読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

灯火
読んだ本
36
読んだページ
11639ページ
感想・レビュー
36
ナイス
295ナイス

2024年10月に読んだ本
36

2024年10月のお気に入られ登録
2

  • エル
  • yuukihideyasu

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

灯火
ネタバレ「不安がりなあなたは、きっと優しい人だと思うよ」“それ”に気付かない人には見えないものだから。分譲マンション、アドヴァンス・ヒルの近くの日の出公園にあるという、治したい部位を回復してくれる、カバの遊具……。作中の人気漫画家は赤と青のエスキースにも登場。なんか深刻な病気療養ものなのかなって思ってたけど、心の方でした。まあ結局そこだよね感。 優しく手を差し伸べられるクリーニング屋さんが息子には不器用なのがなんとも。難しいね。にしてもカバヒコの相棒はいい奥さんがいるねえ。都会で毛布運搬は大変そう。田舎は車よ
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
36

灯火
ネタバレ「分かるか。ここでは、どんなものも絶対に捨ててはならない」そういや最近貴重な寄贈の植物標本を誤廃棄してしまった大失態がニュースになってたな…。 国立自然史博物館(研究機関もある)にあるいろいろなものの不思議、謎。博物学者を自称する標本収蔵室なる未分類等の標本が雑多に置かれた倉庫じみた場所に住み着くファントム…箕作類と新人片付け魔池之端環。ドラマ化とかできそうな組み合わせ。どれもいいけど、ベラドンナの沈黙が印象的。というか男側があまりにも無神経ではある。この章タイトルの絵も雰囲気あって素敵
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「不安がりなあなたは、きっと優しい人だと思うよ」“それ”に気付かない人には見えないものだから。分譲マンション、アドヴァンス・ヒルの近くの日の出公園にあるという、治したい部位を回復してくれる、カバの遊具……。作中の人気漫画家は赤と青のエスキースにも登場。なんか深刻な病気療養ものなのかなって思ってたけど、心の方でした。まあ結局そこだよね感。 優しく手を差し伸べられるクリーニング屋さんが息子には不器用なのがなんとも。難しいね。にしてもカバヒコの相棒はいい奥さんがいるねえ。都会で毛布運搬は大変そう。田舎は車よ
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「おれは、自分に忠誠を誓っている。ーーそれは決してゆらがぬ。殺されてもな」天と地の時系列でヒュウゴ、そしてバルサが各々の過去を回想するカタチで展開する。独りの中出会った親切な人たち。リュアン、ヨアル、シガン。ヒュウゴの未来はどうなったろうか。誇り高さ、志の高さ。 風と行く者に繋がる人物ちらっと出ててビビる。ジグロへの罪悪感と、豪胆で美しい字を書くと怒ってて可愛い「……十五の我には 見えざりし、弓のゆがみと 矢のゆがみ 二十の我の この目には、なんとなく見える ふしぎさよ……」
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレバリエーションルート。迷惑なのはそう。仕事の比重も思いのほかあり、かつ、登山中に仕事の話をするという爽快感のなさ。焦燥感、プレッシャー、何やってんだろとなるやけっぱち感と何もない自然。一人じゃなきゃバリじゃない。一人になれるからやってるんじゃないかな。親と弟と枯れていくだけの人生。それぞれの人生と価値観があるし。バリ中は明るい妻鹿さんもそれはそれで「本物」を生きてるんじゃないのか。休日登山行く旦那と娘と2人で何処か出かけちゃう奥さん。まあ、旦那が肺炎で家に置いて実家に避難しちゃうのもアレだけども……
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ過去編短編集。地に根を張れない人々。天と地2部でちょっと出てきたロタの賭け、ススット。とても大切に抱いてきた50年の終わり方がせつない。誰も悪くない、とは言ってもね。「サドルに恩義なんぞ感じてもらわなくとも、おれはじゅうぶん報われている」憎いこともあった娘は恩を返しているという話。愛情もちゃんとあるし感謝してるのがわかる。流れ行くものでも、命懸けで身を守り、人を殺してしまったバルサに対する言葉にしがたい気持ち、悲しみ、生きていてよかったと思う気持ち、いろいろせつない
