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2024年5月の読書メーターまとめ

灯火
読んだ本
38
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感想・レビュー
35
ナイス
366ナイス

2024年5月に読んだ本
38

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

灯火
ネタバレ「真に価値ある問いは、しばしば無知の中に生じる」定時制ってこんな世紀末なの?煙草の吸殻落ちてるとかまじ?令和?やばいとこ来ちゃったよって感じだったけど、科学の話が出始めてから面白くなる。登場人物を変え、何やら定時制の科学部がなんかやってっぞと。頑張ってる中心をあまり描写せずに遠巻きに眺める感じも新鮮。各々章を読み終えたあとにタイトルを見るのもまた味わい深し。教室は宇宙をわたる。タイトルとこの章タイトルもいい。生きづらさを抱える面々のヒューマンドラマ的側面も。親の無理解で遠回りするのはせつない
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2024年5月の感想・レビュー一覧
35

灯火
ネタバレ「カッコよく生きていこう」心臓血管外科医を目指す氷室夕紀。彼女には指導医にも母親にも知られてはならない秘密があった…。父を執刀した名医が父を殺した?母と不倫関係では?となるとまあ、うん…。掴みがうまいわ。その一方医療ミスを弾圧する脅迫状が届きある陰謀が渦巻く。医療ミスとは?職業における使命とは?西園と健介の関係とは?復讐は成すのか?最後はみんなが手術を成功させるために停電中頑張ってる感じはTV版エヴァの停電回を思い出す。あの話好きなんだよね。あと、思春期に疑念持ってる相手が家にいたらめちゃくちゃ嫌だなぁ〜
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灯火
ネタバレ「悩みというものに、底などありはしません」お得意のお悩み相談解決系。平成が終わるところから、平成が始まるまで。そう、本作は年代を遡るのです。つまり再読するときは後ろの章から読んでも面白いはず。平成史特別年表とかもあるので平成を味わい尽くせ!感がすごい。解決する側が普通の人間でない感じのほうが納得行くのかも。どう解決するのかは本人の心向き、気付き次第な感じがいいけども。個人的に青山さんの作品で今のところ一番かも。ト音記号の回とか「もしかしたら、世界全体が螺旋なのかもしれない」生命の遺伝子も螺旋だし
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灯火
ネタバレ「ここではないどこか、を夢みない奴っているのかな」真以のお祖父さん、平蔵さん好きだなぁ。幸せだった瞬間もあるとは思うんだよ。おこがましいかどうかは受ける側の強さとか心の風向きにもよりそう。孫の友達に敬語が使える紳士…。「女ばかりが『違う』というデメリットを引き受けてる」男社会に無理やり合わせてるからじゃないかなぁ感。身体が違えば違ってくるのは仕方ないし。葉も友達を守るために強い側面を出せて偉い。真以の悩みは欧米辺りだとTSさせようとする人とかもいそうな案件。優しさに付け込んで引き止めたお兄さんもずるいなー
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灯火
ネタバレ「彼と一緒にいて、私は何を得たのだろう」踊場京香の葬式の日を送る志津川沖晴視点と、余命1年の京香視点で見る喜びの感情以外を失った沖晴を見る本編とが交錯する。あの世に近い2人。近かった2人。舞台は瀬戸内の尾道辺りかな?元教師と高校生だからよくある恋愛モノにならないのはいいね。淡い気持ちはあったけど。大切な人と死別しても生きていく。名言がやたら多いし割と好きだなぁ。あの震災の話は割としんどいから苦手だけど。花は咲くを聞いたら泣いてしまった「寂しさの中にも、悲しみの中にも、幸せがある。この世界には、幸せがある」
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灯火
ネタバレ「うわー。紙飛行機、いっぱいつくったんだ。瑛介、めっちゃ器用」血小板が少ないとのことで一ヶ月入院中の小3の少年。同年代が現れないので暇してたところに遊びのプロ、壮太が現れる。短編集三編。人間、いいとこもあればいやなとこもある。割と人に勧めやすい感じの本だと思う。この表紙見て惹かれたんならイケるって感じ。2話目なんだコイツ!?となったが、まあまあよく考えれば普通にどこにでもいる人たちだと思う。だからこそいいんだと思う。それぞれゆるく、続くといいなぁ。続きが読みたくなる感じの読後感
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灯火
ネタバレ天鵺家なる名家の総領息子のお相手を担うことになった茜。呪いとはなにか。鷹丸を守れるのか。鷹丸は守られるだけなのか?和風ホラーファンタジー。雛里はナルマーンシリーズの青の王をちょっと思い出す。家族に愛されている茜、それは絶対的な自信となる。そしてその優しさは孤独な子どもらに陽の光を灯す。怖い話嫌だなぁと思ったけど、子ども等が頑張る話。 そばにいてくれたらそれでよかった。そういう意味では単純でせつない話。 静江、千鳥と雛里に揚羽。思えば鷹丸以外の男ほぼ空気で籠の中の鳥と飛び立った鳥って感じかな
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灯火
ネタバレ東京から半日もかかるという、瀬戸内に浮かぶ島、香川県多度津の3篇のジイに纏わる連作短編集。というか書き下ろしの3話目が繋ぎになってるというのかな。2話目の月島先生の患者さんであり、石の博物館の館長さんであったという城山さんが。三十代で亡くなられた石好きの息子の友達の博物館。息子の形見の博物館。月島先生の老いていくのがこわい話もわかる。2話目は女!!!って感じがちょっとノイズかもしれない。1話目の話がじわじわ、どの世代の総領も強くかっこいいなと思わせる感じ
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灯火
ネタバレこの事件は何かがおかしい。白夜行、手紙に類型するっぽそうな感じのことは帯に書いてあったけどそんな感じのような話。供述に違和感を覚えた容疑者の息子和真、被害者の娘美令、そして刑事の五代、中町は真相を追う。真実は。光と影、昼と夜、と対比される辺りでようやく被害者と容疑者の苗字に気付き。遅い!そして容疑者の証言が怪しいのだから白と黒は反転する。長いが先が気になるから感じない長さ。白石さんの生き様は元来そういう人でもあったのだろうけど、贖罪の意味や自分の過去の罪と向き合っていたのかなぁ……。歪みは歪みだけども…
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灯火
ネタバレ続編は各タクシードライバー視点だ!やったぜ。推しの姫野視点もあった。自然体の会話、作風、それでかつ各タクシードライバーとの会話劇は割と合ってそうだなぁ。高間夏子が女神とか押し出されすぎてないか?(普通の人だと思ってた…)ってのと、前作のあらすじをやたら細かく説明してくれるからこっちから読んで終わりでも支障なさそう感。物語は高間と姫野がおかずの田野倉でコロッケを食べるシーンで終わるので、あぁ……とはなった。知ってる!と。五十円はやっぱ神だよねえ。恋愛ルートありそうでなさそうだなぁ感も。う〜ん、わからん
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灯火
ネタバレ「科学は嘘をつかない」「鑑定人なら、科学を裏切るような真似をしてはいけない」科捜研、最後の砦だった男が、民間で鑑定をするようになった話。とりあえずあのドラマが脳裏をよぎるのは許してほしい。変わり者という設定だからか主人公の土門視点ではない。硬派、後味もじっとりする感じに悪い。1話目の時点でレール越えてきたからね。凄い。えぐい。高倉のハーブ水も客に対してどうなんだろうか。えぐすぎない?「私たちは、白でも黒でもない。どこまでもグレーな存在なんです」人情で歪めても結局は歪みは歪みでしかない、ならどうあるべきか
