラディーヴァ》における妄想と夢」の解説が意外と?面白かった。ロシア語圏からはシクロフスキー「散文の理論」、プロップ「昔話の形態学」、バフチン「小説の言葉」が出場(どれも1920~1930年代の著作であることに注意)。ただ最後の「八尾一祥」の解説はややスベっている気がした。
Tamler
勉強になった。アウシュヴィッツ強制収容所で最初の殺害実験の対象とされたのがソ連の捕虜であったという話は初耳だった。あとハムスン『飢え』が触れられていて嬉しかった。『飢え』は大好きな小説なのでこれを機に再刊or新訳まで実現しないものか。食+収容所つながりならソルジェニーツィンの小説に触れるのもアリだったかも。ほか誤字脱字がいくつかあった。例:p.270「(萩原朔太郎は、「死なない蛸」一九三九年)」➡「は、」トルか?
Tamler
面白くてすぐに読み終えた。多民族・多文化で且つ階級社会というイギリスで息子と共にさまざまな現実にぶち当たる。ひとつひとつのトピックは深掘りすれば重くなるだろうが、本書の魅力はあくまで軽く駆け抜けたところにある。爽快感すらある。ところでかつてダニエルが東洋人に対して「スリティー・アイズ」(つり目)と言っていたことが「古式ゆかしい差別発言」と書かれている(p.194)。昨年末のフィンランドの「つり目」騒ぎが思い出されたが、あれは「ださい」(アンクール)なのだろうか。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/04/11(1040日経過)
記録初日
2023/09/28(870日経過)
読んだ本
103冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
28324ページ(1日平均32ページ)
感想・レビュー
87件(投稿率84.5%)
本棚
2棚
URL/ブログ
https://note.com/parehorse
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