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「この街は都会の華やかな輝きは持たなくても、一生の宝物になる宝石のような出会いを、こうして懐の奥深くに隠しているのだ」尾道をモデルにした潮ノ道。作者の故郷だとか。〈潮ノ道ファンタジー〉連作短編集。表紙の雰囲気もたまらん。持福寺の了斎さんが全作品にでてる。あなたいつ寝てるの?ってくらいいる。 アニメの録画頼んでる編が2003年でビデオデッキ現役期…!となった。無事録画してもらったんだろうか。旅鴉のクリエイターやら扉守をする不思議な店主がいる雑貨店など。1話1話がそれで話を広げられそうな世界観
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレなんと改訂版なんてものが、あります!短編集も追加されてる!(3分ボイスドラマ脚本を小説にしたもの)炎路が幻の作品と称されていたのはここで言っちゃったからなのか。待ってたファンよ、お疲れ様。二木真希子さんと守り人シリーズ最後の作かな…。ありがとうございました。私の中でバルサはあなたのイラスト像です。表紙もいいね。やっぱ左側、獣の奏者、狐笛のかなた辺りのキャラいる? 春の光。同衾だよこれ!お、大人向けですね………!と思ってたら、お、夫!?ってことは本編終了時系列か。いやあ、春ですね。そっちに気を取られすぎ
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレチャグムはサンガル騎馬軍を連れロタへ、そして新ヨゴへ、バルサは先に新ヨゴに帰り、タンダの身に何が起きたかを知る。タルシュとの戦い、ナユグの春による災害にどう対峙するのか…。帝とチャグム、親子の行く末は。最終回! 再読…のはず。「ーー天ノ神に、まもられておらぬ者を、まもるがいいと、帝はおっしゃいました」それは作中で見せた唯一の父の優しさか………。トロガイとシュガの関係もまた、守り人シリーズから続いてる縁。泥の道を進み、信頼を得て、チャグムの道もまた蜘蛛の糸を辿るような話だった。感無量。ありがとうございました
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「……父上を殺さなければならないなら、そのときは、人になど、たのまない」ロタからカンバルへ。目的は二国の同盟を調定し、北の強固な壁を作ること。危機に見舞われた北の大地…。 再読、のはず。病床のヨーサム王が虚空のとき言ってくれた、波をかぶるときは、手をつないで、のりきりましょうがじわじわ私の中で来てる。カームも、よくあそこで探す判断をしたね。プライドが邪魔をする王の前でさらに、付して下手に出て乞うのも大人になった証拠か…。バルサとチャグムが互いに気遣いながら旅をしてるのもいい。和んでる場合では一切ないけど
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「国がどうとかなんて話はどうでもいい。ーーあの子が、しあわせに生きられるなら、それでいいんだ」「あなたたちが無事で生きていると思うことがてきれば、わたしは、がんばれる」個人のバルサと国を背負うチャグム。チャグムの無事を知ったバルサは捜索を開始。その折にヒュウゴと出逢う。そして運命は廻る。 再読。覚えてないけど。蒼路から面白すぎて続きが気になる。いつの頃からか、守り人であるバルサよりも大きい翼で大切な人たちを守りたい夢を持つようになったんだなぁ……。チャグムを追うバルサを描いてたけど、頑張ってて凄いよ
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「逃げないでください。……殿下が逃げたら、民はどうなる」チャグムの立場は彼の気質もあり、危うい。彼はサンガル王国の助力の軍艦へ乗る。捕虜となり、ある意味裸一貫となり、ナユグへの渇望も深まる。そしてタルシュ帝国の、勢力の大きさを知ったチャグムは……。 再読。長い長い旅路でした。冒頭でひとり、またひとりと信頼できる人と離れ、その間にタルシュ帝国を知り、最後には一人で立とうとするチャグム。もう少年ではない。周囲のやさしさもしみる。終盤のジンがチャグムを想うシーンは涙出そうだった。物語は最終回の天と地の守り人へ…
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「――人に槍をむけたとき、おまえは、自分の魂にも槍をむけているのだ」猟犬のシハナは父を欺き自らの計画を推し進める。駒として、アスラが必要だったのだ。揺れ動くアスラの心。神となってしまうのか。 再読。叱らず実体験を語ることで同じ道を歩むなと諭すのが偉いね。叱れば頑迷に殻にこもるだろう。バルサは自分の意志で槍を取った。だがアスラは……。イーハンが断ってたのも印象的。一人でもしっかりしてなさる。恋という熱病でトリーシアの人生を駄目にした咎を背負って生きるのかな。ロタ王国の未来も心配だね
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「いずれ災いの種になるから、殺したほうがいい、か。――そういう理屈は、いやというほど知ってるよ」バルサは人身売買された兄妹に遭遇してしまう。が、その子らはタンダすら危険だと警鐘を鳴らす。タル(陰)の民とは。処刑されたアスラの母は何を信奉し、何をしてしまったのか。タルハマヤとは……。 再読。だがあまり記憶がない。虚空の旅人より少し時系列が前。ロタ王国のヨーサム王、どんな人物かと思えばかつてないレベルの立派な方。マーサさんめちゃくちゃいい人だなぁ。アスラの才気もあっただろうけど。そして物語はロタ王国へ……
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「おれにとって、エーシャナだけではなく、カルシュ島のやつらはもちろん、サンガルの島々の民はみな、身内なのです」2年の時が過ぎ、チャグムはサンガル王国へ新王即位の儀の参列のため赴く…。様々な暗躍、謀略あり。タルシュ帝国の侵略が迫る。 再読。チャグム主役回。絵師も二木さんではなく、佐竹さん。線が細くて細かい。雰囲気が大分変わるなあ。シュガは相変わらず偉い。本当にお疲れ様。忠義以外の温かい気持ちで護った人。バルサ、トロガイ抜きの奮闘だからね。 カンバル王、カームを見れたのも良かった。影のMVPスリナァ
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「死はすべての生きものに平等だというけれど、しかし死が纏う衣には、確実に格差があるのだ」人の人生も。家族葬専門の葬儀屋、芥子実庵。連作短編集。作者お得意のどろっどろの人間話だね。女の生きづらさが主で葬儀シチュの。女の仕事か結婚か。初手結婚式でね……。結局そりゃ離婚しますよね感。女が上京して逃げる土地みたいなやばさ。 井原さんとかは好きかな。妻と娘に逢うためだけに葬儀屋をしている人。あと壱くんね。別れたあとの東京での頑張り、お金は稼げないかもしれないけどお子さんや家族の明日を繋げられた人
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「瞭司はただ、美しさに導かれるまま生きてきただけだ。仲間とともに研究する日常を送りたいだけだ」それは叶わぬ夢。三十で亡くなった三ツ矢瞭司の残したノート。彼の大学入学からの人生譚。天才視点の話というのも中々珍しい。厳密さより本質をつかみたい天才。仲間がいたのに段々孤独になっていくのは、日本の教育環境の欠陥か、三人に固執するあまり外に目を向けなかったからなのか。まあ、熊沢のことは好きにはなれないかなぁ。ちょっと、無理。 表紙もいいね。解釈ある感じがいいね。数覚の煌めき、星空、グラフィックアート、プルビス
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「……人はね、生きるのに理由を必要とする、ふしぎな生き物なんだよ」トロガイの花の夜の夢の過去と、時が満ち、花に、夢に誘われる人々。花守りとなってしまったタンダを救うことはできるのか。タンダやチャグム、シュガもまた、それぞれの戦いを始める。 再読。夢のほうが楽しいなら籠もっていたいのはわかるよ。タンダの一ノ妃の気持ちを代弁するシーンも、同じ子を亡くした母としての会話もよかった。優しい人でも傷ついたらこうなってしまう。悲しいけど、優しい、人の内面と草木の香りのするような回。表紙もいいね。一時の夢の夫婦と子…
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ燃え尽き症候群となり、失業保険も潰えたので働きに出るもジプシーする話。というかそもそも職安も風変わりなら、仕事内容も風変わりである。リアルにありそうでないだろう感。これ読んで仕事って大変っていうよりは、こんな仕事…ある…?感のが強かった。真面目に読みに来たのに。それでその変なところが妙に気になる。良くない意味で。あと燃え尽き症候群になるだけあって段々と謎の自主性を見せ始めるので、そういう感じで駆け抜けて燃え尽きたのね感はあったかな
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「ジグロは、いつも、周囲に心をくばってうごく人でした」再読。自分の人生のけじめをつけるため、バルサは故郷カンバル王国へ赴く。ジグロの不名誉の汚名と討手を倒してしまった本当の罪と遺言の意味。嘘で嘘を塗りかめた英雄ユグロの、陰謀渦巻くルイシャ贈りの儀式を止めることになるが……。〈闇の守り人〉とは? 本作が好きだった記憶。2つの槍舞いシーンと邂逅の挿絵がまたたまらん。弔いのための意味もあるなら、本当にバルサを待ってたんだろうなあ。複雑な感情を剥き出しにしてぶつけ合うことは生前はなかったろう。トト長老が影のMVP
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「――お前に、遠野茉莉子のなにがわかる?」遠野茉莉子が本番通し稽古中に死亡した。陰。虚無。女としての人生。彼女の半生が再生されて、他者からほんとうの意思が見えないと扱われる。名前すら役名であった。果たして死因は。事故か、自殺か。あなたは誰だ。そして彼女は幽霊となる。 面白かったけど鬱蒼としてるのは注意。というか岩井さんで明るい作品は読んだことないな。神山といるときふとした瞬間は陽なんだけど、それを悔やむ辺りが陰よ。母親の呪縛から逃れられなかった子。そういう意味では父親はずるいかな。ある意味お父さんも幽霊よ
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「バルサさんは、みためはこわい。でも、やさしい人。――この人なら、まもってくれる」再読。どこまで読んだのやら。三十になる短槍使いのバルサ。精霊の守り人になってしまった皇太子チャグムを守ることになる。そしてその絆は長く続いていく…。1作目からバルサの過去も結構出てたんだったか。政の都合とはいえ、あと星読のシュガも有能だったことで新ヨゴ皇国の国難に国政側も携わった感出しててよかった。別の生命に身体が慣らされる感じは、まさに妊娠みたいな。美しいアナログ絵も改めて見ても素晴らしい
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「たった一人を助けるために何だってやれるんだよね、神は」三十になる社長神則道と二十のバイト矢薙圭介。圭介は野良犬みたいな存在だけど、お人好しのストッパーであり、ある意味こちらの代弁者かもしれない。閉所暗所恐怖症で子供嫌いのくせに事情を知るとこまで知ったら見捨てることはしない。なんとなく訳アリ感は満載。普段はおっさん呼びなのに危機的状況等だとさん付けなのも、野良犬だけど懐いてるんだな感。この物語は神視点だからこそ、見えない部分で健気にフォローしてる圭介の姿はあんまり見えないけどいじらしいね。普段偉そうなのに
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「ピアノの音色は人の心の足りないところをうめてくれる」3つのこと短編集。中の各タイトル表紙の絵もいいね。 子供の情景。別荘にお邪魔する代わりに主の趣味、レコードのクラシックを聴かされる従兄弟集団。せめてフォークって言葉が出てくる辺りが90年代である。子供の彼らだから当然、その時間の終わりを意味する話…。 彼女のアリア。大嘘つきの嘘とホント。ピアノの音もほんと。 アーモンド入りチョコレートのワルツ。愉快なピアノ教室。絹子先生とサティ。表紙。ワルツ。愉快な絹子さんとサティの間のドラマも気になっちゃうなあ
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「幸せでありますように」刹那。イアル目線でジェシが産まれる日、そしてエリンと、過酷な運命にある自分たちが番うことになった経緯の話。足元をゆらゆらしていた男がいつか大木になろうとは。 秘め事。エリンが育児中の平穏な時期。エサルの学生時代の恋と王獣へ至る道の回想。エリンたちを庇護する彼女なくしてあの終わり方はなかったのだから圧倒的感謝。しかし裏道を往く彼女も中々エリンと似てる。ユアンの鬱屈した側面の中身を知らない辺りも、本当に結ばれたわけじゃない感じがせつない。責任を取るんじゃなくて逃避先なんだよね
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ八月の銀の雪、月まで三キロ系の奴。まあ、なんとなくその系統ってのは表紙とタイトルで察しがつきますね。あとはタイトルのように引き継ぐなにかをテーマにしてるのかな。各地域性を象徴するかのように方言もあるのがええね。昔はもっと賑わってた名残りしかない、寂れた地方。星隕つ駅逓の榎田さんの説明とかわかりやすくて面白かったかな。「例えば、火星や金星にこの手で触れられたら興奮するでしょ。それと同じです」とか。あ〜わかるなあって感じ。表題は夜空に泳ぐチョコレートグラミー読んだ後なのもあってその延長を読んだ気分
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「わたしのことを好きだって言ってくれるひとがいるだけで、頑張れる」街を泳ぐ魚たち。その生き様は懸命で誰かを想っていて、煌めいている。連鎖短編集。 りゅうちゃん視点を男性作家さんで読みたいな。夜の世界にいるけど時折、あるいは常に故郷の女を、想い出す男の話。でも宇崎くんが見たふたりも素敵だな。それでもいい。好きだった子の幸せな姿。私なら宇崎くんについてっちゃうね。夢を見せてくれた宇崎くんのそばで息ができず溺れるのも嫌だったのかな。芙美さんも女の理想のおんこ。そしてチョコレートグラミーの稚魚は海の入口に辿り着く
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ日常パート多めならもっとそれっぽいタイトルにしといてくれ。青森の実家田舎日常譚、図書館分館で働いてますくらいの感じ…。母を亡くした父子の暮らしとか、人の死に直面した人の生きる姿系の話…。あとは同僚との話か。図書業務とそれらは交差しないのでやっぱ、日常メインなんだよ。エッセンスくらいにしか図書業務は出てこない。 岡部さんちは遥の推察通り、お互い距離感難しくて歩み寄れなかっただけなのかも。ブログずっと見てたんなら固執はしてんだなぁ
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「人生が変わるんは、いつもいきなりや」岳は被害者であり加害者家族、和馬は警察官の子で被害者家族。剣道という道で、出会ってしまう。剣道が居場所のふたり。章を読み終わった後に見る章のタイトルの重み。岳と和馬視点で各々を巡り、そして。求めていた重みを読めて大変良かった。 エピローグ読むと、岳が岳だからこそ、助けに来てしまったのか…という話。家族は、運命共同体ではない。柴田さんが父なら良かったのにと言われても何も返せなかった柴田さんも辛い。そりゃ、何も言ってあげられないよね……
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「ニセ科学への道は善意で舗装されている」それが薄気味悪いんだよね。カルト宗教もだけど。ニセ科学に加担する同期の研究者の謎。そういえばリアルに弥助問題も話題だったし、ネット検索の信用も如何程かとなってるし、反ワク勢力が大きい顔してたりするし割と真面目にやばい世界を描いてるかもしれない。理学的感動モノしか触れてなかったからか宇賀神さんが割と珍しいキャラ。あと亜希か。エセ科学と割り切ってその値段を支払えるのは凄いね。私はいらないけど。弱ってるときに囁く詐欺師を私は肯定はできない。答えはないような、各々考えてね感
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ錦繍。書簡というより小説じゃないか。手紙としてこれがきたらまじかよってなりそう。ビビるわ。読者への状況説明も当事者同士の話なら説明不要なわけで。不倫相手との無理心中の後生き残った男と女、元夫婦の書簡。各々の生と死と、未来。 避暑地の猫。「人は自分の行為を“ひとこと”や“一瞬”のせいにする。それによって動いた自分の中の風のせいには決してしないまま、後戻りできない道。歩き続ける。風に、好き勝手に翻弄された自らの弱さを顧みたりはしないのだ」底無しの虚無。因果か産まれすら悪かったのか?うーん
灯火
