ネタバレ読み終わった時に「いいものを読んだ」という感想が湧き出てくるものの、心のどこかで「主人公の少年のようにたくさんの経験を経て人生を悟ることは万国共通であろうが、自分が著者と同じ文化圏で育ち、同じ言葉を操れていたなら、もっと理解できたことがあっただろうな」とすこし悔やまれる。 その最たる箇所が、少年が錬金術師と別れるところ。あのアネクドットの本質が私にはよく理解できてない。 いつかもう一度読みたい。

ネタバレ一気読みできるほどすんなりとストーリーが頭に描ける物語。ただ茶の湯はとんとわからないので、器や床、茶室の情景がうまく浮かばずぼんやりしてしまった。すこし教養を身につけてから読んだ方が良かったかも知れない。 性には奔放だけれど、それ以外ではそうでない主人公の揺らぐ心、若者や男性を見て頭で思う事が自分と似ていて共感する場面は沢山あれど、愉里子ほど達観していないので、好きな人を好きなままフるなんて、ましてやライバルに託すなんて私にはまだできないだろうなと思った。色んな意味で忙しい女性の物語だった。

ネタバレ初めての夏目漱石。 ストーリー自体は面白いし、文体ももちろん問題ないのだけど、いかんせん坊ちゃんがあまりに偉そうに感じてしまい、読みながら「時代とはいえ、下宿先のお婆さんにまで偉そうな口を聞きやがって若造が」と心の中でぶつくさ言ってしまう自分がいて少々読みづらい箇所があった。坊ちゃんの性格は漢らしくて気持ちがいいのだけれど。 ほんでマドンナどないなったん？

ネタバレ自分が最期まで幾ばくもない日々を過ごすなら、遼賀のように落ち着いて物事を考えることができるだろうか。そして周りの人達に感謝する余裕を持てるだろうか。 私はあと数年生きられたらいいと思っていたけど、もし息子が大病を患うことになるなら、その時は生きていたいし、母としてできるだけのことをしてあげたいと、兄弟のお母さんを読んで思った。 きっぷのいい登場人物が多い物語だからか、悲しいけど不思議と暗い気持ちにならない一冊。

ネタバレ読み終わった時に「いいものを読んだ」という感想が湧き出てくるものの、心のどこかで「主人公の少年のようにたくさんの経験を経て人生を悟ることは万国共通であろうが、自分が著者と同じ文化圏で育ち、同じ言葉を操れていたなら、もっと理解できたことがあっただろうな」とすこし悔やまれる。 その最たる箇所が、少年が錬金術師と別れるところ。あのアネクドットの本質が私にはよく理解できてない。 いつかもう一度読みたい。