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2024年8月の読書メーターまとめ

Sato19601027
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感想・レビュー
17
ナイス
2762ナイス

2024年8月に読んだ本
17

2024年8月のお気に入り登録
8

  • 河内 タッキー
  • mochiomochi
  • とある下関
  • mitu
  • 桃太郎
  • あい
  • キムトモ
  • つかず8

2024年8月のお気に入られ登録
6

  • 河内 タッキー
  • mochiomochi
  • mitu
  • 桃太郎
  • あい
  • キムトモ

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Sato19601027
ネタバレ予想以上の面白さ、満足度120%。爆弾事件を賛美するノッペリアンズから崇められているスズキタゴサクの公判5日目。法廷が爆弾男に占拠された。100人以上を人質にとった凶悪犯罪に立ち向かう警視庁特殊犯係の高東と類家。犯人はスズキタゴサクに恨みを持つ被害者遺族の会の柴咲秦多。法廷でも相変わらずヘラヘラしているスズキタゴサクは、この立て籠もり事件にどのように絡むのか? 犯人の目的は? 証人喚問に呼ばれた野方署の倖田と伊勢の運命は? 類家は事件を解決出来るのか? 頭が「????」となるサスペンス。文句なしに面白い。
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2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

Sato19601027

いつも、ナイスをありがとうございます。長野県伊那市は、気温30度を超える日も夜は涼しく、パリ五輪を楽しんでいます。2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:18冊 読んだページ数:5432ページ ナイス数:2968ナイス ベストは「私たちの近現代史」(集英社新書)、村山由佳さんと朴慶南さんの素敵な対談です。メッセージは、“差別がない世の中を創ること” ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1423422/summary/monthly/2024/7

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2024年8月の感想・レビュー一覧
17

Sato19601027
ネタバレ長野県土筆町にある記念塔のノート「柊家之記」には、ヒーローの名前が記されている。柊家と隣の的場家に集まる少年少女たちは、「正しいか間違っているかより、その行動をする自分に誇りが持てるかどうか、それが一番大切」という柊家第十五代の言葉を聞いて、自分がヒーローになって、記念塔の鐘を鳴らすことを夢みていた。子供の夢物語が綴られるのだろうと読み進める内に、何重にも仕掛けられたミステリの罠に読者は引きずり込まれる。プロローグからエピローグまで、良く考え抜かれた構成が素晴らしい。ラストにタイトルの意味を知り落涙する。
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Sato19601027
読書中、亡くなった父を思い出す。夏の夜、静かに逝った父への想いや若かりし頃の優しい眼差しなどが頭をよぎる。詩人オースターの小説家としての処女作「見えない人間の肖像」と「記憶の書」の二編。「見えない人間の肖像」広大な家に一人で暮らす父親が亡くなり、その思い出を語る物語。在りし日の父親の描写と、オースター自身の父親に対する思いが繰り返される。「記憶の書」オースターをモデルにした作家Aが、”記憶の書”という本を書く過程で、頭の中に浮かぶ風景を一緒に文章として残していく。物語を書くという孤独な作業が心に染み入る。
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Sato19601027
ネタバレ死体解剖は、死因を特定するという重要な役割があるのに、予算で制約されるのが残念でならない。浦和医大を舞台にした法医学ミステリ第2弾は、コレクター・修正者と名乗る者からの「全ての死に解剖が行われないのは、わたしにとって好都合である」との挑戦状に翻弄される混乱を描いた連作短編。中でも、熱中症に偽装された幼女事件には、憤りと悲しさを感じる。前作で研修医だった栂野真琴は、法医学教室の助教授に就任し、県警の古手川巡査部長との仲も近づく。光崎教授の鮮やかな執刀術も健在。コレクターの正体を巡る謎解きの切れが良い。
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Sato19601027
ネタバレ心の風景を写し出す言葉の数々に惹きつけられる。ノーベル文学賞受賞作家の最新刊。「若い男」54歳の女性作家が三十歳年下の彼氏とのアヴァンチュールを謳歌する物語。恋人とのひと時の逢瀬を過ごすうちに、非合法妊娠中絶に苦しんでいた時期や、子供の頃に母親が昼寝をしている脇で読書をしていたことなど、人生のあらゆる時間を思い出す。「もうひとりの娘」作者が生まれる前に病死した姉に向けた手紙。姉がいたということに気付いてから、比較しようとしても出来ないその存在が、今の作家としての成功に繋がっているのかもしれないと回顧する。
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Sato19601027
ノンフィクションなのかと思うほど感情が迸る文章に脱帽。2022年ノーベル文学賞受賞作家アニー・エルノーが二十数年前に書いた中編小説。「嫉妬」醒めた関係の相手に異性の影を見て、心の中に芽生えた熱い感情を何回も何回も吐露する物語。胸に針を刺すような苦しい作業であり、激しい怒りでもある。「事件」フランスで中絶が非合法であった時代の中絶を記録と記憶で蘇らせる私小説風物語。女性が命の危険に晒されながら暮らす不安と中絶をしてくれる医師を捜す日々、堕胎の瞬間の生々しい描写など、読むのが苦しくて辛くてたまらなくなる。
Sato19601027
2024/08/24 19:15

るいさん、コメントありがとうございます。経験を吐き出して書かれた文章でした。理解が及ばないところも多く、文学は難しいです。

るい
2024/08/24 19:48

Satoさん、わざわざ私の昔のレビューにまでナイスを頂き、恐縮です。ありがとうございました🙇

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Sato19601027
ネタバレ予想以上の面白さ、満足度120%。爆弾事件を賛美するノッペリアンズから崇められているスズキタゴサクの公判5日目。法廷が爆弾男に占拠された。100人以上を人質にとった凶悪犯罪に立ち向かう警視庁特殊犯係の高東と類家。犯人はスズキタゴサクに恨みを持つ被害者遺族の会の柴咲秦多。法廷でも相変わらずヘラヘラしているスズキタゴサクは、この立て籠もり事件にどのように絡むのか? 犯人の目的は? 証人喚問に呼ばれた野方署の倖田と伊勢の運命は? 類家は事件を解決出来るのか? 頭が「????」となるサスペンス。文句なしに面白い。
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Sato19601027
世界の美術館を巡る旅は、面白い旅になりそうだ。アート小説の原田マハさんと、テルマエ・ロマエのヤマザキマリさんが、好きな美術館・好きな名画について、語りつくす。レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」が、子供の頃に怖かった経験を持っているマハさんとマリさん。幼いころから美術に親しんで育った二人は、美術館は気軽に行く場所で友達の家、みんなが幸せな気持ちで、家族と自然に出掛ける場所と語る。最初から美術館に共通の想いを持った二人は、一人館長をするなら、どんな美術館が良いか、妄想美術館についての話で盛り上がる。
Fe
2024/08/21 14:04

Sato19601027様 ヤマザキマリの本棚 登録冊数78冊 刊行年月順 https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091917 を、ご笑覧いただけましたら、幸甚と存じます。冊数が多いのは、雑誌連載作品「リ・アルティジャーニ ルネサンス画家職人伝」全29回『芸術新潮』と「プリニウス」『新潮』の掲載号も各一冊とカウントしているからです!

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Sato19601027
素敵なエッセイに出会った。多くの美術館を訪問し、名画を観る目を持ち、作者に関する知識を有し、且つ、その作品の素晴らしさを読者に伝える力がある原田マハ先生だからこそのエッセイ。名画を先生の隣で一緒に鑑賞しているような、そんな気分に浸らせてくれる一冊だ。紹介されている26枚の名画が掲載されており、本を読みながら美術鑑賞が出来る贅沢な時間。お気に入りは、ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」かな。少女の瞳に込められた想いとは、いったい何だろう。彼女の目には何が写っているのだろう。あぁ、美術館に行きたい。
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Sato19601027
元治元年(竜馬30歳)は、長州の政変を中心に物語が進行する。長州藩の極端な攘夷主義によるクーデター決行の引き金となった「池田屋ノ変」では、新選組と長州藩士・土佐脱藩浪士を中心とする勤王の志士たちの闘いが、あたかもドラマを見ているかのような鮮やかさで描かれる。これを契機に京都に上った長州藩による「蛤御門の変」で焼け野原となった京都を竜馬はどんな気持ちで眺めたのだろう。そして、その余波は、神戸海軍塾の解散に繋がって行く。そんな中で一服の清涼剤となっているのが、おりょうとの恋の行方だ。このメリハリもたまらない。
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Sato19601027
ネタバレ江戸と東京の二重生活を送る関口優佳(おゆう)が、犯罪捜査を行うSFミステリ。第四弾は、東京で依頼された北斎の鑑定を江戸で確認するという新機軸。発想が面白く、興味深い。贋作調査の過程で起こる殺人事件の下手人を捕縛するため、江戸の証拠を東京で科学鑑定するという時空を超えた捜査。おゆうが誰に依頼されて動いているのかを南町奉行所定廻り同心の鵜飼伝三郎に伝えることが出来ないという条件で、どのように証拠を集め、下手人に迫っていくかが、今回の見どころだ。そして、次第に懇意になる北斎の娘阿栄(応為)との関係も気になる。
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Sato19601027
考古学の謎に挑む上質なミステリで知識欲が刺激されっぱなし。大英博物館に勤める日系の修復士ケント・スギモトが、助手の糸川晴香とともに、博物館に貯蔵されている美術品に秘められた謎を解明する。シャーロックホームズとワトスン博士の関係のように助手の晴香がケントの活躍を記録する形で物語が進行する。登場する謎は「破壊されたパルテノン・マーブル/動かない和時計/ミイラの木棺に隠された古紙幣/葛飾北斎のグレート・ウェーブに使用されたプルシアン・ブルー」をモチーフとする四つの短編。読者の好奇心を刺激せずにはいられない。
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Sato19601027
ネタバレ1945年沖縄戦の悲惨な現実に心が痛くなる。2011年大震災の津波で行方不明となった妹を探すうちに、66年前の沖縄戦を思い起こした老人の記憶の旅。沖縄一中で鉄血勤王隊に配属。グラマン戦闘機の機銃から逃げ惑う日々。弱い者を足蹴にする兵隊。平和な集落に落ちた砲弾と阿鼻叫喚。砲撃により身体を引き千切られた子供。鬼畜米英の捕虜になるくらいなら死を選べとの教え。国民を守る筈の皇軍が民間人を盾にする姿。銃弾を受けた人々の血で真っ赤に染まる沖縄の海。そして、守るべき存在である人との出会い、愛、飢餓の苦しみ、切ない別れ。
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Sato19601027
ネタバレ記憶が混沌とした精神世界。借金で首が回らなくなった主人公が、ノーベル賞候補の物理学者の代筆の仕事を成し遂げる為、行方不明となった物理学者を探す旅の中で半生(画家を目指した少年時代/癌で亡くなった友人アントニー/不安障害/鬱病/自殺願望/死への恐怖/妻アニーとの出会い/小説家デビュー/現実逃避/嘘/浪費/借金/ゴーストライター/覚醒剤治療)を振り返る。そして出会った量子重力理論を専門とする物理学者との不思議な体験。タイトルは過去へ向かう時間の矢を差す。2023年カルフォルニア・ブック・アワード銀賞受賞作。
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Sato19601027
長年読み継がれた良書。第二次世界大戦下、ナチスドイツの強制収容を体験した心理学者の記録で1947年発刊。主題は、強制収容所において、どのような事が行われたかという話ではなく、「強制収容された人間の心はどのように変化するのか」というもの。死の恐怖が続く極限状態において、心が麻痺し、その後に起こる無関心と幻想によって蝕まれる精神。その中にあっても、心の奥底で愛する人の面影に思いを凝らし、未来への希望を持つことが生きる糧になることを、切々と解き明かしている。どんな人生にも意味があるのだということを教えてくれる。
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Sato19601027
ネタバレサヴァン症候群の少年アウグストを巡るサスペンス。ミカエルから得た情報の真相を調べる内にアウグストの命が狙われていることを突き止めたリスベットが、これを阻止するために動き出す。一方、リスベットを助成するミカエルは、精神鑑定を受ける前の少女時代や双子の妹の情報に辿り着いていた。アウグストと意思疎通を深めていくリスベットに近づく闇の犯罪集団。NSA(アメリカ国家安全保障局)から得たデータの暗号解読に挑むリスベット。「ミレニアム」の危機に、監視やスパイ活動の蔓延する世界に警笛を鳴らす記事を書くミカエル。面白い。
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Sato19601027
ネタバレ作者が代わって、ミカエルとリスベットの存在感が薄れたような気はするが、肉付けは下巻に任せたい。物語は、リスベットの裁判から数年後、「ミレニアム」の売り上げが低迷し、ミカエルも注目を集める記事から遠ざかる一方、自由を取り戻したリスベットが、独自の世界を構築している中、人工知能研究の世界的権威であるフランス・バルデルがスウェーデンに帰国する。自閉症の息子アウグストの親権を取り戻すためだったが、アウグストにサヴァン症候群が見つかり…。アウグストとリスベット、ミカエルがどのように関わって行くのか。いざ、下巻へ。
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Sato19601027
ネタバレ読み応えのある痛烈な社会派ミステリ。「首木」とは、牛馬の頸の後ろにかける横木を指し、自由を束縛するものという意味を持つ。この本では、財務省が国民を束縛する仕組みを意味するようだ。巻末には、財務省や日本経済に関する多くの参考文献が並ぶ。舞台は所轄警察署の取調室。罪名は公務執行妨害罪。容疑者は大学の客員教授を務める久和秀昭。取り調べを担当するのは佐久間警部補。容疑者を追い詰める場面を期待して読み始めたが、久和容疑者の「ありとあらゆる公務員を信用しない」との発言から、物語の主題は、財務省批判へと展開していく。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/07/01(600日経過)
記録初日
2022/10/16(858日経過)
読んだ本
524冊(1日平均0.61冊)
読んだページ
188286ページ(1日平均219ページ)
感想・レビュー
352件(投稿率67.2%)
本棚
142棚
性別
年齢
64歳
血液型
O型
現住所
長野県
自己紹介

退職後、晴耕雨読(最近は晴読雨読)の毎日です。

(以下敬称略)
読書の原点は、小学生の頃に図書館で読んだ江戸川乱歩「少年探偵団」シリーズ。
中学生になって「黒蜥蜴」に衝撃を受け、その後、横溝正史や司馬遼太郎に進む。
高校以降は、半村良、平井和正、菊池秀行等のSF小説。
山岡荘八「徳川家康」、笹沢佐保「木枯らし紋次郎」、北方謙三「三国志」の歴史・時代小説。
楡周平「朝倉恭介vs川瀬雅彦」、石川英輔「大江戸神仙伝」、大沢在昌「新宿鮫」等のシリーズ物。

更に、山田風太郎、西村寿行、馳星周、夢枕獏、隆慶一郎、花村萬月、ディック・フランシス、七尾与史、高嶋哲夫、池井戸潤、本宮ひろし、シドニー・シャルダン、池波正太郎、宮部みゆき、東野圭吾、安達瑶、高田郁、誉田哲也、井沢元彦、等の本を読み漁る。

引っ越しの際に、泣く泣く手放した本もあるが、電子書籍化後、買い直した本も多数。
そして、村山由佳、今村翔吾、原田マハ、相沢沙呼、知念実希人、等の本も買い集める。
まだ、読めていない本も多数。

相変わらず、併読、乱読、積読を続けている。

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