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2024年4月の読書メーターまとめ

耳住 水句
読んだ本
12
読んだページ
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感想・レビュー
11
ナイス
146ナイス

2024年4月に読んだ本
12

2024年4月のお気に入り登録
4

  • 轟直人
  • Kircheis
  • 読書メーター運営事務局
  • W-G

2024年4月のお気に入られ登録
3

  • Kircheis
  • 轟直人
  • W-G

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

耳住 水句
ネタバレ実写化されるので読みました。犯人が練った犯行計画には多少の賭けの要素が含まれているけど、完全に隠匿できる実現性があるのが良い。サークルメンバーを鏖殺するだけなら全員に睡眠薬を盛ってから火を放てばいいかなとか無粋なこと考えたけど、メンバー内の誰かに濡れ衣着せなきゃいけないから推理小説の文脈に沿って一人ずつ殺人した方が最後に殺されたあの人のせいにできるのかな。本当に良くできてる。あと、プロローグとエピローグが繋がって最後のあの台詞で締めくくるのエモい
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
11

耳住 水句
ネタバレタイトルの素っ頓狂さに惹かれて読んだ。前作で堆くなったメタ推理のハードルを軽々超えてくる奇書ミステリだった。序盤にコテコテの叙述トリックを見せられるけど、この作者のことだから凄まじいギミックを仕掛けてくるんだろうと期待と警戒が半々の心待ちで読み進めていく。ユーモアと称する頓知気コントに食傷気味になるが最期に明かされる特殊設定で一気に目が冴えた。なるほどね、ジャンルはミステリなんだけど一気にメタSFに変わるどんでん返しが肝なのね。面白かったけど、二度はないぞ
が「ナイス!」と言っています。
耳住 水句
ネタバレメフィスト賞3回目の受賞作。計16作の短編集で、文庫版背面のあらすじに『空前絶後のアホバカ・トリックで話題―』と記載されてる通り、くだらないしトリックも馬鹿らしさ全開であるがまあまあ楽しい作品であると素直に思う。個人的に好きなのは『六枚のとんかつ』。既存のトリックを作者なりの味付けにした作風で、“あの”物理的トリックをアリバイトリックとして応用したのは凄い。
が「ナイス!」と言っています。
耳住 水句
ネタバレエログロ多重推理モノの短編集。どの作品も気持ち悪い描写がえぐい。特に『げろがげり、げりがげろ』は口と肛門が逆転する異世界に転生するという設定で嘔吐くような読後感だった。その分、推理の展開は伏線回収のオンパレードでとても面白かったけども。『ディティクティブ・オーバードーズ』は探偵たちが薬物をキメた状態で推理していくので、幻覚に基づく支離滅裂な論理を読まされるハメになる。まともに頭に入り込まないので斜め読み程度で進めていくと、論理パズルにより、ラリッた推理から犯人を当てる。短編の中でこの話が1番好きかも
が「ナイス!」と言っています。
耳住 水句
ネタバレ一気読み推奨。前作と同じくウエオロが事件のあらゆる可能性を検証していく。トリックの説と容疑者の組み合わせでパターンを整理し、ひとつずつ反証していくときの記述方法が論文みたいだと思う。前作にも思ったことだが、アウトローが推理対決の立会人になるおかげで“推理できなければ終わり”の危機一髪のサスペンスさが出てくるのも良い。多少力技な推理もあるが読み応えのある傑作だと強く感じる。
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耳住 水句
ネタバレ自分は見取り図のあるミステリが大好物だ。特にその形が奇想天外で在ればあるほど良い。今回の『迷路館の殺人』の館は通路全てが迷路で西側の客室に至るにはかなり迂回する奇想に満ちた建物だ。奇想なのは本文もだ。全編ほとんどが作中作、プロローグとエピローグが2個ずつ(現実と作中作)ある特異な構成である。この構成はどんでん返しのためのギミックだが、これ単体だけで本作が成り立っている訳ではない。作中作の部分がトリック重視かつ読者にフェアである本格ミステリの持ち味を存分に活かしているからこそ、どんでん返しも楽しい作品なのだ
