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2024年10月の読書メーターまとめ

和3
読んだ本
14
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4067ページ
感想・レビュー
14
ナイス
175ナイス

2024年10月に読んだ本
14

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

和3
ネタバレ身近にあるコンビニが舞台で読みやすく面白かった。古倉恵子は合理的すぎるゆえに自分の「普通」と社会通念上の「普通」とのギャップに戸惑っている。一方、白羽は単なる怠け者。恵子と白羽は一緒に暮らすが、ヒモを養ってまで「普通」を手に入れるのは合理的と思えない。コンビニはマニュアルが整備されていて基準が把握でき、変な客と接することで自分の「普通」に安心できたから十八年間勤務できたのではないか。恵子にコンビニを辞めさせた白羽を赦せない。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
14

和3
ネタバレ短い文を多用しているのでテンポよく読めた。【谷】で共同生活をしながら俳優や脚本家を目指す山下スミトたち若者の日常が描かれている。スミトに覇気が感じられず、淡々と日常が進んでいく感じ。体験しに来た男にスミトが【先生】の悪口を言ったのが【先生】にばれてしまったところは面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
和3
ネタバレ相場不動産に雇われ、事故物件のロンダリングをするそれぞれの事情を抱えた人々。そんな彼らが次々と失踪したり辞めていく。そして、従業員の吉田正子まで。失踪屋の仙道啓太が調査すると意外な事実が発覚する。結末を読んで面白いと思ったが、各章の繋がりが感じられず中途半端な印象で読み進めたのが残念。ただ、「女が生活保護を受ける時」と「地方出身単身女子の人生」は良かった。
が「ナイス!」と言っています。
和3
ネタバレ養蜂業の父を手伝う天才・塵、名門音楽院のマサル、母の死をきっかけに燃え尽き症候群になった亜夜、夢を諦め就職し家庭を持った明石が挑んだ芳ヶ江国際ピアノコンクール。第一次予選でピアノに座るまでの亜夜の緊張感がひしひしと伝わったし、ハンデを乗り越えて挑戦する明石の姿勢に共感した。明石が第二次予選で敗退したのは残念だった。審査員も含めた登場人物の細かな心情描写は良かったが、少しライバル心を加えていればリアリティを感じられたかも。
が「ナイス!」と言っています。
和3
ネタバレ元斎王代やプロサッカー選手の恋愛問題は解決するのにと思っていたがとうとうホームズと葵も…。同じ贋作師でありながら更生し、元斎王代・宮下佐織と恋愛関係になった米山涼介とコソ泥するまでになった円生との対比が興味深い。「シャーロキアンの宴」「紫の雲路」が面白かった。シャーロキアンの定例会で起きた盗難事件をホームズの機転で救ったのが良かった。プロサッカー選手・一条誠の和歌に込めた思いを解き明かしたのは流石。円生に協力した女性は誰?今後の展開に絡んでくるのか?
が「ナイス!」と言っています。
和3
ネタバレ上巻同様に東京會舘の従業員と顧客との優しさ溢れるやり取りが心に染みる。「星と虎の夕べ」、「あの日の一夜に寄せて」、「煉瓦の壁を背に」が印象に残った。越路吹雪さんが「震えている哀れな小鳩」から「虎」に変わるのが面白い。東日本大震災の影響で朝まで東京會舘で過ごした三科文佳に夫・敏美が東京會舘直伝のカレーを振る舞うところが良かった。宣言通りに直木賞を取って戻ってきた小椋真護に感動した。従業員や顧客に愛されている東京會舘は素晴らしい。
が「ナイス!」と言っています。
和3
ネタバレ大正後期の創業から昭和の中頃までの東京會舘の変遷が興味深かった。関東大震災、大政翼賛会による徴用、GHQによる接収と大変な出来事があったなか、それらに関わった人々の東京會舘への想いが伝わってくる。「グッドモーニング、フィズ」と「しあわせな味の記憶」が良かった。土産用の菓子製造をめぐる事業部長・田中康二とベーカー・勝目清鷹のやり取りは興味深かった。機械化で”いかに人の手を減らすか”ではなく、人の手が”いかに機械を補っていくか”という発想が面白い。
が「ナイス!」と言っています。
和3
ネタバレ楓が行方不明になった夫・明人を探している妻らしくなかったのが気になっていたが、結末を読んで納得した。伯朗の楓に対する露骨な好意に閉口したが、壊されたはずの小泉の家屋を見つけてから十六年前の母・禎子の死の真相が明らかになるまでの流れは面白かった。「ウラムの螺旋」を変形した父・一清の描いた「寛恕の網」の価値がわからないので犯行の動機と言われてもピンとこない。後天的にサヴァン症候群を作り出せる世の中は恐ろしそう。
が「ナイス!」と言っています。
和3
ネタバレ家庭裁判所調査官が調書や面談だけではわからない事実も見極め、その判断により他人の人生を左右する責任を負うというのが分かった。家庭の貧困から窃盗する少女、名門意識の高い母親に縛られストーカー行為をする少年、モラハラ夫から離婚を望む主婦、息子の親権を主張しあう夫婦を「カンポちゃん」の望月大地が担当する。大地の自信の無さが気になったが…。大地の真摯に対応する姿に好感が持てた。親の都合で子供が悲しい思いをするのは辛い。
が「ナイス!」と言っています。
和3
ネタバレ身近にあるコンビニが舞台で読みやすく面白かった。古倉恵子は合理的すぎるゆえに自分の「普通」と社会通念上の「普通」とのギャップに戸惑っている。一方、白羽は単なる怠け者。恵子と白羽は一緒に暮らすが、ヒモを養ってまで「普通」を手に入れるのは合理的と思えない。コンビニはマニュアルが整備されていて基準が把握でき、変な客と接することで自分の「普通」に安心できたから十八年間勤務できたのではないか。恵子にコンビニを辞めさせた白羽を赦せない。
が「ナイス!」と言っています。
和3
ネタバレ前作で家族と仕事を失った杉村三郎が私立探偵として活躍する短編集。宝くじに当選した母娘の失踪を描いた「聖域」、「昔、人を殺したことがある」と告白した亡父の想いを解き明かす「希望荘」、蕎麦屋店主の失踪が思わぬ展開を見せる「砂男」、震災後、行方不明になった女子高生の母親の交際相手を探す「二重身」。「砂男」と「二重身」が特に面白かった。杉村の事実と推理を淡々と積み重ねていく姿勢に感心する。凶悪な事件でも最後にはホッとするのは杉村の人柄の賜物だろう。
が「ナイス!」と言っています。
和3
ネタバレ恋愛、観光、ミステリーと盛り沢山。個人的にはミステリー要素を多くして欲しいが…。「ビスクドールの涙」はいつも豪快なオーナーの誠司に人形に想いを込める繊細さがあったのが意外だった。「バレンタインの夜会」は面白かった。嫉妬は怖い。「後継者の条件」は歴史上の人物に関するお宝にはテンションが上がる。個人宅に眠る国宝級のお宝を見てみたい。葵の鑑定眼は上がっているのに、ホームズの恋愛鑑定眼は曇りっぱなしでどうなるのやら。
が「ナイス!」と言っています。
和3
ネタバレ家族の繋がりが感じられる短編集。理髪店店主がとある客に語る紆余曲折の人生と有名俳優との出会い。客の正体にジーンとくる「海の見える理髪店」。娘に厳しかった母親が認知症になり、介護ヘルパーと間違えた娘に楽しそうに家族の話をするのが印象的な「いつか来た道」。亡くなった娘の成人式の日に大胆な行動をする両親と娘の友人たちのサポートに感動する「成人式」。この3話が特に良かった。
が「ナイス!」と言っています。
和3
ネタバレ自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気付いた主人公。二匹の蛇が相手のしっぽをお互いに共食いしていくように同化して似ていくということなのか。会社を休み揚げものを揚げる旦那は専業主婦の主人公に同化したのか。山芍薬になった旦那は何だったのだろうか。すべてを見通したようなアライ主人は何者?謎が多い不思議な話だった。
が「ナイス!」と言っています。
和3
ネタバレ毒親の境界はどこなのだろうか?子供の受け取りかたによるのではないか。だから、マリアの母親より酷いことをされていないから弓香の母親は毒親でないというのは違う。母親たちは「子供のため」という名目で「理想の子供」にしようとしているので厄介だ。「マイディアレスト」と「罪深き女」が良かった。淑子が有紗を角材で殴っているときどんな顔をしていたのだろう。スカーレットの蚤を潰しているときのような顔をしていたら背筋がゾッとする。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/05/11(562日経過)
記録初日
2023/05/14(559日経過)
読んだ本
237冊(1日平均0.42冊)
読んだページ
79964ページ(1日平均143ページ)
感想・レビュー
237件(投稿率100.0%)
本棚
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