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2024年4月の読書メーターまとめ

うーやま
読んだ本
7
読んだページ
2208ページ
感想・レビュー
7
ナイス
94ナイス

2024年4月に読んだ本
7

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

うーやま
ネタバレ読みながら、文章には精神性が現れる。という言葉を思い出しました。豊かな表現力と感性が光る言葉選び。手に触れた体温の冷たさを、静かな。泣いている赤ちゃんの声を、小さな抗議。という言葉で表現。その感性が素晴らしく、綺麗で優しい表現だなと思いました。 また死というテーマを取扱い、人間の暗い、負の感情を描きながらも作品からは温かさを感じる。それは、まさに登場人物達が誰かを救い、誰かに救われているからだと思いました。 この作品と繋がれたことにも一本の糸があったのかな?素晴らしい作品との出会いに感謝して読了しました。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
7

うーやま
ネタバレタイトルからほんわかとした物語をイメージしましたが、ハートフルどころかハードフル!舞台は近未来の日本。度重なる天災でついに富士山も噴火。経済は麻痺、労働もAIに取って代わられ、その日食べるものにも苦労する世の中。貧富の差が広がる中でも変わらないのが男女差別、男尊女卑の国日本! 過去の事例や今現在の日本の制度、その先にある未来という話なのでリアリティがありました。そしてどんな時代でも苦労するのは女性で男はダメダメってのもリアルです。 こんな未来にならなければいいなぁと思うのですが、もうすでに遅いのかも…。
が「ナイス!」と言っています。
うーやま
ネタバレ老舗の和菓子屋さんを舞台に家族の姿を描いた物語。生まれとか血とかジェンダー、生き方なんて様々、色々ありますよね。主人公の小梅が和菓子についてあれこれ考えます。こんな味にしたらどうだろう?この組み合わせならいけるかも?などなど。生き方とかもそれでいいのではないでしょうか?時代によって試行錯誤しながら、人も和菓子も合うあわないがあるってことで。 タイトルは「お早うお帰り」つまり「気をつけて早く帰ってらっしゃいよ」という意味。どこにいても、帰りを待っていてくれる人。場所があるってことはありがたいことです。
が「ナイス!」と言っています。
うーやま
ネタバレ30年前の連続幼女殺人事件の犯人が獄中死したことで、元警官の主人公は自分の中で燻っていた考えが再燃する。あの事件はもしかして冤罪だったのでは?その思いが飛び火し突き動かされた人達。やがてその人々の思いは大きなうねりの炎となり、事件の真相と真犯人を炙り出す! 残虐なシーンの描写は読んでいてキツかったです。ですがそれで余計に真犯人が憎くなり、主人公達を応援しながら読み進めました。 ラストめでたしめでたし。と思っていたらエピローグでまた別の悪の火種が…。という問題提起の形で終わらせるのもいいと思います。
が「ナイス!」と言っています。
うーやま
ネタバレ老犬ホームを舞台にそこで暮らす犬達と人間達との姿を描いた物語。主人公が成長する姿も描かれていますが、犬と一緒に生活する上で知っておくべき、犬という生き物の性質、飼う人間が課せられた責任、責務などしっかり丁寧に書かれているので、犬を飼おうと思っている人、すでに飼っている人にも勉強になると思います。 「犬という生き物は昨日を愛する生き物。今日も昨日と一緒であればいいと思っている」仰る通りだと思いました。決して長いとは言えない愛犬と一緒に過ごせる時間を大切に、毎日を過ごしていきたいと、あらためて思いました。
が「ナイス!」と言っています。
うーやま
ネタバレ主人公は二人の男女刑事。都内で起こった転落死事件をキッカケに点と点が繋がり線になるような展開は読みやすく、また事件解決と同時進行で主人公二人の過去からの悩みや葛藤も重なってきます。被害者遺族と加害者家族。もし自分が…と考えたら、まず被害者遺族の自分を想像してしまい、作中にもあった勧善懲悪を揶揄する所、そんな国民性が自分にもあるのだと思わされました。【加害者の子どもは隠れた被害者】という言葉。考えさせられました。 いつも吉川さんの警察小説からはリアリティを感じますが参考文献の中身と数を見るとそれも納得です。
うーやま
ネタバレ読みながら、文章には精神性が現れる。という言葉を思い出しました。豊かな表現力と感性が光る言葉選び。手に触れた体温の冷たさを、静かな。泣いている赤ちゃんの声を、小さな抗議。という言葉で表現。その感性が素晴らしく、綺麗で優しい表現だなと思いました。 また死というテーマを取扱い、人間の暗い、負の感情を描きながらも作品からは温かさを感じる。それは、まさに登場人物達が誰かを救い、誰かに救われているからだと思いました。 この作品と繋がれたことにも一本の糸があったのかな?素晴らしい作品との出会いに感謝して読了しました。
が「ナイス!」と言っています。
うーやま
ネタバレ里を失ってから四年が過ぎ〈梟〉であることを 隠しながら都内の大学に通う史奈の元に謎の男達と怪しい依頼が舞い込んでくる。 前作では睡眠科学についてでしたが今回はスポーツにおけるドーピング問題について。パラリンピアンであるマルクス・レーム選手の実例、テクニカルドーピング問題、スポーツにおける公平性、境界線、矛盾、曖昧さは興味深いです。 そして一族の長ツキとしての葛藤や〈梟〉の未来と史奈自身の未来への不安。〈狗〉の一族の出現、シラカミ問題、井戸水の枯渇など、まさに胎動。様々な事柄が動き出すシリーズ第二弾!
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/10/04(231日経過)
記録初日
2023/10/19(216日経過)
読んだ本
53冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
19379ページ(1日平均89ページ)
感想・レビュー
53件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
現住所
埼玉県
自己紹介

自己紹介文読んでいただきありがとうございます!
読書と犬とラジオが好きです。
犬と散歩しながら本の感想を考えたりしています。
共読から共感を覚えた感想にいきなりコメントさせてもらうこともあると思います。
またお気に入りの読書家さんに登録させていただくこともあるかと思います。
さらに私の感想にも興味を持っていただけたら嬉しいです。
みなさんよろしくお願いします!


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