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2024年5月の読書メーターまとめ

文化
読んだ本
9
読んだページ
2595ページ
感想・レビュー
9
ナイス
56ナイス

2024年5月に読んだ本
9

2024年5月のお気に入り登録
2

  • くらげかも
  • 黒澤

2024年5月のお気に入られ登録
2

  • くらげかも
  • 黒澤

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

文化
民主主義は瀕死である。この国の経済の停滞は誰の目にも明らかであるが、"民主主義的な"現行の選挙制度では若者が選挙に行ったところで何も変わらない。絶対数の多い、老い先の短い方々の利益を優先した短期的な政策を繰り返しながら、これからもこの国は緩やかに衰退していくだろう。 この問題に対して、成田悠輔氏は本書で無意識民主主義というビッグデータとアルゴリズムによる意思決定を提唱した。これこそが瀕死の民主主義を救う、ひとつの解決策になるらしい。しかし私は成田氏が思うほど、民衆は賢くないように思う。
文化
2024/05/05 17:35

仮に民意をアルゴリズムによって無意識から抽出できたとしても、専門家でもない一般人が、一体どれほど正しい知識を持って政策の選択ができるだろうか。現在のSNSによる分断と思想の過激化を見る限り、無意識民主主義の帰着は衆愚政治しか有り得ず、今以上に悲惨な末路を辿るように思えてしまう。

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
9

文化
"連合艦隊は滅んでいない。飛龍がここにいる。そしてここに提督とパイロットがいる。たった2人だが 二航戦だ。" あまりにも良いセリフだ。
が「ナイス!」と言っています。
文化
随分前に「バナナフィッシュにはうってつけの日」を読んだことがある。その時はサリンジャー特有の暗さみたいなものがあまり受け付けず、そこだけ読んで積んでしまった覚えがある。しかし先日放送された映像の世紀で、サリンジャーがノルマンディー上陸作戦に参加していたことを知り、何となくもう一度本書を手に取ってみた。読んでみると結局全編を通して暗い話しかなかったのだが、本書の主人公は全て傷つけられた若者であり、サリンジャーがあの海岸で感じた人間に対する失望が、この作品の核となって特有の暗さを生み出しているのだと理解した。
が「ナイス!」と言っています。
文化
中上健次の小説は、我々に憂鬱と涼しさを感じさせる
が「ナイス!」と言っています。
文化
どのような形であれ、真の救済は信仰によって与えられるものであることに間違いはない。 "彼らは理解した。真の善とは、万人が同時に所有しても減りもせず妬み合いも起こらず、また誰もおのれの意に反して失うことがないようなものである、と。" -『パンセ (上)』148
が「ナイス!」と言っています。
文化
指先を紙で切ったときの痛みと不快感をそのまま小説にしたような感じ。
が「ナイス!」と言っています。
文化
私はミステリの謎解きの部分には大して興味がなく、むしろその人間関係であったり、殺人に至った動機の部分に興味がある。 そして『予告された殺人の記録』では、まさにその動機の部分がメインテーマである。 街をあげての婚礼騒ぎの翌朝に惨殺されたサンティアゴ・ナサールの死を巡り、当時の住民たちの視点から事件当日の真相に迫っていく。共同体の絡み合った人間関係を軸に展開していくストーリーと、サンティアゴ・ナサールを中心としたパラレルな時系列の構成は、まさにガルシア=マルケスの最高傑作と呼ぶにふさわしい完成度だった。
が「ナイス!」と言っています。
文化
民主主義は瀕死である。この国の経済の停滞は誰の目にも明らかであるが、"民主主義的な"現行の選挙制度では若者が選挙に行ったところで何も変わらない。絶対数の多い、老い先の短い方々の利益を優先した短期的な政策を繰り返しながら、これからもこの国は緩やかに衰退していくだろう。 この問題に対して、成田悠輔氏は本書で無意識民主主義というビッグデータとアルゴリズムによる意思決定を提唱した。これこそが瀕死の民主主義を救う、ひとつの解決策になるらしい。しかし私は成田氏が思うほど、民衆は賢くないように思う。
文化
2024/05/05 17:35

仮に民意をアルゴリズムによって無意識から抽出できたとしても、専門家でもない一般人が、一体どれほど正しい知識を持って政策の選択ができるだろうか。現在のSNSによる分断と思想の過激化を見る限り、無意識民主主義の帰着は衆愚政治しか有り得ず、今以上に悲惨な末路を辿るように思えてしまう。

が「ナイス!」と言っています。
文化
物語前半では、中年男性の主人公ミシェルと若く聡明で美しいヴァレリーとの幸福な生活が描かれる。ここにはウエルベック特有の停滞感というか、閉塞感みたいなものはあまり感じない。私は出口のない鬱屈した生活がウエルベックらしさだと考えていたため、この展開には少し違和感を感じた。しかし読み進めると、ラストは例によって悲惨な展開に収束した。結局はいつもに増して救いのない話だった。愛による救済に一縷の望みを見出したウエルベックが、このような結末を用意したことを考えると、彼は本当に世界に対して絶望しているのだなと思う。
文化
2024/05/04 18:31

エピグラフのバルザックの引用もいい。 "人生がおぞましいものになればなるほど、人はそれにしがみつこうとする。 よって生きるということはつねにひとつの抗議であり、不断の復讐なのだ。"

が「ナイス!」と言っています。
文化
ボードレールはおそらく非常に陰鬱な人間であり、『パリの憂愁』に収録された詩はどれも救いようのない話だった しかし私は美しい言葉を使う陰鬱な人間が好きなので、当然この詩集も好みに合っていた 折を見てまた読み返したい 特に良かった詩: 「異邦人」、「酔え」、「窓」、「この世の外へなら何所へでも」

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/01/05(151日経過)
記録初日
2024/01/06(150日経過)
読んだ本
54冊(1日平均0.36冊)
読んだページ
14999ページ(1日平均99ページ)
感想・レビュー
54件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
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