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灯火
ネタバレ女性にも安心して利用できるタクシー運転手を目指す新卒タクジョ、高間夏子。家を知られたくないのはわかる。個人的に男女関係はないけど。あとGoogleさんのせいで住所検索したら家の場所も外観も即バレだけど。襲う目的のストーカー相手に家の中まで入れたら安全かどうかってのはまた別問題だけどね。姫野さんイケメンじゃなくてもおもしれーわ。さり気に見てたいタイプの人だわ。アイツまたなんか変なことやってる!みたいな。無害で自立してて気も遣うからこその見てたいタイプ
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灯火
ネタバレ「これ以上の矛盾がこの世にありますか」奨学金免除のため人員不足の刑務所の医者、矯正医官になった是永。母親は認知症、さらに努めている刑務所へ詐欺紛いの行為を長年やっていた父親も入ってくる地獄。四編の連作短編集か。税金で治療までしてもらってるなんてずるい!でも予算が少ないからかけられる医療にも限界はあるよってのは知らなかった。割と是永史郎自身の話も多めだった。父親との確執は解決してないから続編もありそうな感じもなくはない。 卒なく小説を書ける人って印象のもう一歩先も見たい感じもする
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灯火
ネタバレ「私を見つけてくれて、ありがとう」雲を掴むような、スピリチュアル要素強めな話。このタイトルに惹かれたのならそれでも読みたいと思えると思う。大学院生の須藤は幼い頃従妹亡くし、それが原因でどこか仄暗い。そんな折に従妹を連想させる少女と出遭う。酒が飲めない宴会の席は麻酔無しでメス入れられてる感じとかいう描写がなんとなくちょうどいい描写。時々こういう地についた描写もあるからか現代の話なのは間違えようがない。悦子、黒田、夏美。この3人が導き手か。榮門が見つけた人生の重み、それを周二と花もきっと見つけられるだろう
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灯火
ネタバレ読んだのは新装版短編付きのやつ。SF先祖巡り話。現代だからこそ先祖を意識しなさいという話かもしれないし、逆に言えばここまで聖人な先祖じゃなかったら知りたくなかったわってなりそうな恐ろしげな飴ちゃん設定。舐めないと咳き込んでしんどいとかいう誘導設定まである。作者自身お子さんの寝顔を見ていて思いついたらしいから、お子さんが大きくなってふとした瞬間に手にとってほしい一冊なのかもねえ。キラキラした圧がありとあらゆる意味で眩い
灯火
ネタバレ目出度い席でのスピーチの話だと思ったら政治の話〜。なんか思ってたんと違う。主人公は俳句の著名人の孫、幼馴染は政治家の息子と所謂テレビでキラッキラした舞台設定でお、おう…って感じ。お前ら十分富裕層だぞ。キラキラ系ドラマとか好きならいいんでないかな。郵政民営化だの政権交代だのの話で政党名は架空なんだけど、あぁ…ってなる感じのも。う〜ん???
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灯火
ネタバレ両親を亡くし大学もやめた主人公が惣菜屋さんに勤め、人生の目標を見つける1年の話…。語り口がなんともブログとか読んでる気分?主人公はいい奴だしいい奴すぎて損をするタイプで心配になる感じ。父親の軌跡を追うシーンもあるので結局父親と似てるということかなぁ。譲ってばかりの聖輔だが最後の最後は譲れないものがあったという。元カレの愚痴の内容と聖輔とのデートや彼の良いところをさり気に見てて評価してる辺り、脈はあるはず。はず…!
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灯火
ネタバレ「助けてほしいとまでは思わない。ただ、同じ風景を見てほしい」少年犯罪等を起こしてしまった子らの弁護人を務める、付添人。オボロもかつて、少年院送致された少年であった…。というわけでか割と彼の過去も付いて回る。家裁調査員がその過去に対して特に反応を示さないのはさすが。彼らを助けることが、過去の自分の救済にも繋がる。好きだった親への絶望、悲しみ、拒絶がせつない。「血のつながった親を愛しても、愛さなくてもいい。それを選ぶ権利は誰にでもある」泥の中で生きるしかないと綺麗事がたまらなくしんどいからね…
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灯火
ネタバレ梓川穂高と登山をする流れになりその魅力に引き込まれる筑波岳。標高が低い山でもリスクはあるし大変な感じとか、山登ってる感じを味わえるのはさすがスポーツ関係の小説を書かれる人だなぁと。楽しそうなのも。あと純粋に穂高くんいい人だね。その設定必要なのかなって思いながら読んでた部分も最後まで来ると必要でしたねとなった。セカンドキャリア云々は登山もそうで仕事しながらはたぶん日程調整とか天候予測で登らない選択も大変そうかなぁ。何の秘密も抱えてない二人の登山も見たい感じの読後感
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灯火
ネタバレ「弁護士も笛を吹く仕事ではあると思ったんです。レッドカードを出すことはできないけれど、イエローカードは出せる」テミスの休息の芳川弁護士らが登場すると見たので。看護師と不倫関係になり突如家を売って離婚するという決断に出た高齢男女関係やら離婚問題。冒頭で父親が亡くなった死亡確認の電話がくるシーンから始まるけどみんな苗字違う時点で何かを察したし確認に来てあげる、遺体引き取りの義理もないなと思ってしまったね。これから幸せに暮らすってのが最大の当てつけなんだろうけど、なんだかなぁ
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灯火
ネタバレ昭和から平成へ替わる頃、東ドイツにピアノ留学する主人公。灰色の街、バッハが息づく街、監視社会の街。東ドイツが如何なる国かを体感し、翻弄され、音に飲まれ、…。望んで敢えて東に来たのに、当たり前だがそこに住まう人は自由を求めている。「残る者、国を去る者。どちらが正しく、どちらが卑劣かということはない」北朝鮮からの留学生もいるのを考えると、主人公が甘い奴だと罵られるのもそれはそうなんだろう。あの国は東ドイツよりえぐいだろうし…。肩やそれでも音楽と共にある、肩や渇望したはずなのに自分に罰を与え音楽と離別する重さ
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灯火
ネタバレ「いや、もっと深遠な物語だ」盗聴器が仕込まれて中で行われていた朗読会をラジオ形式で送るという話。夢のような不思議な出来事を胸の内に大切にしてきた人質たちはこの出会いも不思議な出来事として捉えたのかもしれない。白昼夢のような話。それは彼らも同じだ。世間から忘れられようとしていたのだから…。いてもいなくても同じ。 それが同じ人質として、そして一時の現実逃避等のために、語られた話だとしたら私も真剣に耳を傾け、親近感を抱くのかもしれない。B談話室のように。これこそAudibleとかで聞くのがいいんじゃないかな?
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灯火
ネタバレ「こんなところで死にたくはない。人はよく、山の好きなものは、山で死ねば本望だろうというが、とんでもないと思った」動画で彼の軌跡を追う内容は概ね見れるが自伝だってあるんだから読むか…。となって。まさに山が好きなんだからまあ本望なんだろうと思ってましたね!生きて帰りたかったんだろうなぁ。なにせ真の目的は他にあったし、きっとその目標を達したらまた別の夢が広がる人だから
灯火
ネタバレ「だれか一人でも登頂できたらみんなの成功と考えるんだ」ふりがな付き!教科書みたい。当時の話を三十年後、そして二年半の年月を書き上げ本の刊行を見届けること亡くなられてしまったが、我々にこうして残してくれたのは計り知れない思いを感じる。完全なる白銀の参考文献にあったので。生の声を、体験を見たくなって。道中も困難、登頂組の生き残りも壮絶、死の世界。その後の話、最後の最後に彼が何故執筆しようとしたのかがわかったというか。子どもたちのためなんだねえ、あとがきにもあるように。「冒険号は辺境に乗り出して行く幌馬車」
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灯火
ネタバレナルマーン年代記というシリーズ名らしいが印象としちゃ赤いサソリ年代記ではないかな。白の王未読だと続投キャラ多めだから辛いかも。 子孫とかいたっけ?と思ったがそう言えば、いましたね!心優しい末の子が。2人の親友同士は本当に固く結ばれた友情を続けられるのか?がテーマかなぁ。白の王読んでこれだから嫌な予感はずっと付き纏っていた。ケリが付いて良かったけど退場シーンは幽白の仙水と樹が脳裏をよぎったわ……。 マハーンとシャンはモーティマの料理食べられたかな?これからようやく2人の冒険は始まるんだろう
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灯火
ネタバレ「でもね、ほんの少しだけ、心の目を広げてみても悪くはないもんだ」月色の髪と肌を持つ凶相のさすらい人。序盤からめっちゃいい男でビビる。しかし平均寿命短そうな世界でまだ三十手前だぞつってんのはシュール。アバンザの赤いサソリとハルーン…。そしてモーティマ。黒の都の描写とかナナイアとかちょっと大人向けだね。こわい。そして物語は赤の王へ。王と将軍はまともなルートもあったろうに。流浪、過去の因縁、強い恐怖に打ち勝つ精神力。テンナはちゃんと恩返ししてくれたんだね。そう思うことにしよう。 にしてもその年齢差は……うん!
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灯火
ネタバレ「求めるものがあるなら、自分から手を伸ばさなければならないのだ」図書館で見かけて惹かれたので。初読み作家さん。1985年、9歳から物語は始まる。作者も実体験した年頃の、チョコに魅了された2人の男の子の成長譚。そして1人の女の子も。児童作家さんでもあるからか読みやすいし幼い頃の機微もよかったし、神戸も関西や〜感も。そして長い長い回り道をして2人はようやく再会する。ここから始まる感じ。 ソマリで働いてるときの描写とかフランスの感じとか、ベルトコンベアで黙々と働くパートさんを強靭な精神力と褒めてるのも良かった
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灯火
ネタバレ大砂漠にある不思議な都、ナルマーン。浮浪児のハルーンはある日不思議な塔に閉じ込められた少女と出逢う…。ファンタジー!初読み作家さん。読みづらかったらどうしようかと思ったが読み始めたが最後、止まらない面白さ。稲妻狩人翼船の船長に世話になる辺り、ラピュタを思い出す。終始味方で揺るがないところも頼もしい。怒って見捨てないの立派すぎる。青の王ということで青色が様々な描写で説明されるシーンなども印象深い。月光貝の柱…。自由を渇望する感じも印象が強い。テーマのひとつかな。ハピエン、いい人は概ね救われるのも良かった
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灯火
ネタバレ「真に価値ある問いは、しばしば無知の中に生じる」定時制ってこんな世紀末なの?煙草の吸殻落ちてるとかまじ?令和?やばいとこ来ちゃったよって感じだったけど、科学の話が出始めてから面白くなる。登場人物を変え、何やら定時制の科学部がなんかやってっぞと。頑張ってる中心をあまり描写せずに遠巻きに眺める感じも新鮮。各々章を読み終えたあとにタイトルを見るのもまた味わい深し。教室は宇宙をわたる。タイトルとこの章タイトルもいい。生きづらさを抱える面々のヒューマンドラマ的側面も。親の無理解で遠回りするのはせつない
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灯火
ネタバレデナリとはかつてマッキンリーと呼ばれた山で植村直己氏が眠る山。山岳小説を読みたくなって検索したらたどり着いた。リタの登頂は事実なのか否か。アラスカ、サウニケで出会った3人との回想軸とデナリ登頂軸を交互に追う。リタとはどんな人物で、その発言に信頼を置けるかどうか…。人を惹きつける魅力のある嘘つき?となると参考文献を見るまでもなく栗城氏を思い出す。リタは単独無酸素詐欺はしてないからその辺は置いとくけど。リアル登山家の話も読みたくなるなあ。オチはまあ2人が納得できたならそれでいいのかなって感じ?
