『ガザとは何か』で岡真理さんは、「私たちが何よりも必要としているのは文学の言葉」と訴えている。「他者の人間性の否定」に抗うために、文学の力で闘い、人間性を取り戻すのだと。ブラック労働だってそうじゃないのか。「労働と読書は両立しないのか」という問いは間違っていると思う。読書は、労働に人間性を奪われないための盾であり、闘うための槍だ。『花束みたいな恋をした』の麦くんと、そして絹ちゃんにも足りてなかったのは「武器としての文学」ではないのか?
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『ガザとは何か』で岡真理さんは、「私たちが何よりも必要としているのは文学の言葉」と訴えている。「他者の人間性の否定」に抗うために、文学の力で闘い、人間性を取り戻すのだと。ブラック労働だってそうじゃないのか。「労働と読書は両立しないのか」という問いは間違っていると思う。読書は、労働に人間性を奪われないための盾であり、闘うための槍だ。『花束みたいな恋をした』の麦くんと、そして絹ちゃんにも足りてなかったのは「武器としての文学」ではないのか?