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2024年9月の読書メーターまとめ

Sato19601027
読んだ本
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5655ページ
感想・レビュー
16
ナイス
2475ナイス

2024年9月に読んだ本
16

2024年9月のお気に入り登録
10

  • kinoko
  • 美周郎
  • いろはにほへと
  • Yo
  • HaruNuevo
  • なしごれん
  • シタンディ
  • taiseeiii
  • toshi
  • ましゅまろ

2024年9月のお気に入られ登録
9

  • kinoko
  • 美周郎
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  • Yo
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  • なしごれん
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2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Sato19601027
ネタバレ悪徳警官が主人公のアウトローエンターテインメント。活躍するのは、犯罪に手を染める警官だが、仲間の窮地を救うことが動機となっており、その存在自体が、実に格好いい。埼玉県の所轄署の刑事五名が、東京都武蔵野市で遭遇する最悪の一日が描かれる。コンプライアンスが徹底した現在は、ドラマでも滅多に観ることがない拳銃やショットガンの派手な撃ち合いに思わずニヤリとしてしまう。犯罪傾向の強い悪党のように考えることが出来る主人公と、正義感が強く悪に手を貸しながらも警官らしさを失わない女性捜査官の配置もバランスがとれている。
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2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

Sato19601027

長野県伊那市の夜は、秋の色が濃くなってきました。庭では虫の音の大合唱が響いています。8月のベストは「法廷占拠 爆弾2」(呉勝浩著 講談社)、爆弾事件犯スズキタゴサクの公判での占拠事件/配信交渉の緊迫感がたまらない。2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:17冊 読んだページ数:5466ページ ナイス数:2763ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1423422/summary/monthly/2024/8

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2024年9月の感想・レビュー一覧
16

Sato19601027
ネタバレ悪徳警官が主人公のアウトローエンターテインメント。活躍するのは、犯罪に手を染める警官だが、仲間の窮地を救うことが動機となっており、その存在自体が、実に格好いい。埼玉県の所轄署の刑事五名が、東京都武蔵野市で遭遇する最悪の一日が描かれる。コンプライアンスが徹底した現在は、ドラマでも滅多に観ることがない拳銃やショットガンの派手な撃ち合いに思わずニヤリとしてしまう。犯罪傾向の強い悪党のように考えることが出来る主人公と、正義感が強く悪に手を貸しながらも警官らしさを失わない女性捜査官の配置もバランスがとれている。
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Sato19601027
ネタバレ「元朝秘史」には、ジャムカを血を流さずに処刑したと記載されているという。大望を抱きつつも、道を違えてしまったジャムカとの友情と戦い、そこに至る日々が描かれる。草原の戦いを制したテムジンは、執拗なまでに命を狙うジャムカに斬られるが、一命をとりとめる。傷が癒えた日、大会議で長老たちにカンに推戴され、チンギスという尊称が贈られた。もう、草原にはモンゴル族もケレイト国もなく、すべてが草原の民となったのである。チンギスカンの野望は、天の下の台地を統べること。その目は、西夏や金国に向けられる。そして挑む最終決戦。
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Sato19601027
モンゴル高原を2分する闘いを制したテムジンは、アウラガに首都機能を集約し、モンゴル族の長としての地位を固め、交通路を整備し、長距離商業も活発にしていく。アウラガは現在のモンゴル国首都ウランバートルから東に約250kmの位置にあり、多くの建物跡が発見され、アウラガ遺跡として保存されているようだ。広大なモンゴル帝国の第一歩が、ここから始まったかと思うと、言葉に言い表せられない興奮を覚える。敗者となったタルグダイ&ラシャーンは、闘いの場から一歩退いたが、ジャムカは一矢報いようと力を溜めていた。時代は移っていく。
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Sato19601027
新型コロナが世の中を席巻した2020年、競馬ファンの間では、牡馬・牝馬ともに無敗の三冠馬が誕生した年として印象付けられている。無観客のスタンドの下、懸命にゴールを目指したコントレイルの姿が忘れなれない。キズナ、ワンアンドオンリー、コントレイルで、日本ダービーを3回制覇したオーナーブリーダー前田幸治さんの軌跡を描く本城さんのノンフィクション。北海道の原野に生産牧場を開き、日本の、世界の競馬に挑戦し続ける姿、土壌を豊かにして、素晴らしい繁殖牝馬を集めるだけはなく、人作りにも真剣に取り組む姿に感動する。
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ネタバレ主人公は、75歳の老人。愛する妻を亡くし、財産も故郷も捨てて、兵士になる。向かう先は宇宙コロニー防衛軍、しかし、宇宙戦争についても防衛軍についても、何の知識も持っていない。ひとつ分かっているのは、兵士になるために若返ることが出来るということ。自分だったら、このような未知の体験に進むだろうか。色々な経験を積んで、死が近づいて来た時に、「若返る」という言葉は、魅力的に感じるのだろうか。コロニー防衛軍に従軍し、友人も出来るが、異星人との戦いは想像を絶するもの。その中で、ロマンスも生まれるという流れ。悪くない。
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Sato19601027
刹那的で絶望的なカフカの嘆きが聴こえてくるようだ。頭木さんが訳したカフカの断片集。カフカが思い、言葉にしようとして、呟き始めたのだけれど、途中で諦めたような、そんな言葉のかけら。例えば「うまくいかないことは、うまくいかないままにしておかなくては。さもないと、もっとうまくいかなくなる」のようなあるあるや、「わたしがふれるものは、壊れていく」とか「隠れ場所は無数にあるが、救いはひとつしかない」のように哲学だったり、ネガティブな思考から生まれた言葉。編者が解説を加えていないので、想像力を働かせて読むのが楽しい。
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Sato19601027
すっかり涙腺が弱くなってしまった。原田マハさんのとてもとても優しい小説に涙が止まらない。美術館に掛かっている一枚の絵の前に、ここまで来た背景のドラマを想い、絵を見て、感動して、明日への一歩を踏み出す。絵画をモチーフとした6つの短編、そのひとつひとつが心に沁みる。「ドービニーの庭/鳥籠/砂糖壷、梨とテーブルクロス/オイゲニア・プリマフェージの肖像/白馬の森/睡蓮」の6作品が、それぞれの短編を彩っている。美術館に一緒に行った大切な人との思い出、懐かしい友の顔、逝ってしまった人。周りの人に優しくしたいと思った。
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Sato19601027
美術館に行くと、何故、このような絵を描いたのだろうと疑問に思う作品に出会うことがある。神話ー聖書ー占星術ー風刺ー戯曲ー映画の世界で綿々と描かれ続けた「悪」の世界。画家の選択なのか、画商からの注文で描かれたものか。名画の中にある「動物虐待/生殺与奪/暴飲暴食/裏切り/殺人教唆/スリ/ハニートラップ/悪徳政治家/悪夢」など詳細な解説が魅力的だ。中野さんのあとがきに「悪というのは美と同じほど人々を興奮させるのだ。」という記述があるが、目を背けたくなる作品に出会うと、その中の「悪」に惹かれ、心がときめく。
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Sato19601027
ネタバレ表題が胸に刺さる。「郡司事件」の裏に隠れていた不祥事を佐伯警部補が単独捜査で明らかにするミステリ。北海道警察で起こった実在の事件をモチーフとした社会派小説で、百条委員会から2年後の2008年が舞台になっている。北海道警察は洞爺湖サミット警備結団式を控えて、緊張感を高めていた。そんな中、勤務中の巡査が拳銃を所持したまま失踪するという事件が起こる。失踪した巡査を探す津久井巡査部長と、2年前に犯人を確保できなかった四輪駆動車密輸事件の真相を追う佐伯警部補の捜査が徐々に交錯していく過程が、リアルで非常に面白い。
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Sato19601027
読書は楽しい。慶応2年は、幕末史にとって、大きな出来事が起こった年。それは「薩長同盟」幕府の第二次長州征伐命令の裏で、坂本竜馬と中岡慎太郎が、桂小五郎と西郷隆盛を口説き落として、犬猿の仲である両者を結びつけたのである。そして、竜馬にとっても人生の大一番。それは、伏見奉行所の与力同心と見廻組隊士ら100人前後による寺田屋襲撃を受け、左手に重傷を負った竜馬が、薩摩藩邸で看病を続けたおりょうと夫婦になったのである。幕府の偵吏から逃れる為、また、負った傷を癒す為、竜馬とおりょうは霧島山へ湯治の旅に出る。
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Sato19601027
ネタバレ読み終えた直後の興奮が続いている。満足度100%。下巻はヴァイオレットと第四騎竜団団長ゼイデンとのロマンスを主軸に物語が進む。バスギアス軍事大学騎手科で、鋭い頭脳と道義心で竜の心を掴み絆を結んだヴァイオレットが、心を許してはならないゼイデンと恋に落ち、鍛錬と努力の末に掴んだ竜を媒介にした恐るべき魔法の力を持って、非常な戦いに挑んでいく。騎手科での日々を過ごした候補生達との友情や、無理な課題を次々にクリアしながら、自分を克服していく姿からは、何事も諦めず、目標に向かって努力することの素晴らしさが読み取れる。
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Sato19601027
ネタバレ異世界ファンタジーは敬遠しがちであったが、読む内に、次の展開への期待に溢れていた。体が弱くて書記官を目指していたヴァイオレットが、母親のリリス司令官の命令で、バスギアス軍事大学騎手科に入学し、竜の騎手となって成長する物語。騎手課程は、仲好小好の世界とは真逆で、毎日、死亡者名簿が読み上げられる程の危険を伴う世界であった。幼馴染で分隊長デインの心配を他所に、逞しさを増していくヴァイオレット。試煉を経て、竜と絆を結べなければ、再び、これを繰り返すことになる。果たして、ヴァイオレットの運命や如何に? 下巻へ続く。
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Sato19601027
ネタバレ天才修復士が事件を解決するミステリ第2弾は、ゴッホ、フェルメールら絵画を巡る物語。結末に驚愕の事実が待っている。フリーとなった修復士ケント・スギモトの許に、匿名の収集家からゴッホの「ひまわり」の真贋調査依頼が入る。スギモトと助手の晴香が、徹底検査と修復を進めた作業終了間近に「ひまわり」は、作業所から忽然と消えてしまう。ロンドン警視庁の美術特捜班が捜査するが、謎の窃盗集団と謎の女修復士が登場して、「???」だらけのミステリ。展開が気になって、本を読むスピードもあがるが、成程、こう来たか。ラストが良い。
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Sato19601027
ネタバレ主人公の魅力と、ヴェネチア、コモ湖、アッターゼー湖など風光明媚な舞台に惹かれての一気読み。主人公はイスラエルの諜報機関〈オフィス〉の次期長官で、絵画の修復士として働くガブリエル・アロン。コモ湖の豪邸でブラッドショーの死体が発見され、盗まれた絵画の行方を探す役割がガブリエルに与えられたところから、壮大な物語が始まる。作者は、元CNNのエグゼクティブ・プロデューサー。ホロコーストの教訓、ハマーの破壊、ミュンヘンオリンピックのテロ、シリアの内戦、クリミア危機にも言及するエンターテインメントスパイ小説。大興奮。
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Sato19601027
ネタバレ「北方水滸伝」の中に王進先生が弟子を死域に追い込んで鍛え上げる場面が出てくるが、それを思い出した。どの道でもプロとして生きるには、非常な覚悟と鍛錬が必要である。若き"爪角"が殺し屋(防疫業者)になるための修行の日々が、強烈な印象で描かれる。ただし、本文の中には"爪角"の名前も、何故修行しているかの説明も出てこない。この後”爪角"は、45年間、第一線で活躍するのであるが、十分説明出来るだけの説得力を持つ訓練が、読者に迫る。どんなに辛い目に遭っても、めげずに諦めないことが大切なのだという教えも含んでいるのか。
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Sato19601027
我々は、この事実から目を背けてはならない。そして、忘れてはいけない。1923年9月1日に関東大震災が発生した。死者・行方不明者が10万人を超える未曾有の大惨事であったが、その後に、朝鮮人に対する「放火した/暴動を起こした/井戸に毒を入れた」等の流言飛語と自警団による虐殺が起こった。著者は、慰霊碑が建っている現場を歩き、記録された文書を紐解き、震災当時(それ以前から)日本の社会に起こっていた事実、その結果、何があったのかを詳らかにする。同時に、今でも社会の一部に染みついている差別と偏見を明らかにする。良書。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/07/01(516日経過)
記録初日
2022/10/16(774日経過)
読んだ本
472冊(1日平均0.61冊)
読んだページ
169906ページ(1日平均219ページ)
感想・レビュー
307件(投稿率65.0%)
本棚
135棚
性別
年齢
64歳
血液型
O型
現住所
長野県
自己紹介

退職後、晴耕雨読(最近は晴読雨読)の毎日です。

(以下敬称略)
読書の原点は、小学生の頃に図書館で読んだ江戸川乱歩「少年探偵団」シリーズ。
中学生になって「黒蜥蜴」に衝撃を受け、その後、横溝正史や司馬遼太郎に進む。
高校以降は、半村良、平井和正、菊池秀行等のSF小説。
山岡荘八「徳川家康」、笹沢佐保「木枯らし紋次郎」、北方謙三「三国志」の歴史・時代小説。
楡周平「朝倉恭介vs川瀬雅彦」、石川英輔「大江戸神仙伝」、大沢在昌「新宿鮫」等のシリーズ物。

更に、山田風太郎、西村寿行、馳星周、夢枕獏、隆慶一郎、花村萬月、ディック・フランシス、七尾与史、高嶋哲夫、池井戸潤、本宮ひろし、シドニー・シャルダン、池波正太郎、宮部みゆき、東野圭吾、安達瑶、高田郁、誉田哲也、井沢元彦、等の本を読み漁る。

引っ越しの際に、泣く泣く手放した本もあるが、電子書籍化後、買い直した本も多数。
そして、村山由佳、今村翔吾、原田マハ、相沢沙呼、知念実希人、等の本も買い集める。
まだ、読めていない本も多数。

相変わらず、併読、乱読、積読を続けている。

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