本編登場人物の四人にスポットを当てたスピンオフ作品。☆五鈴屋を飛び出し江戸に出た惣次は両替商井筒屋の主人に見込まれる。そして学ぶに従って両替商いの面白さを知る。その井筒屋には年頃を過ぎた一人娘がいた。☆支配人の佐助は口入屋でかつての想い人に似た娘と出会う。☆針に糸が通せない、老いを自覚し苦悩する小頭のお竹。引退し郷里に戻るという近江屋の久助に帰郷を誘われる。お竹は残りの人生を考える。☆九代目徳兵衛になる機運の熟した賢輔。胸に秘める切ない想いにどう区切りをつけるか。☆彡風を抱く/はた結び/百代の過客/契り橋

本編登場人物の四人にスポットを当てたスピンオフ作品。☆五鈴屋を飛び出し江戸に出た惣次は両替商井筒屋の主人に見込まれる。そして学ぶに従って両替商いの面白さを知る。その井筒屋には年頃を過ぎた一人娘がいた。☆支配人の佐助は口入屋でかつての想い人に似た娘と出会う。☆針に糸が通せない、老いを自覚し苦悩する小頭のお竹。引退し郷里に戻るという近江屋の久助に帰郷を誘われる。お竹は残りの人生を考える。☆九代目徳兵衛になる機運の熟した賢輔。胸に秘める切ない想いにどう区切りをつけるか。☆彡風を抱く/はた結び/百代の過客/契り橋

幸福荘シリーズ第2弾。 前作「天井裏の散歩者 幸福荘殺人日記(1)」を読んだのが2014年で早や9年が過ぎていました。 ドタバタ調ミステリが好みでなく寝かせていましたが、積読本絶賛消化中につき読破。 火事で焼失した幸福荘はマンションタイプ第2幸福荘となって生まれ変わった。 なのだが、相変わらずの原稿奪い合い。 最後に勝つのは。 ☆彡 折原さんは本格叙述ミステリーが読みたいなぁ。

溶解炉の不調、部下の死亡、妻からの追求。神経を狂わせる達夫は衝動で画廊の主を叩き殺す。朦朧と彷徨う達夫は大阪まで来て別れを告げる美保子を階段で突き落とす。押収されたわら半紙のメモ「未来の人殺し」。それは幼き日に合田が達夫に突き付けた言葉であった。☆彡愛憎劇というには余りにも不条理が散りばめられた物語、重い。まさに西日に照らされた熟柿の色、照柿。解説にドストエフスキー「罪と罰」のような作品をと望まれて書かれた作品とあった。なるほど。カミュなどを読み耽っていた多感な時期に読んでいたら、また感じ方も違ったかも。

合田雄一郎刑事シリーズ、直木賞作マークスの山に続く第2弾。第3弾レディ・ジョーカーを先に既読。私にはマークス今イチ、ジョーカーは面白かった。ただ合田雄一郎と加納祐介の関係が肌にあわない。で、本作は放置してましたが絶賛積読本消化中につき挑戦。☆彡偶然列車事故の現場で見かけた女に魅了される警視庁警部補・合田雄一郎。工場の熱処理班で働く野田達夫は昔の女と偶然出会う。強盗殺人事件を追う合田は容疑者取り調べのために大阪に向かう途中、幼馴染の野田と再会した。その野田と親しそうにしていたのがあの女・佐野美保子であった。