分子微生物学の研究者です。私立大学教員として遺伝子やゲノム、微生物を教えながら、学生らと研究を楽しんでいます。
「ろくせい」でも「やまもと」でも「かねよし」でも、お好みで呼びかけてください。「ろくせい」と「アイコン」は私個人に因む地名に由来します。
2019年から始めた読書メーターの感想書き込み。大変有意義な時間を紡いできました。ここは私にとって大切な場所です。
2020年、突然の新型コロナにより強いられた社会活動制限。限られた社会行動のなか、特に学生たちが情報を拾うことを期待し、私は初めて大学教員としてFacebookなどSNSを立ち上げました。2022年1月現在、コロナ禍は徐々に落ち着きつつありますが、社会のいろいろな場面で実装されたインターネットはデフォルト化が進み、大学でもオンラインの活用は促進するかもなどとつらつらと考えた結果、思い切って読書メーターと大学教員SNSを繋げるため身バラシを決意。。。とは言いつつ、本音はFacebookなどで書き込むネタをこちらから持ち出したいのですが。笑。
これまで仲良くしてもらっているみなさん、どうぞ変わらずお付き合いくださいね。ご興味がある方もご遠慮なく繋がってください。よろしくお願いします。
肉眼で確認できない生物を総称して微生物と呼びますが、地球上に生存する99%以上の微生物を私たちはまだ知らないと言われています。これは、ほとんどの微生物を人為的に育ている(増殖させる)ことができないことに起因します。
私の研究対象は1つの細胞で個体として生きるバクテリア。彼らは個体として、さまざまな環境でたくましく生きています。その上で、子孫を増やすための分裂をするのですが、バクテリアがそれを始める仕組みはよくわかっていません。私たちはバクテリア個体が分裂を開始する普遍的な仕組みをゲノムや遺伝子から理解したいと奮闘しています。あと、バクテリアを使った応用研究にも挑戦しています。
私の読書は半仕事半趣味です。いずれも「利己と利他」と「社会と個人」を大切な軸として当初から捉えてきました。
仕事面では、バクテリアも私たちと同じ生き物で、彼らの生き様から学ぶべきことがあるに違いないと、人権ならぬ菌権(厳密にはバクテリア≠菌ですが。。)の獲得を目指した妄想的読書。例えば、私の研究対象である「大腸菌」の理不尽な2つの誤解。彼らは決してヒト大腸に多数存在していないのに、名称に「大腸」が残されています。もう1つは、ほとんどの大腸菌は病原性をもっていないのに、全体をまとめて「悪玉」とのレッテルを貼られています。。。 こんな同情に堪えないことを考えながら、二つの軸で読み進めています。
趣味面では、知らないことを知りたい欲求を論説などで貪り、言葉や文章によって動かされる情緒を小説から浴びたい私利私欲的読書。
二つの面を揺れながら二つの軸を頭に読書し、少しのメモをまとめながら感想を記しています。微生物に絡む私的読書記録ですが、他の人にも読んでもらいたいと推敲しています。が、かなり面倒な文章だし、絵文字も使えてない(実際使えません。。)し、内容が詰め込まれすぎだし、などなど自覚はしています。それでも、読んでもらえると嬉しいです!
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます