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2024年4月の読書メーターまとめ

ひで
読んだ本
8
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感想・レビュー
8
ナイス
17ナイス

2024年4月に読んだ本
8

2024年4月のお気に入られ登録
1

  • のぞむ

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ひで
ネタバレ学生時代振りに再読しました。ショーペンハウワーの意志と表彰としての世界を読んで、そこで意志の消失について話していて、ハーモニーの最後じゃんと思い読み直しました。個人主義へとますます移行している現代において、孤独への不安と個性化のせめぎ合いで苦しんでる人が多くいると思います。人は意識があることで未来を予測し、他の動物に比べ最適な行動を取れるというメリットがあります。しかし、意識が逆に人を不幸、苦痛にするというのは皮肉な話です。ハーモニーでは最後に人類の意識を消失させる事で、統率の取れた完璧な種となります。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
8

ひで
とても面白かった。正直2、3章の中世から近代に移行するにあたり、宗教から個人主義へ変わったという内容をルターとカルバンの引用を用いて説明した所は知識がなくて退屈に感じてしまった。が以降の社会学的かつ精神分析的な考察はとても面白かった。フロイトは個人にフォーカスして分析していたが、著者は、個人は社会と切り離せないのだから社会の個人に与える影響を考えなければいけないと言っている。著者はファシズムは個人を外的な目的に従属させ、純粋な個性の発展を弱める組織と言っているが、現代のデモクラシーはそうでないか甚だ疑問だ
が「ナイス!」と言っています。
ひで
ネタバレ無神論者の主人公が改宗する事で、個人主義の孤独から解放されるという話。キリスト教全盛が終わった現代において孤独に耐えられなくなったら再び神に服従する事でマゾヒズム的な安心がそこにはあるかもしれない。ラストパートあっという間に感じ、もう少し主人公の内省が欲しかったなと感じた。登場人物の名前が覚えにくく、混乱することがあった。また政治についての話も私には難しかった。ユイスマンスが読みたくなった。著者の作品を読むと虚しさを覚えるが、同時に落ち着いた気持ちにもなれる。他の作品も読むつもり。
が「ナイス!」と言っています。
ひで
ネタバレとても面白かった。現実の絶望さが直に伝わってきました。正直前半部分はフランスの描写であったり農業の話が出てくるが、自身が知識を全然持っていなかったため、読解の解像度が低くなったのが勿体なかった。しかし主人公の親友が自殺した辺りから急激に面白くなって、続きが気になって堪らなかった。この世界は徹頭徹尾、競争で農業においてもそうなんだと読んでいて悲しくなった。また人は終始セックスに尽きるということを主人公が結論付けていて、大変共感すると共に虚しさも同時に訪れました。著者の他の作品も読みたすぎると思いました!
が「ナイス!」と言っています。
ひで
ネタバレ学生時代振りに再読しました。ショーペンハウワーの意志と表彰としての世界を読んで、そこで意志の消失について話していて、ハーモニーの最後じゃんと思い読み直しました。個人主義へとますます移行している現代において、孤独への不安と個性化のせめぎ合いで苦しんでる人が多くいると思います。人は意識があることで未来を予測し、他の動物に比べ最適な行動を取れるというメリットがあります。しかし、意識が逆に人を不幸、苦痛にするというのは皮肉な話です。ハーモニーでは最後に人類の意識を消失させる事で、統率の取れた完璧な種となります。
が「ナイス!」と言っています。
ひで
とても面白かったです。Ⅲのキーワードは個体化の原理な気がします。一読で完璧には理解してないと思うのですが、この世界は時間と空間によって規定されている。故に数多の現象が起こり、人も無限に多様な人がいるというような意味だと思います。自身も個体化の原理によって現象してるにすぎず、矮小な存在で意志に囚われすぎだなと思いました。また面白かった所は著者が自殺について述べていたパートでした。自殺は意思の肯定で、“自殺者はただ単に個体を否定しているだけであって、種族を否定できないのだ。”は喰らいました。
ひで
2024/04/20 14:49

意志と表象としての世界は、今まで読んできた本の中でもトップ10には入るくらい、自分にとって好きな本でした。何度も読み直したいです。

ひで
ⅡもⅠと同じくらい面白い。芸術の話と後半は人の意志の話と大きく二つに分かれる。この世界は時間と空間から成っており、また意志が現象されたものが世界である。だから意志は時間と空間に規定されないため不変である、という内容をベースに話が続いている。芸術を楽しむときは他者の意志を純粋な認識のみで感じるので、自己の意志がなくなり時間と空間から解放される喜びがある。という事を芸術の話では言っていると思う。形而上学的か否かを時間と空間に規定されないか否かで区別している所が新しい視点で面白かった。
ひで
2024/04/14 17:35

そこそこ分量があるため、その章を読んでるうちは理解しているつもりでも、次の章を読んでる時には、何を話していたか半分くらい忘れてしまっているという事が度々あった。例えると予備校の授業を聞いて理解した気になっても、いざ1人で解くと出来ないような感じである。再読して筆者の言わんとする事を自分の口で丁寧に説明できるレベルまで理解したいと思った。

ひで
面白かったです。 読みやすく、それでいて芯を食った事を言ってると思いました。愛を精神分析、哲学、社会的な観点から述べている。愛は能動的なものである、という説明は印象的でしたが、これはスピノザが根っこにあって、スピノザやっぱり凄いなってなりました。また受動的な愛で結ばれた2人は支配と服従のサディズムとマゾヒズムの関係になっていて共に他者依存の孤独の状態であるといった内容も面白かった。また1番印象的だったのが生と死といった相対するものは同一で、真理はその2つを超越したものにあるといった内容の所です。
ひで
2024/04/10 02:12

正直な所、まだ理解しきれてない所がぼちぼちあるので、再読して理解を深めたいと思った。再読の価値が十分ある本だと思う。

が「ナイス!」と言っています。
ひで
非常に面白かったです。 著者の”読書について“でも述べてるように 冗長にせず、端的に言いたいことをわかりやすく説明しているなと思いました。また大事な点は繰り返し説明してくれるのでその都度復習にもなります。
ひで
2024/04/01 04:10

個人的に面白かった所は[意志があるために争いは起こる。健康が害されるといった事も、身体と低次元のイデア(重力とか、身体にかかり続ける抵抗の力)の争いで度々身体が負けるために起こる。老いにより人は低次元のイデアに耐えられなくなって死に、自身は再び低次元のイデアに戻っていく]といったような内容の所です。 人と関わらないようにしたとしても生きてるだけで広義な意味で争いに関わらざるを得ないのかという点に驚きました。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/03/14(73日経過)
記録初日
2024/02/29(87日経過)
読んだ本
23冊(1日平均0.26冊)
読んだページ
7836ページ(1日平均90ページ)
感想・レビュー
22件(投稿率95.7%)
本棚
0棚
自己紹介

自分の感想文がいかに稚拙であるかをメタ認知し、またその質を向上させるために始めました。

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