ネタバレ「成功する定めだと聞けば安心ですか。失敗すると聞いたらすべては無駄だと思いますか」運命とは。人間の〈意志〉の前にそれらは必要か?ギリシャ神話の世界。オリュンポスの神々にこっそり三つの試練を与えられし人間たち。二つの試練が過ぎ、そしてテレマコスとナウシカアに魔物退治の試練が立ちはだかる。やや漂白されているとはいえ神話のベースがベースなのでなんとなく乱れてる!かわいい表紙には騙されてはいけない。神々の描写や美しさの表現力がこれでもかと文章から味わえる。これ、主役ヘルメスでしょ。序盤は取っ付きにくいが面白かった
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「おかあさんね、そういう人になりたいの。松明の火を、手渡していける人に」エリン、イアルの決意。セィミヤも決められた道の上の最中に自らも覚悟を決める。親の愛、子へ自らの柵がいかぬよう、少しでも幸せであれと。リョザの国の成り立ちもおそらくそういう想いで作られたものだったろう…。 妻子を持てぬ職に就いてしまった人が巡り巡って孫にも会える人生となれたのも縁だなぁ。いつ死ぬともしれぬ身で〈いま〉しかなかった人だから。今度こそ本当に解放され、リランの子と孫が野に生きる道を得たビターエンド感。エリンの人生
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「……真に自由な者など、この世にいるだろうか?」あれから十一年の月日が過ぎた。それでもまだ国は安定しない。さらにはラーザの侵略の足音も迫る。情勢は王獣、闘蛇も操れるエリンを見過ごしてはくれない。そしてその手は家族のイアルとジェシにも及ぶ…。幸せに暮らせた日々もあるのだから無駄ではないにせよ。引き継ぐ命もあるとはいえ。つくづく過酷な道を進むなあ。イアルが子の前で穏やかな職人の姿しか見せなかった日々、平穏だった証拠。闘蛇、イアルの楯としての仕事ぶり。続きを読める感動も噛み締めつつ夢中で読んだ
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「自分は、開けてはならぬ扉を開いてしまった」リランと心を通わせるようになるエリン。だが彼女たちを利用しようとする政争の足音は否応なくやってくる…。身体を巻き付くしがらみが絡みに絡み、身動きが取れなくなる、その先は。エリンとイアルは互いに静謐な印象を持ってるのがなんとも。セィミヤとシュナンのやりとりはなんとなく海神別荘を思い出す。犬や猫でも決して分かり合えぬ溝はあるんだよなぁ。見えてる、感じてる世界の差。 リランの行動には泣いちゃったわ。〈いま〉しかないなりに、彼女も失えないものを拾いに来たんだろうか
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「人に操られるようになった獣は、哀れだわ」アニメを観ていたので途中までは知ってる。霧の民、エリンの過酷な宿命の物語。子よりも掟を守らねばならぬ身の上だったが、あの一瞬で子を優先した母を持つ子の話。生き物が好きなだけなのに国の政争や戦争、様々なことに巻き込まれていく。狐笛のかなたをもっとファンタジーにして膨らませた感じかなあ。養父のような師と別れ、そして彼女は彼女に出会う……。矛盾が付き纏うから読んでてもまあしんどい。王獣を直接描写せず影でその雄大さを表現するのカッコいいね
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレこれ以降の続きは我々は観測できないのでみんな達者でなと思うしかない。寂しい。外伝、魔法がいっぱいのさらに続きの話。城の周辺の一族の話。派手に暴れると目をつけられるから…ってのが前提の魔法の悪用をしている闇。キャットは少々大人になり、自分の能力を使いいろいろなアンテナを張ったり気付いたりしてるし、クレストマンシー夫妻との交友等も見られてよかった。保護者やってて偉いね
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/01/24(306日経過)
記録初日
2023/10/27(395日経過)
読んだ本
411冊(1日平均1.04冊)
読んだページ
137724ページ(1日平均348ページ)
感想・レビュー
352件(投稿率85.6%)
本棚
0棚
自己紹介

図書館本

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう