ネタバレ２人の主人公　専業主婦の小夜子と旅行事務所を経営する葵。ともに35歳で、出会った頃は『対岸』にいた2人。 お互い、相手に対して既視感を覚えます。実は同じ大学に通っていたのです。 小夜子は、仕事を通じて自信を取り戻し、葵は小夜子とのふれ合いの中で、高校時代の自分や無二の親友のことを思い出します。 葛藤の中で、一度は離れた二人が今一度手を取り直し、明日に向かっていこう・・・途中辛い叙述もありました。それでもなお、明るく生きていく道を示してくれるような爽やかなエンディングでした。

ネタバレ故人を悼む巡礼のような旅を続ける静人に、少しずつ寄り添っていく倖世。読み進めていくうちに、静人に感情移入し始めている自分がいました。女医の比田が二人の距離感を近づけるキーパーソンだったようです。 読後、雨上がりの空を想わせるような爽やかな気持ちとなりました。　静人の母、巡子の闘病や静人の妹、美汐の出産までの過程も、医療従事者からの詳細なアドバイスの元、綴られたと思われ、リアル感に満ちており、家族や私自身の最期のあり方についても大いに参考となりました。

ネタバレともに親から反対された結婚…紆余曲折の末、結ばれた2人が、半ば駆け落ちのようにヘルシンキに新婚旅行へ。 『見ればわかるんですよ。私はずっとここでいろいろなご夫婦を見てきましたからね。あなたたちは見る方が微笑んでしまうような、とても良いご夫婦です。もし私があなたたちの親だったら誇らしく思うでしょう』 町の高級レストランで、クローク係の男性から2人にかけられた、心温まる言葉。 『この上ないふびんさを自明のこととして持つ人類とその輝かしい幸せを乗せて、いつでもどこでも地球が回ってるんだな』

ネタバレ２人の主人公　専業主婦の小夜子と旅行事務所を経営する葵。ともに35歳で、出会った頃は『対岸』にいた2人。 お互い、相手に対して既視感を覚えます。実は同じ大学に通っていたのです。 小夜子は、仕事を通じて自信を取り戻し、葵は小夜子とのふれ合いの中で、高校時代の自分や無二の親友のことを思い出します。 葛藤の中で、一度は離れた二人が今一度手を取り直し、明日に向かっていこう・・・途中辛い叙述もありました。それでもなお、明るく生きていく道を示してくれるような爽やかなエンディングでした。

ネタバレガリレオシリーズの最新刊です。　ともに若い頃に我が子を泣く泣く手放した二人の淑女が、交際相手のDVに悩む孫のような女性を救う内容でした。大切な人を救うための殺害…とても切なかったです。　いつにも増して、東野さんの人物設定が巧妙で、素晴らしいです。現在、『虚像の道化師』を読み始めました。　この先、ガリレオシリーズを時系列順に読み進めていきたいです。