障害者には性欲なんて無くて清いものとする風潮を掻き消すような作風

障害者には性欲なんて無くて清いものとする風潮を掻き消すような作風

面白かった。最後に綺麗に回収されていた。

テレビで見ている姿とエッセイに記されている繊細な性格が相容れなくて意外に感じた。

無意識下で女性を人扱いしておらず、それに気づく機会すらないまま事件を起こしてしまったんだろうな。 この小説のすごいところは被支配側の“下心”の描写が正確なところ。正直東大生に出会ったら「すごい」、「自分は敵わない」と思ってしまう。低偏差値の女子大であるコンプレックスとか現代の学生間にある階級をここまで詳細に書いた小説はなかなかないと思う。 すごく暗い気分になるけど読んで良かった。

彼女が変貌していく様が丁寧に描写されている。最後の文章を読んだ時にもう一度そのページまで遡ってしまった。

朝井リョウはどうしてこんなに私の浅い自意識を抉ってくるんだろう

爆笑

面白かった！一気に読めた

家父長制や支配から抜けられない女性を描いた良作だった。柚木麻子さんの解説が一語一句とてもしっくりきた。