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灯火
ネタバレ「先生、星おくれ」限界集落を支える地域医療、そしてある看護婦との話。冒頭はちょっとだるいけど5章までは我慢…。無論浮気するやつが悪いが。読み進めると奈緒が理想の母親やってた意味もあるかな。「生き抜いた日々の証」として星のシールを貰い、ゴールするまで増え続けるという。我々もこんな小さな喜びを胸に日々を耐えれば満天のゴールとやらにたどり着けるのかもしれない。 三上先生は過去含め、よくぞここまでと思うような人だった。救われないのに救う人になった。2人がようやく再会するシーンはたまらない。三上先生も幸せになれよ
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灯火
ネタバレ要領の悪い真面目な心臓外科医、彼に無理難題が押し付けられる。そんな一ヶ月ちょいの話。序盤の時点でも疲労困憊してて辛い。でも彼は何より、医師として患者を大切にしている。そんなお医者様に診て貰いたいよね。一般人としては。奥さんも幼馴染だからか理解がある感じが眩しい。絵里香ちゃんの話は読んでてしんどかった。ご両親の選択も子どもの気持ちを最優先したんだろうからご立派。結局決まってたんなら便利に使われただけだったねえ。向き不向きがあるから仕方ない面もあるとは言っても。貧乏くじを進んで選ぶ愚直さよ
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灯火
ネタバレ「人間の中身も、層構造のようなものだ。地球と同じように」作者らしい短編集。深く染みわたるような。理学的側面は人間がまだ未解明の領域の話もあるから、解明されたあとに読むとまた感じ方が変わるのかもしれない。それでいてライトに興味そそられる話なのでたまらないね。参考文献が道標になってくれる。 海に還るとか陰キャだから感情移入してしまった。好きなことに理解がある、それだけでも子どもって嬉しいと思う。アルノーと檸檬はシートン動物記読みたくなる。風船爆弾は確か科捜研の女でもやってたなぁ
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ川崎に転勤し結婚生活も営む等の生活の変化もありつつ。今度は家事問題を主に担当するとのこと。家事はあんまりかなぁ、興味の問題で。コロナ禍の話題もあるのでちょこちょこ読み飛ばし。描写丁寧すぎてもう知ってるからいいよってなる。「こじらせてしまった人」がさらに元妻と子どもに接触はかるのはこわい。共同親権なるものが成立したら余計に大変そう。「まるで大きい石と暮らしている」のは悲しいね。はなむけはタイトルの時点で泣かせに来てるなとは思った。なんとか自力で頑張って更生できるといいな
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ前作を読んでること前提で進むのは注意。どうしても蝶々喃々が脳裏をよぎるので素直におめでとうという気分にはなれなかった…。無念。美雪さんと4人で家族話は結婚前にしてくれてたらなぁ。 カーネーション返しに行ってこいなんて言っちゃったのはさすがにひでーな!ごめんね、本当は嬉しかったと言えないから先代なんだろうけど泣きながら花屋まで行く孫見て駆け寄りたくならなかったのかなぁ。モリカゲさん別にそこまで字汚くないよね?普通じゃない…? 育てられてもないのに母親大切にしろ論もいやだなぁ。無理
が「ナイス!」と言っています。
灯火
ネタバレ「こだわりは、本を手に取る人達の心に届くだろうか」浦本を中心に5冊の本を造る過程を追っていく。面白かった。とてもよかった。登場する本たちもまた興味をそそる。作者や装丁に携わった人々の名前をチラ見することはあれど、印刷会社さん達の個人名を意識することはない。そんな人達の話。無論本書にはエンドロールがあります!感動。なくてもきっと印刷会社や出版社の文字の奥に人々の気配を感じることだろう。野末さん地味に推しだからホッとしたよ…。リアルに辛い部分もあるし無茶振りもあるけど本が好きな気持ちがとても伝わる熱量ある作品
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/01/24(150日経過)
記録初日
2023/10/27(239日経過)
読んだ本
249冊(1日平均1.04冊)
読んだページ
85224ページ(1日平均356ページ)
感想・レビュー
199件(投稿率79.9%)
本棚
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自己紹介

図書館本

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