なかなか読み応えのあるハードボイルド(？)ミステリーでした。色々とツッコミどころはあろうが、そういうものとして堪能するが吉。少し主人公の心の平坦さが気にはなりましたが、長めの分量も飽きずに楽しめました。

Yahoo!のある記事からこの書を知り何となく読んでみた。開通日のことも覚えているし長らく利用させてもらっていて、大体のことは知っている内容だったが、愛着もあるだけに面白く読ませていただきました。20年前の開通直後の書だが、特にみなとみらい地区のアップデートが著しく、現在と比較しながら読めたのも良かったです。

前作に続き思わせぶりが過ぎるところがモヤっとポイント。しかもまたやってくれたよ！叙述トリック・・・。

これも伊坂ワールド全開！早希、サキ。以上！解説の最後の頁は蛇足。

綺翠が破れるという中々に衝撃の始まりから、ヒール役の月詠がちっとも悪役じゃないことが判明した今作、何やら大詰めに向かって動き出した感のある思わせぶりなエピローグも含め、早く次も読まなきゃ、という気にさせられました。

前半はひたすらいちゃいちゃ、胸焼けしました。まぁ良いけど。後半になってようやく話が少し動き出した感じ。いずれにせよこの巻では何か一件落着みたいなものは無く、さて次巻でどうなるか、って感じ。正直少し飽きてきたかな。

厚さもなく会話も多いことから通勤の往復であっさり読了。正に二時間ドラマ。少し性格の悪い女上司に悩まされながらもまたも自身の直感と分析で図らずもズバリなことをやってのけてしまう。それが危険を招いてしまったりもしたが、そこはこのシリーズの安定感、ちゃんとギリギリで助けが来る。まぁ安心して読めます。

およそ30年ぶりの再読。文学部生時代はもっとすんなり読めた気もするが…。 草枕: 画家を主人公として著者の思いを代弁するスタイル。画家でありながら山奥の旅館？で画も描かず美意識を言い訳に怠惰な生活を送る話。非人情と言うが自身の情に固執しているとも取れる。 二百十日: 碌さんと圭さんの会話を主体とした一見友情を描いた話。会話調なのは原稿用紙のスペースを稼ぐ企みだったのではないか？私は「猫」をラノベの元祖と思っているが、この会話調の一点でこれもラノベの原型と言えるのでは？と思ったりもしている。

なかなかに胸糞な展開のミステリー。同じ作者氏の作品だとレゾンデートルが近いかな。この方の作品としてはバタバタと人が殺されてしまう。スリルある展開にどんでん返しなラスト。面白かったですが、胸糞寄りなだけに再読は無いかな…。

なかなか読み応えのあるハードボイルド(？)ミステリーでした。色々とツッコミどころはあろうが、そういうものとして堪能するが吉。少し主人公の心の平坦さが気にはなりましたが、長めの分量も飽きずに楽しめました。