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2024年5月の読書メーターまとめ

Doch
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2024年5月に読んだ本
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2024年5月のお気に入られ登録
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  • 駒場

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Doch
面白くて一気読み。モンスターの芦川には痛い目に遭ってほしかったが、そう上手くは運ばないのがなんともリアル。会社勤めしてた頃に目にしたしょうもない景色の数々を思い出すとともに、読後には諦念に似た不思議な爽快感がある。押尾さんの去り方いいね▼この著者の作品を読むのは4作目。間違いなく作家になるべくしてなった人だと思う。さりげなく独特な読点やひらがなの使い方も好き。
Doch
2024/05/27 20:16

「結局我慢する人とできる人とで世界がまわっていく。世界。この世界。わたしが生きて手の届く範囲の世界」

Doch
2024/05/27 21:04

「小説を書いている時、わたしは自分が何を書きたいのか分からない。書き終えて読み返した時に、小説の方から教えられる」▼文藝春秋掲載の著者の芥川賞受賞のことば。好きなアティテュード。広義のアーティストだなと思う。

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
26

Doch
ときどき良いコピーライティングがあるが、べつにたいしたことは書かれていない広告代理店っぽい本。どこかで聞いたような小話や必死感の漂う引用がもってまわった表現とともにいちいち意味ありげに紹介される。例えばLAのスタートアップでの激務から逃れて旅先のカンボジアで瞑想体験した「提唱者」なる人物。帰国後に「マインドフルネスを共有したいという思いに突き動かされて」「大人向けのデジタルデトックス・サマーキャンプ」をスタートアップしたとか。いやそれ行く前と何も変わってないしただの団体観光の思い出だしw
Doch
2024/05/30 16:21

「モノとしての携帯電話が静まり返っているさまが印象的だった。それはもはや、どこか別の無数の場所に通じる入り口ではなかった。恐怖と可能性がフル充電された機械でもないし、コミュニケーションのための道具ですらなかった」

Doch
2024/05/30 16:33

参考文献として出てきたこれが面白そう▼『グロップ 無害でお高いアイデアがあなたを滑稽な姿に変え勘違いさせる』(Glop: Nontoxic, Expensive Ideas That Will Make You Look Ridiculous and Feel Pretentious, Gabrielle Moss)

が「ナイス!」と言っています。
Doch
中島センセイの著作中で最も好きな一冊。2000年1~12月の日記。日々の記録とは無関係にときどき偏食の説明が差し挟まれる構成が効いている。冒頭の「偏食的まえがき」は何度読んでもその明晰さに感服。そして笑ってしまう。中野翠の文庫解説がこれまたおかしくて好き。
Doch
2024/05/30 01:26

「私は四六時中自分を不快にする『イヤなこと』にたいそう興味を惹かれ、それら膨大な数のイヤなことを育てはぐくみ、それを(変な表現だが)生きがいにしてしまう」

Doch
2024/05/30 01:26

「こうして、ほかの誰も気にしないことにえんえん思い悩む経験が重なり、しかも誰もそれに同情してくれないとなると、確実に精神がおかしくなってゆき、それが長い人生の中で『マイナスに鍛えられて』、性格もひん曲がってしまい、たいそう生きにくい人生を歩むことになるわけである」

Doch
「フェイスブックはここ何年か、自社を電力や携帯電話通信のような”基板的技術”ーー誰もが何の疑問も抱かずに使うべきもの、使わないのは変わり者と思われるようなインフラーーに見せようとしている」▼「『使ってみなよ、意外なメリットがあるかもしれないから』というのは、商品の売り込み文句として史上最悪の一つに違いない。ところが、デジタル・アテンション・エコノミーという特殊な文脈で使われると、多くの人々は納得してしまうようだ」2019年
Doch
2024/05/29 15:39

「社交的な弱いつながりを多数維持することは有益であるという考え方は、この一〇年ほどのあいだに新しく出現したものにすぎない」▼「ちょっと知っていただけの相手に毎月、数片の情報を送る能力を必要としたことは一度もなかった」

Doch
2024/05/29 15:39

「ベンジャミン・デイの何が画期的だったかといえば、読者を商品とし、広告主を顧客としても商売が成り立つと気づいたことだった」

Doch
ネタバレ「まだ見込みあるなと思うよね、あがるとかああいうのあるうちは。人前に出てあがらない奴なんか信じらんないよ」2015年
Doch
面白くて一気読み。モンスターの芦川には痛い目に遭ってほしかったが、そう上手くは運ばないのがなんともリアル。会社勤めしてた頃に目にしたしょうもない景色の数々を思い出すとともに、読後には諦念に似た不思議な爽快感がある。押尾さんの去り方いいね▼この著者の作品を読むのは4作目。間違いなく作家になるべくしてなった人だと思う。さりげなく独特な読点やひらがなの使い方も好き。
Doch
2024/05/27 20:16

「結局我慢する人とできる人とで世界がまわっていく。世界。この世界。わたしが生きて手の届く範囲の世界」

Doch
2024/05/27 21:04

「小説を書いている時、わたしは自分が何を書きたいのか分からない。書き終えて読み返した時に、小説の方から教えられる」▼文藝春秋掲載の著者の芥川賞受賞のことば。好きなアティテュード。広義のアーティストだなと思う。

が「ナイス!」と言っています。
Doch
ネタバレ「ニュースを読むときに、人々は『揉みくちゃになり苛立つが、賢くなり、よくつながっているように感じる。それが、たとえ不平を言う種を見つけただけのことだったとしても』」(The Form of News: Kevin G. Barnhurst, John Nerone, 2001)
が「ナイス!」と言っています。
Doch
ネタバレ「あいつ、裏切った、裏切ったって心の中に毒持って生きてくより、相手にいいことしてやったっていう感覚でいるほうがいいんだ。だって、裏切りなんてこれからもじゃんじゃんあるんだから。それをいちいち自分の問題にして抱えこんでたら大変なことになっちゃうもん」1995年初出1999年再編2014年再々編
Doch
ネタバレ「思想はまるでないんだけれど、生活の形態だけは妙にファシズムっぽいんだ」1998年
Doch
ネタバレ「ヨットを所有していて一番嬉しかったのは、買った日と手放した日だった」▼「私は天才ではない。私にはところどころ人より優れた点があって、そういう点の周りからずっと離れないようにしているだけだ(トーマス・J・ワトソン)」▼「誰かの性格を変えなければならないような状況を避ける」「波長の合わない人たちとはビジネスをしない」
が「ナイス!」と言っています。
Doch
90-91年の映画評▼「役者がどうしてこんなことをしなくちゃいけないんだろうって思う映画を撮らないとダメだよ。役者たちがノッてやってますっていった瞬間に、その映画は確実にアウト」(『鉄拳』)
Doch
2024/05/23 14:01

「単にカネを使うのはダメなんであって、投下したカネを回収しようとするパワーがポイントだろう。カネを捨てる使い方じゃなくて、欲と二人連れでやるからパワーが出てくる」「日本のように大したカネの動かないローカルな映画だと、儲けの額も小さいし、頭の出来のいいのは来ないもん。ほかのもっと儲かる仕事に行っちゃってる」(『トータル・リコール』)

Doch
2024/05/23 14:06

「金持ちは頭を使わないで、頭のいいヤツを雇うだけ」(『運命の逆転』)

が「ナイス!」と言っています。
Doch
ネタバレかなり良書。参考文献にもこれから読みたいものがたくさん▼「人は注意を向けたものしか経験できず、注意を向けたものしか記憶にとどめられない。それぞれの瞬間に何に注意を向けるかを選ぶことは、ある意味ではどんな人生を生きたいかを決めることと同じだ」
が「ナイス!」と言っています。
Doch
本人と森社長に加えて、撮影の柳島克己氏のインタビューが貴重で面白かった▼2017年刊だからオフィス北野の騒動の前年か。ギリギリ間に合ってよかった▼評論家の論考パートは流し読み。別の本にあった武の言葉「なぜか、『文化』とか『芸術』みたいなジャンルに限って、こういう『やったことないヤツが偉そう』って不思議な現象が起きる」を思い出す。
Doch
2024/05/20 17:46

興行成績歴代一位が『座頭市』なのは想像通りとして、それに次ぐのが『龍三と七人の子分たち』『アウトレイジ ビヨンド』なのが意外というか、ああ、そうなのねという印象。自分のベストは『3-4X10月』『TAKESHIS'』『その男、凶暴につき』。

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Doch
ネタバレ「節約というのは『節約しなければいけない経済状態』をイメージして行動するということ。実践すればするほど、自分のお金の器を狭める行為です」▼「お金は愛情表現の一種。自分を含めて、お金を使いたい相手がいないということは、愛する存在がいないということです。今、幸せでないのがその証拠」
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Doch
ネタバレ「舞台の演出家って、学生運動のセクトと似てるよ」「『反省しろ』とか『自己批判しろ』とか『ナンセンス』なんて言って、みんなが『演劇革命を目指す!』とか言ってるうちにケンカになっちゃう感じ。新宿の飲み屋でわめいてた全学連と頭の中は何も変わってない」「土下座させたって、ヘタなもんはヘタなんだから」2018年
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Doch
ネタバレ「ひとこと言ったセリフ自体の意味をみんなが考え出しちゃうと、逆にいえば興味をなくさせてるんじゃないか。ラーメンがうまいと言う時に、このスープの味はトンコツだと言うと、それを聞いたトンコツ・スープの嫌いな奴は一人降り、二人降りして、麺の固さがいいと言うと、固いのが嫌いな奴は降りて、結局初めに『このラーメンがうまいです』と言った瞬間には、一〇〇人がうまいと思っていたのが、説明すればするほど、じゃんじゃんじゃんじゃん降りていってしまって、最後は二人くらいしか残ってないという可能性もあるから」
が「ナイス!」と言っています。
Doch
ネタバレ「一生懸命やるっていうことを間違えちゃうと、収縮することに一生懸命行っちゃうんだよね。そうじゃなくて、大雑把に見えることっていっぱいあるじゃない?」1993年
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Doch
石田夏穂『ヘルスモニター』この作家これからも会社勤めの話しか書かないのかな。小さくまとまってしまって残念▼山内マリコ『マリリン・トールド・ミー』最終回で初読。でも面白い。書籍化を待つ。
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Doch
食った・肥えた・服入らんの繰り返し。20年前の原稿と差し替えても誰も気付かなさそう。雑誌のananが現存してることにも驚き。途中で離脱。
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Doch
ネタバレ「こういった社会にいる人間なんてのは、例えば、いけすで養殖される魚みたいな存在で、餌くれるんだから楽でいいって思うヤツばかりだ」2024年
が「ナイス!」と言っています。
Doch
ネタバレ「昔からよく言っているけど、多数決で決まることをあまり信用しなくてもいい。むしろ『お前はバカだ』と言われても、九十九人の方ではなく、残りの一人になる勇気が必要」2017年
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Doch
ネタバレ「漫才で映画とかドラマの悪口ばかり言っていたことは、自分で監督をやるようになって、有利に働いていると思う」「そんなベタなお約束は、『死んでもやってたまるか』なんて思ってるからね」2012年
が「ナイス!」と言っています。
Doch
ネタバレ三編とも面白くて一気読み。このめんどくささが著者の真骨頂。『末永い幸せ』の結婚式ディスり芸には爆笑した。ファーストバイトの由来をこれで初めて知ったけどほんと気持ち悪いな。まさに「じごく」w
が「ナイス!」と言っています。
Doch
ネタバレ「ほしい画に理由はない」「ただああいう画がほしかっただけっていうか、理由はないっていうかね、考えないっていうかね。自分が、その画が『こうなるといいなあ』って思うのは、その歳まで生きてきたいろんなものの影響があるわけだから。それを分析すると、同じ年数かかっちゃうもんで、あんまり気にしないんだよ」2012年
Doch
ネタバレ「海辺なんかでくつろいだりして時間を無駄にしてたら、いやになっちゃうだろうね。たとえば、ハワイなんかで飲んだり、ゴルフしたり、なんにもしなかったり。そういう状況が、俺を神経質にするんだよね。どんなことであれ、自分が取りかかってることには迅速さと効率、それに現実的な結果がほしいんだ」2010年
Doch
ネタバレ「漫才コンテストに出ても採点するのは断るし、上から目線のジャッジはしたくないんだよな。どんな笑いも『好き』か『嫌いか』ってだけの話でさ」▼「最近イライラしているのがワイドショーやらに出てくる『評論家』を名乗るヤツラだよ」▼「オイラがニュース番組なんかでコメントをするときは、そういう『上から目線』だけは避けようと思っている」▼「なぜか、『文化』とか『芸術』みたいなジャンルに限って、こういう『やったことないヤツが偉そう』って不思議な現象が起きる」2017年
が「ナイス!」と言っています。
Doch
ネタバレ「アーティストの物作りとは、思い出を作ることではありません」▼「その国で作られたモノが、そのままの形で国際的に通用するということが、真にインターナショナルな力なんです。しかし残念なことに、日本人は評価までも外国のフィルターを通さないと、正当な評価を下せないのです」「そして、日本ですでに十分スターである人を、温かく外国の舞台へ送り出してこなかったのです」2007年
が「ナイス!」と言っています。

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読書データ

プロフィール

登録日
2023/08/12(308日経過)
記録初日
2023/08/12(308日経過)
読んだ本
277冊(1日平均0.90冊)
読んだページ
73883ページ(1日平均239ページ)
感想・レビュー
271件(投稿率97.8%)
本棚
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自己紹介

ビボーロク

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