ネタバレ出だしは将軍足利義教の殺害場面。そこから一転して主人公の過去に戻る。腕を失うも助けられ、恩を感じていた将軍義教をなぜ殺すことになったのか？と考えながら読み進む。最終的には悪将軍だったのだろうが、果たして本心は…？史実では他の人物に殺害されたことになっていて、主人公は架空の人物だけれど、戦さや時代の流れは史実をもとに書かれている様子。ここから徐々に応仁の乱、戦国時代へと向かったんだな。しかし、都合良く絡繰技師（義肢装具士）が出てくるとは思わなかった（笑）

ネタバレ全13巻、読了。天才的な文章能力を持つ女の子、鮎喰響の、高校3年間の物語。小説は書くけど、小説家の自覚はなし、外国の本を読みたいから留学する、という進路。直情的な性格ゆえに、手は出る足は出る、結構怪我もしているが、「響」は変わらず、周囲に、世間に、様々な影響を与えていく。幼馴染の男の子とはどうなるのかと思ったら、狂人的なのに嫌ではないのね。響の進路を邪魔せず、先を見据えた進路を選んだのも意外だった。