ネタバレ読後感がスッキリしたとは程遠い。やけど、知らなくてはならない歴史の一ページではあると思う。戦争にいる人々は元々は邪悪な人たちではなく環境により悪魔にならざるを得なかったのだと思う。理性的で正義感も強いセラフィマが徐々に心を失い機械の精密な部品のように殺戮をしていく。その過程が痛々しい。フィクションであったとしても同じような出来事が当時世界のあちこちで起こっていた。トップだけが罪人なのか？集団の中で自我を保つことの難しさを痛切に感じた。戦争は普通の人々を悪魔に変える。同じ過ちを繰り返してほしくない。

ネタバレ読後感がスッキリしたとは程遠い。やけど、知らなくてはならない歴史の一ページではあると思う。戦争にいる人々は元々は邪悪な人たちではなく環境により悪魔にならざるを得なかったのだと思う。理性的で正義感も強いセラフィマが徐々に心を失い機械の精密な部品のように殺戮をしていく。その過程が痛々しい。フィクションであったとしても同じような出来事が当時世界のあちこちで起こっていた。トップだけが罪人なのか？集団の中で自我を保つことの難しさを痛切に感じた。戦争は普通の人々を悪魔に変える。同じ過ちを繰り返してほしくない。

ネタバレ何となく読んでいると見過ごしてしまうような至る所に細かい仕掛けがあるようなそんな作品。サリンジャーって直接的な表現というよりは、想像させるような書き方が多い作家なんやなと思う。サリンジャー自身の戦争体験や、人種差別経験が作品に色濃く反映されていた。エズメ〜は一番好きな作品。エズメと主人公がお互い傷つき互いに救いを求め、あの30分という短い時間で通じ合う。そして完全なハッピーエンドではないが少し希望がみえる。美しい作品やった。