読書メーター KADOKAWA Group

2024年5月の読書メーターまとめ

こけしママ
読んだ本
12
読んだページ
3208ページ
感想・レビュー
12
ナイス
207ナイス

2024年5月に読んだ本
12

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

こけしママ
エストニアがソ連から独立するまでの激動により翻弄され人生を拘束されるのはいつも生活者達。未来ある子供達。プログラミングに魅せられエストニア人のラウリと、親友となったロシア人のイヴァン。生まれた国が違っただけ、同じ人間なんだからと純粋に思い、自由に関係を築けるような世界になるにはどうすればよいのだろうと改めて考えた。国民を守る為にデータの電子化を実現しロシアからの侵略を防ごうと考えたエストニアの背景にも深く感銘を受けた。「国土を奪われても国民は奪われない」が沁みました。多くの人に読んで欲しい一冊。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
12

こけしママ
タイトルの「ピンヒール」は織恵さんの真っすぐさと素直さと自分らしさを保ち続けたい思いの象徴の様に感じ、本当に素敵な女性でした。脳性麻痺の息子 亮夏君を亮さんと呼ぶところも彼を尊重している一つに感じました。母親になることで自身の中に強い芯を作り悩みながらも二人三脚で成長してきた姿には本当に頭が下がります。”亮さんの思いを一番に大切にしよう”をいつも心がけてきた織恵さん。ピンチをチャンスに変える突破口を真剣に探す真摯な姿。それも理性的に考える姿に圧倒されました。見習いたい。
が「ナイス!」と言っています。
こけしママ
30年少し前の、さほど昔ではない隣の韓国では、出産後育てられず捨てられ、養子縁組で新しい家族に迎えられる子供達が大勢いたのだ。捨てられたという事実から生まれるべきではなかったのではと苦しむ主人公のムンジュだったが、韓国で出会った食堂を営むポクヒとの出会いで、子供を手放す側の視点に立ち、改めて人生を見直す機となる。新しい命を授かり産み育てる決心をしたことでもありのままの自分を受け入れる覚悟ができたムンジュ。新たな人生が始まっていく。この先も忘れずにいたい物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
こけしママ
初読み作家さん。”人生折り返しの年齢に差しかかかった訳ありの独身女性4人が共同生活をする物語”というだけで何かが起こりそうな予感と共に読み始めた。他人との共同生活だから想像できるような内容のごたごたは起こるけど、それも含めいい意味でシンプルでサラリと読めた。鎌倉は30代に月に一度通った場所でもあるので、リアリティもありより身近に感じられて良かったな。主人公香良の作る料理のレシピがラストに載っていてちょっと得した気分にもなった。
が「ナイス!」と言っています。
こけしママ
小さな町の書店の存在意義のようなことを考えさせられた。また、”仕事をする”ということに対する思いについても自由に考えや意見を交換する”何でもトーク”と言う会を開くなど、とても興味深かった。小説ですがノンフィクションの物語を読んでいるような感覚にもなりました。ラストに”何が書店を存続させるのか”という章があるのですが、海外の書店を巡ったヨンジュが手にした答え”勇気と真心”に原点だなあと思いました。私が好きな個人の書店さんを思い浮かべ納得です。いい読書時間でした。
が「ナイス!」と言っています。
こけしママ
不本意にも人事部の採用担当へ異動させられてしまった女性の物語。社内で憧れられるような部署からいわば左遷という形になり、あえてすぐに辞めそうな人材を採用することで、会社への復讐に燃えていく。ただ、これまた不本意にも彼女のこの行動が高い評価をされることになっていく。人生は何がきっかけで隠れた素質を見出されるかわからない。軽いトーンで流れるような文章にラストまであっという間でした。初読みの作家さんでしたが、他の作品も読んでみたいです。
が「ナイス!」と言っています。
こけしママ
エストニアがソ連から独立するまでの激動により翻弄され人生を拘束されるのはいつも生活者達。未来ある子供達。プログラミングに魅せられエストニア人のラウリと、親友となったロシア人のイヴァン。生まれた国が違っただけ、同じ人間なんだからと純粋に思い、自由に関係を築けるような世界になるにはどうすればよいのだろうと改めて考えた。国民を守る為にデータの電子化を実現しロシアからの侵略を防ごうと考えたエストニアの背景にも深く感銘を受けた。「国土を奪われても国民は奪われない」が沁みました。多くの人に読んで欲しい一冊。
が「ナイス!」と言っています。
こけしママ
ネタバレシリーズ第三弾。笹子のプロ意識とお客さんへの誠実な向き合い方はとても尊敬するし、素敵だ。一方蕗子の感情的ゆえにとても人間らしいところも魅力的。川端さんとやっと互いに心を通わせることができて良かった。(ちょっと母の様な気持ちで見てしまった)この後もシリーズの続編をぜひお願いしたいです。
が「ナイス!」と言っています。
こけしママ
シリーズ第二弾。ほっこりするだけの話かと思いきや、登場人物のそれぞれの人間見れるたり、ちょっとした謎解きもあって意外と(ごめんなさい)奥深い物語。謎解きも常連客の小野寺さんやパン屋の川端さんの一言や小さなひらめきが明らかになることで、私達のなにげない日々も実はドラマチックで謎に満ちているよなあと思う。仕事もママ同士の関りも。親子も。サンドイッチ屋さんのなにげない物語だからこそ、なにげない人生が何より愛おしいと思わせてくれる。
が「ナイス!」と言っています。
こけしママ
初読みの作家さん。何のストレスもなくさらっと読めた。疲れている時はこういう小説が心地よい。笹子と蕗子なんて、なるべくしてなった姉妹だ。血のつながりがないことが互いの寂しさや孤独を絆に変えた二人だなあと思う。タイプの違う二人だから補い合って前を向いている。一時期良く通っていた小さなパン屋さんを思い出した。今は事情があってお休みしているけど、元気になってまた再開して欲しいなあ。
が「ナイス!」と言っています。
こけしママ
ネタバレ短編集なのでさらっと気楽に読めるところも良かった。「雨の中で踊る」「太陽」「スワン」が好きかな。特に「太陽」は好きだったな。歯の痛みが心の痛みに起因するという設定が良い。原因がとても大事にしていた豆皿を割ってしまった事を受け入れられなかったことだったということも。そこに辿り着くまであれこれ推察しながらこれまでの自分を振り返る知らぬ間に振り返ってしまったり。歯医者さんんをあまり信用していないのですが、こんな先生だったら安心してお世話になりたいなあと思う。ラストのお菓子がクッピーラムネというのもいい。
が「ナイス!」と言っています。
こけしママ
図書館本。エンタメ色の強い作品で、久しぶりに一気読みでした。自殺志願で集まったクセの強い四人が山の中で赤ちゃんを保護したことを機に、死から生へ舵を切って行きます。それぞれの得意分野を活かすように、助け合いながら捨てられた赤ちゃんが安心して生きられる方法を探っていくのですが、真相が分かるにつれて、その内容が恐ろし過ぎて震えた。またSNSの恐ろしさも。警察に捕まった後の長谷部さんと千代子さんの頼もしさったらなくて、格好良ささえ感じた。ぜひ映画化して欲しいな。
が「ナイス!」と言っています。
こけしママ
再読。少々世間知らずな29歳宮路と現実主義の介護士渡部。渡部の奏でるサックスに心を射抜かれて彼に声をかけたことかkら新しい人生がゆっくり動き出す宮路。神の音色と感じた理由に気づいた時、自分のすべき事が見えてきて動き出す宮路の様子は眠れる獅子が目を覚ましたかのようなすさまじさを感じた。施設の水木さんが亡くなりお葬式に参列することを泣きながら宮路にお願いする渡部のシーンが好き。いつか尽きる命だからこそ、今をいかに楽しく過ごすかを考えて生きていく事が大切だと教えてくれる。ああやっぱり大好きな物語。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/08/21(304日経過)
記録初日
2023/08/02(323日経過)
読んだ本
120冊(1日平均0.37冊)
読んだページ
30162ページ(1日平均93ページ)
感想・レビュー
120件(投稿率100.0%)
本棚
3棚
自己紹介

子供が出来てからは「読書」がますますストレス解消(笑)になっています。コロナ禍より在宅勤務が可能になってからは以前より読書量も増えました。
寺地はるなさん、瀬尾まいこさん、津村記久子、青山美智子さん、藤岡陽子さんが好きですが、皆さんのレビューを参考にさせて頂き、読んだ事のなかった作家さんも積極的に手に取っていきたいと思っています。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう