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2025年2月の読書メーターまとめ

katka
読んだ本
12
読んだページ
3508ページ
感想・レビュー
5
ナイス
10ナイス

2025年2月に読んだ本
12

2025年2月のお気に入られ登録
1

  • 姉勤

2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

katka
80年代ラノベの軽薄ノリと富野節のミスマッチ、というか、微妙な生煮え感で続くシリーズ第2作は前回の大規模市街テロ、銃撃戦やスーパーマシンは一時引っ込んで住宅街の一邸宅を舞台に家庭内不和の調停に移ります。私立探偵を名乗ってドタバタコメディが破嵐万丈……ですが、もしもミステリ読者の目線ですれば、今回の事件の事件性自体、老婦人のイラストの価値や、それを巡って生き死に等いうシリアスさにやや首をかしげることではないでしょうか。「得をしない要素のある事件」という洞察を鍵にして、その一点で万丈という男は真摯になります。
が「ナイス!」と言っています。

2025年2月の感想・レビュー一覧
5

katka
1940年代の宗教学概論と70年代の世界宗教史では「ヒエロファニー」と言っても指示内容が微妙に違うかのような、読み返し感触があったりします。手引きとして、概論は事典ではなく、読者はここにある膨大な事例の中から好きなところを我田引水に流用するためでなく、とにかく最後まで通読して、この全容から概観を得るためを常に念頭におくとよく読める。「つまみ読み」の害はあります。気持ちとしては、巻頭のデュメジルの序文(フレイザー的な方法について)が現代の読者にも大いに励みになり、「ここにある」とは憶えておくといいでしょう。
が「ナイス!」と言っています。
katka
12年ぶりくらい再読。作家史ではここから40年にわたる変遷のうち、その人類学的な態度やフェミニズムについても、かつてのル・グイン愛読者にとっても「素直に好きになりきれない」印象になってしまい、ル・グインなあ…というと無形の苦手意識を抱くまでなっていました。最近わたしはまた70~80年代の諸々を読んでいて、やはりどうしても避けては通れんと思いまず開いたのがこのロカノンですが、印象はあらためて新鮮で、やっぱり偉い作家だと反省します。首飾りのプロローグからほんと良いものです。続けて読み直します。
が「ナイス!」と言っています。
katka
前篇での婚約者コーレの母親が出てきて世話を焼いてくれますが、コーレ本人のその後は触れません。かわいそう。夢に無理解な人々や慣習との葛藤はうやむやに解消され、いつの間にか〈河世界〉一切がファンタジーの味方に加わっていたみたい。異星人もですが、なんだかみんなカイレオールに優しい、ものわかりがよい世界です。「FTやSFの好きな処を集めて甘ラブな感じ」はマキリップの続き印象で、ライトなぶん本来ハードな芯を踏まえていない気もされ、巻末解説に挙げるル・グインやリーと並べて称賛するほどかとは、今は悩みます。
が「ナイス!」と言っています。
katka
80年代ラノベの軽薄ノリと富野節のミスマッチ、というか、微妙な生煮え感で続くシリーズ第2作は前回の大規模市街テロ、銃撃戦やスーパーマシンは一時引っ込んで住宅街の一邸宅を舞台に家庭内不和の調停に移ります。私立探偵を名乗ってドタバタコメディが破嵐万丈……ですが、もしもミステリ読者の目線ですれば、今回の事件の事件性自体、老婦人のイラストの価値や、それを巡って生き死に等いうシリアスさにやや首をかしげることではないでしょうか。「得をしない要素のある事件」という洞察を鍵にして、その一点で万丈という男は真摯になります。
が「ナイス!」と言っています。
katka
19世紀の、およそ四半世紀くらい区切りの時代イメージを思い出したいときに手にするパンフレットで、1835年/1853年頃のロマン派詩人の考え方、というより、「勢い」を感じさせてくれ、読むたびに良いものだと思います。具体的に挙げるとこの直後がワーグナーの劇であったり……ストリンドベリだとかメーテルランクになるとこれより半世紀後で……勿論、ゲーテよりはだいぶ後。1856年頃にはハイネは亡くなっている、のように憶えています。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/08/20(566日経過)
記録初日
2023/08/18(568日経過)
読んだ本
256冊(1日平均0.45冊)
読んだページ
78973ページ(1日平均139ページ)
感想・レビュー
118件(投稿率46.1%)
本棚
21棚
外部サイト
自己紹介

https://zawazawa.jp/katka/

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