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耳住 水句
ネタバレ過去に起きた殺人事件を当事者の証言を元に再検証するミステリ。現在編と過去編の当事者たちの目線を追体験するような読書感のため、細かい描写(手癖、不審な行動)がいつ起きた事か分からなくなり、その都度前章を読み返した。失踪トリックは何とか看破したから犯人は当てる事が出来たが、脅迫状の見落としや車椅子等の部分は見破れなかったのがとても悔しい。前作と比べて、キッチリとしたオーソドックスな推理小説だなと思っていたら最後のオチで色々吹っ飛んだ。あれは何だったんだ?
が「ナイス!」と言っています。
耳住 水句
ネタバレ実写化されるので読みました。犯人が練った犯行計画には多少の賭けの要素が含まれているけど、完全に隠匿できる実現性があるのが良い。サークルメンバーを鏖殺するだけなら全員に睡眠薬を盛ってから火を放てばいいかなとか無粋なこと考えたけど、メンバー内の誰かに濡れ衣着せなきゃいけないから推理小説の文脈に沿って一人ずつ殺人した方が最後に殺されたあの人のせいにできるのかな。本当に良くできてる。あと、プロローグとエピローグが繋がって最後のあの台詞で締めくくるのエモい
が「ナイス!」と言っています。
耳住 水句
ネタバレ今回も建築物の見取り図から数学的モチーフとメイントリックの大まかな予測は着く(時系列の整理の件から確信に変わった)。しかし、今回は建物内の小トリックと建物外の大トリックにとんでもない趣向が施されている。まず小トリック、特に第2の事件のことだ。あれは現実的に可能かは判らないが作者の得意分野である建築学(多分、材料力学あたり?)を活かしたものであり、自分も学んだはずなのに見抜けず、為てやられたなと感心した。そして大トリック、五覚堂の正体のこと。フラクタルを成立しつつ、日差しの向きの矛盾も解消していて凄い。
が「ナイス!」と言っています。
耳住 水句
ネタバレこの作品は一つの事件に対してあらゆる可能性を推理していく多重推理ミステリである。ただし、切れ者たちの提示する『可能性のみ』を証明した推理を確かな証拠・論拠から完全否定しなければならない。理不尽な状況で快刀乱麻の如く相手の推理をロジックでバッサバッサ切っていく、そんな探偵の推理がとても気持ちいい。姉妹作の『恋と禁忌の述語論理』のように、論理そのものの構造の矛盾を推理対決のカードとして出すのもミステリとしての面白さを引き出しててすごかった。
が「ナイス!」と言っています。
耳住 水句
語り部の森帖詠彦が探偵役Λ数理論理学者Λ詠彦の叔母である硯に“推理済み”の殺人事件の再検証を依頼する。一見、道理が通るような推理も「数理論理学」により、公理と命題記号で機械的に証明していき、推理の矛盾や脆弱性を暴いていく。推理を数式を解くように考える、こんな斬新な読み口の理系ミステリは後にも先にもこの1冊だけなんじゃないかな。とても面白かった!
が「ナイス!」と言っています。
耳住 水句
ネタバレ少女が殺されまくる短編5作のミステリ。これでもかってくらいグロテスクで残忍な描写と探偵役が披露する盛り込みすぎな推理展開で締めていく構成が特徴的な作品。自分が好きなタイトルは3作目の『「少女」殺人事件』。これはある作家が作った“フェアな”ミステリ小説(作中作)を推理で犯人が誰か当てる話だ。「不連続殺人事件」みたいな話だと思って、真面目に推理していたら最後にとんでもないオチで来る怪作だった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/11/11(194日経過)
記録初日
2023/06/07(351日経過)
読んだ本
79冊(1日平均0.23冊)
読んだページ
31334ページ(1日平均89ページ)
感想・レビュー
51件(投稿率64.6%)
本棚
38棚
年齢
23歳
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