「モノとしての携帯電話が静まり返っているさまが印象的だった。それはもはや、どこか別の無数の場所に通じる入り口ではなかった。恐怖と可能性がフル充電された機械でもないし、コミュニケーションのための道具ですらなかった」
参考文献として出てきたこれが面白そう▼『グロップ 無害でお高いアイデアがあなたを滑稽な姿に変え勘違いさせる』(Glop: Nontoxic, Expensive Ideas That Will Make You Look Ridiculous and Feel Pretentious, Gabrielle Moss)
「こうして、ほかの誰も気にしないことにえんえん思い悩む経験が重なり、しかも誰もそれに同情してくれないとなると、確実に精神がおかしくなってゆき、それが長い人生の中で『マイナスに鍛えられて』、性格もひん曲がってしまい、たいそう生きにくい人生を歩むことになるわけである」
「社交的な弱いつながりを多数維持することは有益であるという考え方は、この一〇年ほどのあいだに新しく出現したものにすぎない」▼「ちょっと知っていただけの相手に毎月、数片の情報を送る能力を必要としたことは一度もなかった」
「小説を書いている時、わたしは自分が何を書きたいのか分からない。書き終えて読み返した時に、小説の方から教えられる」▼文藝春秋掲載の著者の芥川賞受賞のことば。好きなアティテュード。広義のアーティストだなと思う。
「単にカネを使うのはダメなんであって、投下したカネを回収しようとするパワーがポイントだろう。カネを捨てる使い方じゃなくて、欲と二人連れでやるからパワーが出てくる」「日本のように大したカネの動かないローカルな映画だと、儲けの額も小さいし、頭の出来のいいのは来ないもん。ほかのもっと儲かる仕事に行っちゃってる」(『トータル・リコール』)
興行成績歴代一位が『座頭市』なのは想像通りとして、それに次ぐのが『龍三と七人の子分たち』『アウトレイジ ビヨンド』なのが意外というか、ああ、そうなのねという印象。自分のベストは『3-4X10月』『TAKESHIS'』『その男、凶暴につき』。
ビボーロク
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「結局我慢する人とできる人とで世界がまわっていく。世界。この世界。わたしが生きて手の届く範囲の世界」
「小説を書いている時、わたしは自分が何を書きたいのか分からない。書き終えて読み返した時に、小説の方から教えられる」▼文藝春秋掲載の著者の芥川賞受賞のことば。好きなアティテュード。広義のアーティストだなと思う。